07/04/24 08:41

レストラン選びは五感で

バルセロナは洗練された都会です。良くここでも書かれることですが、
日本人の持つスペインに対するイメージとは最もかけ離れた街だと
思います。少なくとも闘牛とフラメンコとは縁がない。街並みを楽しむ
のもよいものです。交通網が発達しているので、バスやメトロを駆使し
て街を彷徨うとか、安全な時間帯に、貴重品は絶対持たずに旧市街に
迷い込む(本当に迷い込んではいけません)とか。

ワインとりわけ発泡酒関係が好きならばカヴァの古里は近郊です。
市内のワイン屋に入っても面白いですよ。経済的な豊かさから、デパー
トやショッピングセンターが充実しています。買い物も面白いし、もの
によっては他国よりも安かったりします。今やスペイン製品は高級品
ですから。

旧市街とランブラス通りには、プロが狙っているのでご注意を。それぞれ
の場所では時間帯や対処法が異なりますが、そのようなことは実践を積み
重ねて学んでみてください。書いたものだけでは、実感できないと思いま
す。観光客が集まる場所(上記に加え、聖家族教会やグエル公園など)と
普通の住宅地や商業地とでは違います。後者は人が歩いている時間帯や
場所ならば至極安全。バスも安全だと思います。ただし、日本ではない
し、日本人の多い東南アジアの街でもなく、紛れもない欧州の大都会で
あることは忘れずに。

食事の質問も多いのですが、決めるのは貴方。歩いていて気に入った店に
入るとか、ホテルで紹介してもらって行くとかが良いと思います。日本で
出ているガイドブックやWEBで紹介されているものは当てにならないとい
う考えです。味以外の要因で決まっていたり、極めて主観(味覚自体も主
観なのですが)の強いものとか。ただし、ホテルも大抵は面倒のない店を
勧めます。英語も怪しい客に、手書きメニューとか口頭でしか注文のでき
ない店とか、地元民しか行かないような店は決して口にしません。例え本
人が良く行く店でも。食に拘る南欧の人ならば、具体的な料理とか食材を
挙げると喜んで調べ教えてくれます。ですから、ある程度その土地に関す
る食べ物の知識も必要になるのです。美味しい物にありつくには、努力が
求められるのです。

一人を心配されるかたも多いのですが、折角のパッケージなのだから、気
の合う仲間を募って(最大4名)、店に行けば良いと思います。一人でも
断られることはないのですが、やはりひとりは寂しい。料理には会話が大
切なので、2-4名程度で食べるのが一番。初老の男性一人というケースは
結構多いのですが、これとて常連さんで、メニューも見ずに注文していま
す。バルはスペインでは是非行くべき場所なのですが、これも女性ひとり
では入りにくいのは事実。スペインに慣れ、言葉の不自由がなくなれば、
これほど楽しい場所はないのですが。最近は、気軽に入れる日本のファミ
リーレストラン的の店もできてはいます。

英語でも実際には料理法や食材に関する語彙は多いのですが、その国の
料理を英語ですべて表すには不可能。そこで、料理に関するある程度の
語彙は必要となります。スペイン料理も食材が基本なので、基本的な表現
法さえ知っていれば、大抵はわかります。これも事前の学習が必要なので
す。全く知らないと、スペイン語(バルセロナではこれにカタルューニャ
語が加わります)はもちろん、英語メニューもちんぷんかんぷんです。

スーペルメルカードは日本と大体同じ。惣菜売り場はほとんど(個人経営
は別)、順番待ちの紙を使います。数字と、これあれ程度の単語は必須。
ただし食中毒にはご注意を。傷みやの早い生ものは避けましょう。

  • いいね! 0
  • コメント 0件

0件のコメント