シュンゲン国でもなく、ユーロを採用している国でもないので、旅行に関しては直接的影響はないのだけど、問題は為替、である。私はその時々の為替に従うルールにしているのであまり気にしてないが(もっとも自分の資産は多くが外貨建てなので、そちらの意味ではすごく気にしているけど。)夏の旅行を前に、英国残留→とりあえず円安、で米ドルやユーロを既に買ってた人も案外いるのでは・・・
24日は相場を見ていたわけではないのだけど、昼過ぎに同僚から「米ドルが99円を付けている・・・」と聞いて、慌ててニュースを見ると・・・・104円台だったはずなのにと思っていたら、確かに99円まで行って戻している。今は102円台だからこんなものか。ユーロは118→109まで行って113円台で止まっているからこれもとりあえず落ち着いたのだろう。2月の訪欧時は120円だったもんなあ。私がしつこく言ってるスイスフランは105円まで落ちているので、私的にはトータルでざっと25円の為替差損(?)が発生。
キャメロンさんも明日にでも辞任して、すぐに脱退交渉に入らないと、「どうなるか分からない心理」でポンドもユーロもどんどん下落していくのが見えているのに、英国側は10月から交渉などと何を悠長なことを言ってるのだろう。この板を見ている人は円高が進むと自分の給料が減ったり、職を失ったりする可能性が出てくる人より、単純に旅行代金減ってうれしい、と言う人の方が多いのかも知れないけど、円高が進むとLCCの数が減ったり、思わぬところで影響がでたりして・・・。
今回の国民投票でおもしろかったのは、いくつものメディアが指摘していたが、物心がついたころからEUは当然のもので、身分証明書だけでEU内を自由に旅行し、働いたり住んだりも可能であることが当たり前と思っていた若者層の多くが残留に賛成したということ。
それに比べて、日本の若者は既に「選択肢」がない。将来の社会保障費の破たんを少しでも延ばす「増税」を主張する政党は参院選ではなくなった。OECDかIMFの調査で日本の有権者は50歳以上が過半を占めており、すでに一線を越えてしまっていて、今後は老人の主張しか政治に反映しないだろう、と悲観視していたが、すでにそれが現実になってきている。
ということで、年寄は自分が引き起こした後始末をきちんとつけるつもりだろうけど、若者はたくさん外の世界を見て、冗談抜きで国外に逃げ出すことを考えた方がいい。20世紀に比べれば格段に旅行しやすくなったんだし、この国なら暮らせるかも知れない、と思える国は案外すぐに見つかったりして。・・・と言いつつ、私も密かに考えようかな・・・英国ネタから脱線しました。この辺で。