深夜のタクシーも安全とはいえない パリの日没は、4月中旬頃で20時40分、連休初日で21時00分、連休終わり頃で21時10分ぐらいです。 夕日が傾いた感じがしても、斜めに落ちていく感じで、なかなか沈みません。 最初の日は焦らなくていいです。焦って他の交通事故などにあわないように。 モンサンミシェル日帰りツアーからの戻りは、21時過ぎぐらいにはなるでしょうから、 夜は、地下鉄に乗る場合、両端の車両を避けて、乗客の多い真ん中付近の車両に乗るようにしてください。 (6両編成がふつう) 地下鉄を降りてからダルタニャンYHまでは、早足で行くなど、工夫してください。 日没後、薄暗い住宅地を歩いていると、女性が歩いているのをみますが、かなり早足で歩いています。 MSMからのパリ帰着日に、交通の都合などで深夜になったとか、 たまたまその日にストになったとかして、地下鉄が使えないときは、タクシーにせざるを得ませんが、 運転手をみて、若い運転手を避けるなどした方がいいです。 (顔を見て乗る乗らないを決める。失礼とか考えなくてよい。) 以下、昨年、パリで深夜にタクシーに乗って、被害にあった女性の例をあげておきます。(死亡事件) http://www.lepost.fr/article/2008/04/28/1186517_meurtre-de-sussanna-le-chauffeur-de-taxi-en-prison.html (関連の報道はいくつか出ていますが、他のURLは省略。以下、概要を示します。) 2008年4月19日(土)深夜、パリ中心部のリボリ通りのディスコからタクシーで帰宅した、 スエーデン人の19歳、ソルボンヌ大学に留学中の女子学生が、部屋を共同で借りている女友達に、 「もうすぐ帰るけど、タクシーの運転手はあまりきちんとした感じじゃない。」とのメールを送信した後、 行方不明になった。 (被害者は、写真の女性) 翌朝、パリの北50kmのシャンティイというところの森で、散歩者が女性の死体を発見した。 死体は、上半身衣服を着けていたが、両手は縛られ、下半身は、焼かれていた。 首にナイフの刺し傷、頭に、20口径のピストルの弾が4発撃ち込まれていて、 警察が付近を捜索したところ、この弾丸の薬莢が発見されたので、ここまで連れてこられて殺害されたものと断定。 (強姦の痕跡はなし、下腹部を焼いたのは、証拠を消すためかどうかは不明との発表) パリに呼ばれた両親により、この遺体は、行方不明になったスエーデン女子学生と判明。 警察は、前夜のリボリ通りの防犯カメラを分析、前後の状況から、前科のあるタクシー運転手約50名を取り調べ、 ある運転手の車の中に、被害者のネームの記入された鞄が落ちていたので、この男を拘束した。 これに先立つ、2008年2月23日(土)深夜に、 パリ、シャンゼリゼ通りのディスコからタクシーで帰宅した、別の19歳のスエーデン女性が、 タクシーの運転手に強姦され、パリの西30kmのYvlynnes県(ベルサイユ宮殿のある県)の 林の中で解放された事件があった。(このときは、生還。) (犯人は、逃走時間を稼ぐため、被害者を、人気のないところで解放したと推定。殺す気はなかった模様。) 警察は、この事件との関連について、何も発表していない。 (たぶん、この事件は、DNA鑑定で、別の犯人とみているのでしょう。警察は、すべての事件の関連DNAを採取している。) パリは、華やかな光の当たっているところと背中合わせに、パリの夜の闇があり、危険が潜んでいます。 旅行者の何人かが、安全だったとのレポートをしていても、 事件が起きている以上、自分が、犯罪と向き合うことになる可能性があり、 危険の可能性のある方へ足を踏み入れることは、命取りになるおそれがあります。