東線に電車は走っていません!! カンボジアには行きなれておられるのですね。失礼しました。 私は早朝のほうの列車には乗ったことがないので、混雑状況は分かりませんが、 一番列車なのと、旧正月2日なので混むかも分かりません。 発車30分ぐらい前であれば、全車両の座席が満席ということはないと思いますが、 3人がまとまって座る席が空いている可能性は低いかも。 でも幼児連れなら、親切なタイ人のことだから、きっと席を譲ってくれたり、 2人掛けに3人座らせてくれたりすると思いますよ。 カオサンの宿舎を予約済かこだわりがあるなら別ですが、 泊まるだけなら、カオサンより駅から徒歩5分圏内の、 クルンカセム・シークルン(京華大旅社、A/C・750B)、 ステーション(集成旅社、A/C・400B)などのホテルのほうが便利では? なお、東線に電車は走っていません!! ご存じかと思いますが、タイ国鉄全線4000km余りは、 全く電化されていないので、電車はどこにも走っていません。 タイ国内で電化されているのは、バンコク都内のBTS(スカイトレイン)、 MRT(地下鉄)と、開通が遅れている空港連絡鉄道(エアポートリンク)のみです。 揚げ足をとったり、屁理屈や重箱の隅をつついているのではなく、 都会人はつい鉄道の列車のことを、安易に「電車」と言ってしまいがちですが、 地方出身者で若い人が長距離電車(新幹線も)のことを「汽車」というのを聞くと、 なぜかほっとします。 ちょうど乗り物に関心がある年頃のお子さん連れなので、 架線やパンタグラフのない「電車ではない鉄道」についてや、 (BTSやMRTもそうですが、あれは第3軌条方式の電車です) 改札口のない駅、客車列車はなぜディーゼルカーより遅いのか等々 教えてあげるいい機会となるでしょう。 ちょっと専門的ですが、ファランポーンを出て間もなく、 北・東北本線から分かれて東本線に入ったところから2駅ほどの単線区間は、 電気式信号灯ではなく、タイ国内でも珍しい通票閉塞方式で運行されているので、 興味があれば運転席や駅員の動きにご注目を! これは1駅間に1列車しか入れないという、安全の原則を機械的に実施する方式で、 機関士か機関助士がホームで待ち構える駅員から、 輪のついた革製ホルダーに入った通票(タブレット=通行手形)を受け取り、 次の駅ではホーム上の柱に取り付けてあるバーに引っ掛けて返します。 駅員が掲げる通票を、走行中の運転台から伸ばした腕に引っ掛けるさまは職人技です。 信号も電灯式ではなく、昔ながらの腕木式で郷愁をよびます。 チャチュンサオから東の区間でもこの方式を見ることができます。 では、いい旅を !!