メキシコ・ケレタローでは毎年10ー11月にサソリが出てきます。種類は黄から薄茶色の2-4cmくらいの小型ですが、猛毒で知られています。サソリは向こうからは攻撃してきませんが、何かの拍子での事故は在ります。今年は3匹発見、2匹は床、1匹は壁を遊歩中のサソリでした。捕まえ方はいたって簡単。背の高い透明のコップで。それで蓋のある瓶にいれるだけです。
しかし、この季節になるとブガンビリアの花が枯れ落ち、靴のそこにくっついて部屋のなかまで。これが、サソリによく似ています。1っ個目は注意して、枯花と確認して拾ったのですが、2個目はサソリをつまんでしまい、ものの見事に刺されました。とにかく痛いってものではありません。立っているのがヤッと。痛みはどんどん激しさを増し、腕の付け根から最後は身体中。先のとがっていない工具でバサーッと刺されたうえ電気を通され、さらにそれをグリグリとかき回されるような痛さです。
すぐにサソリに刺されたとタクシーを呼ぶと、2-3分で。タクシーの運転手の助けで乗り込み、赤十字病院(CRUZ ROJA)に。病院まで10分くらい、声を出したくても、声が出ない状態。運転手がサソリに刺されたと説明してくれ、多くの外来患者を追い越し、優先治療となりました。血清と痛み止めの点滴。身体中がブルブルと震え。3時間くらいで点滴もおわり、声が出るようになったので帰宅。赤十字病院は有料なので後日支払うようにと。喉がつまるように感じたら直ちに戻ってくるようにとも。それから、解毒剤の処方箋。
その夜は痛みで眠れなかったです。完全に痛みがとれたのは、1週間くらいあと。その後1ヶ月くらいは少し歩くだけでひどい疲れ、身体が毒と戦っているのが感じられました。
後、聞いた話ですが、一般病院ではサソリ患者がくれば赤十字に血清を買いにくるとのことです。
1.- タクシーを呼ぶさいにサソリ(ALACLAN)に刺されたこと言う。
2.- 赤十字病院へ
赤十字病院への支払いは445ペソ、解毒剤は220ペソ、行きのタクシーは支払わずじまいになってしまいました。タクシー会社に連絡しても、誰が運転手かわからいとのこと。ありがとうございます。
ケレタローだけでなく、北はアメリカのデンバー、南はアルゼンチンでもサソリは見ています。サソリに刺され死亡までは14-16時間ですので、その半分の7時間くらいまでは絶対に死亡にいたらないので、血清を打ってください。