デジタル、フィルムに関係なく 今ではかなり熱も冷めてしまいましたが 以前は、国内、海外問わず旅行 = 撮影旅行という時期がありました。 チェジュドを訪れたときの話です。 観光客で賑わう繁華街をぬけて町のはずれにてカメラを構えました。 その一画だけ、ほかとは違った屋根が並んでいて絶好の被写体でした。 すると 40前くらいのオジサンがやって来て英語で注意をされました。 曰く、ここは撮ってはいけない場所なんだと。 すなわち、スラム街だったのですね。 オジサンは、国の恥を外人とりわけ日本人に写真に撮られたくなかったのか そこの住民とトラブルにならぬよう救いたかったのか分かりません。 インドは言わずとしれたカースト社会ですが 意外に知られていないのが職業カーストです。 ドービー( 洗濯 )カーストの人たちは 人の汚れた衣類を洗う、不浄なカーストとして卑しめられています。 ですから、洗濯場を撮影したりすると因縁を付けられたりトラブルの元です。 南カリフォルニアのみならずメキシコというのが気になりますね。 ご覧になりましたか。 http://www.pubanzen.mofa.go.jp/info/info4_S.asp?id=264 デジカメ一眼レフといいましても、超高級機を持っていくのか はたまた 交換レンズや三脚まで持っていこうとしているのか知りませんが デジタル、フィルムに関係なく 日本人が最も高価なカメラを持ち歩いていますね、海外では。 外国なら絶対にプロしか使わないクラスのものが 一般庶民にも広く普及している。これは常識ですね。 ですから、カメラを持った日本人はおのずから狙われやすいといえます。 2000年。グァテマラで日本人ツアー客が現地住民に殺された事件がありました。 当時、カメラで撮ろうとしたのが事の発端と報道されましたが真相は違っていたようです。 しかし 現地住民の感情をどれだけ理解、把握して行動していたのかは ツアーを催行した旅行社とツアー客の責任も問われてしかるべきです。 今回は撮影旅行ということですけれど どこが危険エリアとか、そういった情報もむろん必要ですが そこに住む人たちには、そこだけの世界があるのですから それを踏みこえて、みだりに彼らの感情を刺激しないようにする。 かつ、出来るだけ目立たないようにする。 そうした撮影する際の細心の注意は怠らないようにしたいものです。 私たち外の人間 = 外人が思ってもみなかった彼らの領域に 知らず知らずのうちに入ってしまうことになるやもしれません。 くれぐれもご注意ください。