東南アジア地域を貧乏旅行した人なら誰でも経験していると思いますが、これらの地域ではトイレで紙を使わないのが普通です。
安宿のトイレなんかには、トイレットペーパーなんか置いておらず、その代わり水が入ったバケツとか、水が出るホースとか、噴射式のシャワーなんかが設置されている。
これでお尻を洗い流すのが普通です。
具体的にいうと、ちょっとナマナマしい話になりますが・・・
大便をしたら、バケツからオケでくんで水を肛門にかける、
もしくはホースの先を肛門に水がかかるようにもって水を出す。
水をかけながら(出しながら)左手の人差し指もしくは中指で肛門をぬぐう。
おしまい。
この方法が、アジア地域で長年慣習とされてきたのにはそれなりの合理性と生活の知恵があると思います。
日本では、ウォシュレット・トイレというものが開発されました。原理的には、アジア式トイレ処理法と同じといえます。ただ水をかけるのが、自分でやるか、機械にやってもらうかの違い。金と時間をかけて、結局アジア式トイレ処理法と同じ原理にたどりついたといってよい。
ウォシュレット・トイレはけっこう広まっていますが、それでもまだ自宅にウォシュレット・トイレを設置していない家も多いと思います。
そんな場合は、バケツとオケだけ用意してアジア式トイレ処理法を日本でも実践するのがお勧め。
自分も実践しています。
この方法にはいくつもの利点があります。
(1)紙でゴシゴシふかないので、肛門を傷めない(身体によい)
②紙を使わないので、紙の節約となり、エコである
③水で洗い流すので肛門は紙でふくよりもキレイになる
④紙を流さないのでトイレのつまりなどが起こりにくくなる
⑤万が一トイレットペーパーが店頭で売り切れていても気にしないですむ
日本でこの方法がもっと広まれば、それは膨大な量のトイレットペーパーの節約となり、大変地球にとってよいのではないでしょうか。
この方法の欠点をしいてあげるならば
(1)慣れないうちは肛門に水を命中させるのがひと苦労
②肛門にふれるには最初勇気がいる
③左手の肛門をふれた指はよく洗わないとバイキンがたくさん
しかし、これらの欠点はいずれも簡単に克服できます。
(1)・・・慣れるといとも簡単に狙った肛門にかけることができるようになります。それこそトイレの床に水をこぼすようなこともなくなる。多少の鍛錬が必要です。
②・・・最初だけです。別に大便がまみれている肛門にふれるわけではない。2~3度水をかけたあとにふれるのだから。
③・・・必ずよく洗いましょう。でも紙でふいている場合だってやはりバイキンはついているのです。どちらかといえば紙でふくほうが(紙を手にもってふくため)広範囲にバイキンがつく。その点こちらは1本の指の1箇所だけです。
旅行先でやっていても、日本の自宅でこのアジア式トイレ処理法をやる人はなかなかいないはず。でもせっかくだからたくさんの人がやればそれだけ資源の節約にも役立ちます。もし日本中の人が実践すればどれだけ木を切らずに済むようになるか。賛同してくれる人、ぜひ広めていきましょう。