(ーー;ヾ あれ~? (lll)には、A Corun~a→Carballoの切符。 <ガリシア語では、La Corun~aではなく、A Corun~aになる> それで、バスを探しに降りて行くと、バス運転手がいた。 「このバスは、Carballoに行きますか?」と聞いたら、Si' と答え、やにわにパンチの穴を開けてくれる。何だか、行き先には Carballoの地名がないので、またもや尋ねると、「だから行くっ てば!」、という調子なので、開いている座席に座った。 因みに、バスク地方と似たり寄ったりで、皆静かに本を読んだり して、黙って出発を待っている。 時間になったようで、動き出した。 と・・・ところが、来るときにみた風景と全然違う所を走って いる上、海岸線沿いを、”FERROL”という所に向かってガンガン 飛ばし始めた。 (¬●¬;;) あ”~~~、やられた~~~ぁぁ 皆静かなので、腹の中で黙~~~って、思った。 どうせ距離的には、片道40分程度なので、行った道を戻れば いいのだが、問題はだな、自分の交渉術 en Espan~olなのだ(沈黙) 気を揉んでも仕方がないので、風景を眺める。 確か、Vigoでもらったガイドには、「織り成す谷と川と海岸線の 光景は、まるで一枚の絵画のようである」とあったのだが、確かに 美しい♪ 典型的なスペイン(Meseta)の赤茶けた大地と岩石の 連なりとは裏腹に、まるで日本の5月の光景に、薄雲がかかったかの よう・・・ これが自分の意図した行動だったのなら、鼻♪息♪で気分良く 眺めているのだが、やはり気が重い。 Ferrolに入り、高台のバスステーションに着いた。 やにわ、運転手を捕まえ、「ここはCarballoじゃなくて、Ferrol でしょ??? 私はCarballoに行くって、何度も聞いたのに!」 と言ったら、いきなり、アッチャーという表情になり、早口の ガリシア語で同僚に事情を説明し始めた。 傍らでエンジンを かけ始めたバスに乗れ、っと言うので、「でも、これは違うバス 会社なのに?」と確認すれば、「とにかく事情は説明したから、 まずそれで一旦A Corun~aに戻って、そこからCarballo行きに乗って くれ」というので、滞在5分後には、また来た道を戻った。 そして、A Corun~aに着き、今度はCarballo行きを探したが、 ちょっと待つようだ・・・ やっとバスが来て、券売機の所で、パンチの穴が開けられた切符 を見せたら、懸念通り「これは使えない」と来る。片言スペイン語 で細かい説明は出来ないので、早口の米語で、説明し始めたら、 今度はあちらがウッキーぃぃという表情になってきたので、 「スペイン語は片言なので、英語でゴメンね」と伝えやりとりを 再開したが、埒が明かない。元はといえば同じ会社のバス運転手が 間違って穴を開けたのだから、こちらとしても二重払いはやりたく ない。 散々双方の言語で、認める認めないをやった挙句、ふと時刻に目が 止まったので、そこを指差して、「ほら、この時間に買って、 Ferrol往復させられれば、今の時刻からピッタリでしょ!」と 言った途端、”あぁ~運が悪かったね!わかったよ、じゃぁ座って いいよ!”という状態になった。 あんまり周囲が静かなので、他の乗客はまだかと思って、OKが 出た時点で、背後を振り返った途端・・・10人程背後に静か~に 列を作って待っていらっしゃった。 待っていた方々は、どうやら運転手に小声でどうしたの?、 とガリシア語で尋ねているようだ。「うっかりの外国人が、 間違った行き先に乗ったらしい」と、これまた小声で答えている。 -------------------------------------------------------- それにしても、もしこんな事が、普通のスペインで起きたのなら、 絶対に後ろの乗客の介入があるのだが、ガリシアではそれが無い。 更に、静か・・・静か過ぎる。 疲れ果ててトボトボと宿に歩いて戻れば、今日こそSiestaをして、 起きたところで夕日を、という内心のプランはすっ飛んで、 19:00過ぎになってしまった。Malpikaからおとなしく、ちょっと先の バス停で降ろしてもらえば、多分14:00頃には戻っていただろうに。 そんなこんなで、21:00過ぎにレストランに行ったその日の Menuは、名物の羊君、パスタ入りスープであった。羊君がまたまた なかなかに、赤身部分が美味しい。脂身は嫌いなので、赤身をくり 貫いて食べた所、皿を下げに来たCamareroが不思議そうに、皿の 上の骨と脂身を見ていた。