3月22日火曜日のことである。
いつものように、Cause Way Linkのバスに乗り、マレーシアのジョーホールバルから、シンガポールに向かった。
ジョーホールバルのイミグレーションで、出国審査を受け、バスに乗って、ウッドランズにあるシンガポールの入国審査を受けた。
入国審査官が、私のパスポートを見て、
「マレーシア人と結婚しているのか?」
と聞いてきたので、
「No」と答えた。
その女性入国審査官は、私のパスポートを持ち、エレベーターに乗り、私を6階のオフィスへ連れて行った。
オフィスにいた中年男性の係員が、
「今日は、Holidayだ。シンガポールへ入国するには、日本へ帰国する航空券が必要だ」
と言った。
私は、
「バスで、また、ジョーホールバルに帰るんだ」
と言った。
それまでに、10回くらい、シンガポールに入国している。
いづれも、日帰りだった。
いづも、パスポートにスタンプされる滞在可能期間は、30日だけど、1日で切り上げている。
「シンガポールのホテル代が高いから、マレーシアのホテルに泊まっているんだ。シンガポールのホテルに泊まらないといけないのか?」
と聞くと、
「No」
と言う。中年男性が
「金はあるのか?」
と言うので、カバンを開けて、両替したばかりの多額の金を見せた。
中年男性は、
「マレーシアへ帰ろうとしても、入国できないかもしれない。日本へ帰る航空券が必要だ」
と言い張った。
「理由を教えてくれ。なぜ、そんなことが起きるんだ?私は、何か、法律違反をしたのか?シンガポールは、法治国家ではないのか?」
と、私は尋(たず)ねた。
その2に続く。