杭州站は4カ所の切符売場があるのだが、このうち3か所は自販機しか置いてない。自販機で外国人は切符を買えないことは聞いていたが、どうして買えないのか試してみたかった。
一カ所あたり10台以上置いてあり、並ばずに買える。JR東日本の指定席販売機に比べても遜色がない。ただ、駅名は主立ったところしか表示されてないような気がしたが、小さな駅はどういう指定をするのだろう。オペレーションも直感的に分かって素晴らしい・・・中国のIDカードのチップをかざしてくださいという画面になり、下の方のセンサーのところが点滅するまでは。
これ以上は絶対に外国人は進めない。チップだったら規格が一緒かも・・と淡い期待でパスポートのチップのところをかざしてみたが、もちろんそのような甘い仕組みにはなってない。これが切符実名制ということか・・・ということで諦めた。時刻表の類いが全くないため、この機械で電車の発着時刻を調べ、有人窓口がある切符売場に向かった。
有人切符売場には窓口は3つあり、「変更」が2つ、その他、ネット引き替えが1つとなっている。びっくりしたのは、3列の列ができていることである。中国の切符売場で列を見たのは初めてではないか・・・で、その他窓口に並ぶ。筆談で杭州東-虹橋、杭州東-紹興北の二枚の切符を買う。紹興から杭州に戻ってくるつもりであった。この窓口のいいところは、画面に切符の内容を表示させて、それを客の方に見せてくれることである。これはJR東日本も学ぶべきで、いったとおりのチケットかどうかは今の東では、紙をみるしか分からない。後で気づいたのだが、この切符、私のパスポート番号(お尻二桁はアスタリスク)と「TAKASHIMATAIRA」と氏名がローマ字で印字されている。・・・・
紹興では中国黄酒博物館(抗日系博物館以外では珍しく説明書きに日本語がある。)で計五種類の紹興酒を試飲して、魯迅の小説に出てくる咸享酒店で腕一杯のカメ出し紹興酒を飲んでたりしたところ時間がなくなり、杭州東発のCRHの時刻まであと一時間半、くらいに、ようやく紹興北站に着いた。杭州北までは20分、一時間に3本はあるので楽勝だが、杭州での観光ができなくなる。仕方ないか・・・と思いつつ、時刻を調べに自販機に向かった。