先日報道されたシティバンク銀行の撤退の話はびっくり。シティバンク銀行という現法を作ったのが2007年だから、当然、ずっと日本でやっていくものと思っていたけど・・・・。
https://www.citibank.co.jp/news/2014/news_082014_01.html
まあ、こんなものか。私が見た日経、朝日に加えて、時事なんかも追っかけているので、ほぼ間違いないでしょう。
なんだかんだいっても、「外国のATMを使う文化」を日本に根付かせたのは、この銀行に負うところが大きい。一時期は外国でキャッシュカードを使うというと、何でもかんでも「シティバンク」と言ってた時代もあったし、今でもシティバンクのATMは人気があるし。(世界中いろんなところにATMがあるからというのも一因だろうけど。)
また、ATMカードが使える銀行が一つ減るのかというのもあるけど、貧乏人の相手をしてくれるグローバルな外資の銀行がなくなるというのが一番痛い。旅行には関係ないけど、外国への送金はどこに対しても、ここが一番正確で速かったし、夜中の三時にテレホンセンターが相手をしてくれる銀行は、他には登場していない。
シティバンク銀行のATMカードは使わなくなって久しいし、T/C関係で窓口に行くこともなくなったけど、ドル建てATMカードは今でもドル世界では十分役立つし、何といっても、口座のある銀行が世界中でぼこぼこ見かけるのは、精神衛生上良かった(?)のだけど、それももうなくなってしまう。
クレジットカードもダイナースなんかは日本からいっしょに撤退するのか、親会社のディスカバーと仲のいいJCBに譲渡するのか・・・シティカードはきっと「事業譲渡先」にいっしょに譲渡するような気もするけど、今のシティバンク銀行の業務を引き受けられそうな銀行は・・・見当たらない。メガバンクなんかに譲渡されると、貧乏人はその銀行の普通の口座に移され、富裕層だけ「シティバンク銀行のサービス」を継続する、くらいで、いずれにしろ海外旅行に役立つサービスは受けられなくなりそうですね。
今の時代、クレカのキャッシングはもとより、ウエスタンユニオンやマネーグラムも一般的になっているので、困りはしないでしょうが、またも日本の衰退を一つ見せつけられるようでさびしいですね。