先日HotelsClick社というロゴに帽子のあるイタリアの代理店のネット予約サイトで予約したたことで4,276円を失った。
予算に合うホテルが見つからず多少慌てて探ししていたところ、このサイトを見つけ予約した。
その後すぐに、イタリアの会社にも係わらず、レートがユーロでなくイギリスポンドであったことに気付き、希望の価格でなかったことからその5分後にはキャンセルした。
その後キャンセル規則を更に見直して、予約すればその時点で取り扱い経費が発生することを知った。
約1ヵ月後、カード会社から請求が来て僅か5分の出来事で4,276円をドブに捨てた。
予約のときの状況を更に振り返ってみると、まっとうなで良心的な会社のサイトなら予約前に予約確認の画面に移るつくりになっていると思うが、HotelsClick社はそのワンクッションがなく、気がつけば予約完了になっていた。
そもそもイタリアのホテルをイタリアの代理店を通して予約するのにイギリスポンド立てになっていてことが混乱の原因だった。
また、キャンセル規則には期限が明示してあるので、期限の前のキャンセルなら大丈夫と思って予約したが、確かによく読んでいけば予約の時点で取り扱い経費が発生することは書いてはある。
いずれも「鬼のように確認すれば」防げたことは間違いない。
しかしユーザーは「鬼のように確認」しなければならないサイトで何かを予約したいだろうか。
HPで断ってさえいれば何を請求してもいいのかという疑問も残る。
少なくとも日本の国内法では、キャンセルによる損害賠償の額を予定した条項が契約にあっても、事業者(ホテル)に生ずべき平均的な損害を超える損害賠償を消費者に請求することができない。
そして平均的な損害額がいくらであるかということを証明するのは事業者側の責任である。
簡単に言えば、HPに書いてさえあれば何を請求してもいいということにはならないのが日本の国内法である。
宿泊予定日の50日も前に予約し即刻キャンセルしたのだからホテルは何ら損をしない。また常識的に考えても5分後にキャンセルしたことで代理店に労働や通信費が発生するとは考えられず、4,276円取られるいわれはない。
これを限りなく詐欺に近いと感じるか、引っかかった者が愚かとするかは読者の勝手であるが、少なくともHotelsClick社が、一度予約するとその1秒後でも取り扱い経費を自動的に課するシステムのホームページを維持している会社であることは事実である。
また、カードの盗難とは違い、このような微妙な問題が起きた際、カード会社は何もしてくれない。