07/08/25 08:07

温暖化は不可避でしょう

実は私は悲観論者で、もう止められないと思っています。
それでもゴアでしたっけ、自分の孫達に、「おじいさんの
時代に頑張ったから、今の地球があるんだよね」と言って
もらいたいものです。

もっと現実的なのは経済界です。温暖化した地球でいかに
商売するかをすでに練っています。例えば、作物転換や
人間の移住、北欧のリゾート化など。

悲観論なのですが、やはり画期的な技術開発のための時間
稼ぎはするべきで、例えば炭素税導入や自動車乗り入れ制
限などはすぐにすべき課題でしょう。今の時期も、国会議
員(総理大臣も大名行列していますが)から町議まで、
「海外視察」の名目で海外見物をしていますが、ほとんど
は、観光名所に行って記念撮影。ドイツを始めとする車対
策や、電力対策、市民生活では当たり前の環境保護など、
意外に知られていないバルセロナを中心とする地方のゴミ
対策、イタリアから始まったスローフード、北欧の高度な
教育と福祉、これと産業との共存など学ぶべきことは沢山
あるのに、ほとんどが物見遊山で終わっています。ゴミ問
題などは、台北市内に行くだけでも面白いものが見られま
す。

天候に関してですが、昨年末から関東から西日本までの太
平洋側と九州では冬の到来がなく、台湾は雨ばかり、バン
コクでは長雨、7月のニッポンは長雨と冷夏、一転して酷暑。
その間、東欧では日照りと猛暑、反対側では長雨、昨年来
からの干ばつの豪州、今は北米東海岸が寒いとか。少なく
とも、私は九州地方はすでに亜熱帯に移行しつつあると思
っています。海外の人に、「9月の日本には何を着て行けば
良いの?」と聞かれても、明日ことすらわかりません。
また、同じ日本人でも暑さ寒さに対する感受性は異なります。
ましてや、国民が違うと。例えば、東京に住んでいるからな
ら必ず経験があると思います。冬の昼間、電車や地下鉄に乗
っていると、車内でコートにマフラー姿の乗客を見つけます。
すると、六本木とか青山、最近では人種が違うが秋葉原など
でも短パンTシャツ姿の主に米国人が乗り込んできます。
コートにマフラーが正しいのか、短パンTシャツが正しいの
か。実は人それぞれなのです。

今回の地震で、日本の電力をどうすべきかは、真剣に議論す
べきことなのですが、緊急節電とか緊急稼働がニュースになる
だけで、これも日本人の特質なのでしょうが、全体像を見よう
としない。そもそも、京都議定書の取り決めを守ることは不可
能になり、後は金で買うだけしか選択肢はないはず。どこかの
誰かが50%削減とか言って自画自賛していますが、どこにその
ような余裕があるか。

海外旅行には航空機を使わざるを得ないという点では、決して
胸をはって環境を言える立場ではありません。しかし、海外の
環境への取り組みをみたり、世の中には必ずしも米国流の弱肉
強食だけを唯一のテーゼとしている人たちだけではなく、身丈
にあった生活をしている人が大半であり、戦争が如何に愚かで
あるかを他国の人とふれあうことでそれを再認識することなど、
国内だけでは学べないことも沢山あります。せめて東南アジア
人ですら暑さでばてる7-8月は全面的に休みにして(せめてワー
クシェアリング)、海外に楽に出られるようにすべきではない
かと。そうすれば悪しき「盆暮れ価格」も自然になくなるはず。

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