銀座線の京橋駅の券売機での出来事。画面を英語にして悩んでいる人がいる。視線をちょっぴり合わせると、乗ってきた。・・・・中華系の旅行者だろうか?英語で話しかけてきた。「往復切符(return ticket)はどうやれば買えるか?」
往復切符・・・・東京地下鉄にはそんな制度はない。でも、よく考えれば外国の都市交通の券売機は確かに往復切符が買える(=制度がある)ところがある。彼は回数券のところを出して指さすのだけど、とっさに「回数券」の英語が出てこない。「それで買うと11枚のチケットを買うことができるが、何度も乗るのか?」かなり苦しい英語になる。
そんなやりとりをしていたら、彼も売ってないことを理解してくれて、one-way ticket(これも知らなかったけど、かれはブリティッシュな英語を話していたみたいで、single ticketの方が正しいことを後で知った。)を買うことで了解。どこに行くか聞くと、表参道という。日本人でも「京橋から表参道を往復する」というのは、通勤客でもない限りあまりいそうにないが、とにかく普通乗車券を買うのに付き合った。
ところが、この券売機、最大の欠陥は「お金をどこに入れるのか明示されていない。」ということに気付いた。かれはどこにお金を入れるか迷っていた。私たちは自動販売機文化の世界にいるせいか、お金の入口を理解しているだけなのかも・・・確かに外国の券売機にはコインやお札のピクトグラムではっきりここです。と明示しているのが多いような気がする。
ところで、私は昔から回数券の愛用者で、今も三社の回数券を持ち歩いているが、今回の消費税増税で、「切符の10倍の値段」に合わせるので、実質値上げになる。東京地下鉄などの暫定措置の「170円区間に増税前の160円回数券で乗れる特例」というのもなんとなく分かりにくい。とりあえずは都営地下鉄とJRが土休日券を出すのと、昔あった「山手線均一回数券」をもう一回出してほしい。・・・と話がそれました。この辺で。