「渡航歴なくても、疑いを」 神戸は以前から通達。大阪・京都・奈良も追随 東京・千葉は「うちは困難」 逆です。 神戸は行政がしっかりしていて、渡航歴の有無を問わず、発熱などがあれば、医療機関に行く前に電話連絡するよう、以前から市民に呼び掛けていました。周辺の関西の都市もこれに追随すると報じられています。 逆に東京や千葉は、渡航歴のない人は人手不足だというだけの理由で検査をしていません。検査していないのだから渡航歴のない感染者が出ないのも当然の話です。 さらに、東京に至っては、厚労省が求めていた、疑い例の届け出もしていないことが指摘されていて、情報公開に非常に消極的であることが伺われます。 では東京や千葉で季節外れのインフルエンザが流行っていないのかというと、そんなことは全くなく、千葉県では1日平均100人超がインフルエンザと判断されています。 東京はオリンピック招致運動の真っ最中なので、事実から目を背けたくなる気持ちは分からなくもないですが、これでは逆に不信感をあおってしまうのではないでしょうか。 『「渡航歴なし」に保健所も困惑(読売新聞)』 http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090517-OYT8T00235.htm 『【新型インフル】東京都が「疑い例」を届け出ず すでに数人』 http://sankei.jp.msn.com/life/body/090506/bdy0905060132002-n1.htm 『新型インフル 県と自治体、症状の判断分かれ混乱(神戸新聞)』 http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001893313.shtml
静岡は渡航歴なしの場合の検査を開始するとのこと 大阪・兵庫は先んじていますね。 まだ感染の傾向が判らないけど、そろそろ地方に回ってくるのだろうか。 静岡は検査開始しても感染者数が増えない可能性があります。
橋下知事の対応 は沈着冷静で、実は就任の経緯から、その後の言動からも どうしても好きになれなかったのですが、今回の発言には 賛同します。それは、『このままでは都市機能が崩壊する。 通常のインフルエンザ対応に切り替えることを検討して 欲しい(という主旨)』です。 今冷静に押さえておかねばならないことは、週末2日で、ゼロ から百近い数値に跳ね上がったのが、感染が拡大し、次々発症 しているのか、単に季節性だと思われていたのが、ちきんと した検査で新型と判明したのかです。前者ならば、街中マスク 姿もわからなくもないし、効果もある程度期待できるでしょう。 しかし、後者ならば、見えないものが見えただけ。近視の人が メガネを掛けて、現実?が良く見えるようになったのと同じこと。 後者ならば、阪神地区だけで『発症』している理由もすっきり します。 実はこれも従来から言われていたことですが、現場の医師が 何処まで最新知識を得ているか。普通に考えれば、今の時期は 季節性インフルエンザが急速に下火になった後。しかも、 新型という感染性の強いことが予想されるウィルスが発生し、 大型連休の人の流れに乗って国内進入はあり得る(ないと考える ほうがおかしい)。これらを総合すれば、学校で流行している という時点で、おかしいと思わないほうが不思議。 そもそも、冬のインフルエンザ流行の引き金は、年末年始の 民族大移動です。まさに、今回は、5月の5-6と9-10日。 関東でもすでに拡大しているが、単にわかっていないだけ。 これは、海外も同じではないかと思います(誰か明らかに してくれないのかな?)。日本のように、教育・医療レベル が高く、誰でもがきちんとした医療を受けられる権利を 有している国が例外的に多いというのはあり得ない。 今後、関東、中部、北九州地方に飛び火(単に判明するだけ?) すれば、次々と学校が閉鎖され、映画、コンサートも中止。 それ以上に流通とかさまざまところに、影響が出ます。 すでに外来は戦場状態です。 不安を煽れば、冷静に対処できる人は居ても、どうしても健康な 人が病院に殺到します。これは本来の医療を損なうだけでなく、 そこが新たな新型発生の源泉になるという、以前から指摘されて いた危険が現実のものになってしまいます。 私も、対応レベルを落とし、季節外れの流行程度でやるべきでは ないかと思います。