アルザス語? PP&Mさん、 ドイツ語について、お詳しいのですね。 文化(食も立派な文化)についても。 私はちょっとだけフランス語とドイツ語が分かりますので、スパッツェル(Spätzel, Spätzele, Spätzli)の発音は気になってました。 語頭の「スプ」が「シュプ」でないことも。 アルザス語なのか、単にフランス語読みしたのか。 アルザス語といえば、WinstubのWin。 ドイツ語のWeinでもなく、フランス語のVinでもない、アルザス語。 言語は文化の中枢ですね。 アルザスでは、ドイツのものをフランス風に。 ドイツ原産のRieslingやGewurztraminerをフランス風の辛口に仕立てた白ワインは、私のお気に入りです(フランスワインの名前にGewurzって付いている!)。 私の趣味に走ってしまいました。 失礼しました。
Re: アルザス語?←ちょっと言語学的に考える >スパッツェル(Spätzel, Spätzele, Spätzli)の発音は気になってました。語頭の「スプ」が「シュプ」でないことも。 >アルザス語なのか、単にフランス語読みしたのか。 アルザス語はドイツ語の南西方言ですからpの前のsは「シュ」に変化しているはずです。「ス」から「シュ」の変化はスロヴェニア語、クロアチア語などのスラブ系言語と接触のある地域が起源でそれが北あるいは西に広がっていったはずですし、ドイツ語圏の南端では変化が完了していて、共通ドイツ語では「シュ」にならないdu hastやdu bistのような二人称単数の人称形語尾の-stまでシュバーベン方言では「ハシュト/ハシュ」、「ビシュト/ビシュ」となるほどです。ですからアルザスでもspはシュプと発音されると思います。 äはわざわざaではない、ウムラウトがついたäを用いているので、「エ」ではないかと推測。 >アルザス語といえば、WinstubのWin。 これはアルザスに限らず、スイスでもあることで、ドイツ語圏の最南端の方言はi→ei、u→au、iu(発音は今のüと同じ)→eu/äuという長母音から複母音への変化から取り残されてしまっているのです。わたしは昔リヒテンシュタインのShaan-Vaduzの駅で列車待ちの間、駅員さんとおしゃべりしていて、彼の言葉に気がついたことがあり聞いてみたのですが、Zeitは彼の地ではzit(iは長音)となるとのことでした。
ドイツ語の方言 ワインのアルザス語Winは、独仏混合なのではなく、ドイツ語方言の変化から生まれたのですね。 納得、と同時にちょっと残念だったりして。。 ありがとうございました。