歩き方の上海編の最新号、さすがに現代中国において、両替方法何がある・・・などという悠長なことが言えなくなったのを分ったのか、微信支付使用体験記が載っている。私も前に微信支付を開けようとするための中国銀行口座再開失敗記を載せたが、あの時の中国銀行のお姉さんは口座が再開できない私を見て本当に心配そうな顔をしていた。が、最近になってようやくあの顔の意味が分ってきた。・・・都市部では支付宝、微信支付が使えないと、決済がほとんど出来なくなる。そして、銀行口座がないと、実質的にはこの二つの支払い方法は使えないのである。
とは言いつつ、少なくても微信支付の方はクレカがあれば口座のアクティベイトが可能(ウィーチャットの「ペイ」の部分を使えるようにすることが可能)である。で、上海に行く前に練習してみる(?)ことにした。
ウィーチャットペイ自体はダウンロードはすぐに出来て、IDを取るところまでも簡単である。一応、日本語に対応している。問題は「マネー」の部分を使えるようにするために、クレカをテコにできるという。(歩き方には出来なくなったとあるが、再開した模様)ネットで見ればやり方が色々でているが、これもそんなに難しくなく出来る。(ただし、クレジットカードの情報がどのように使われているか分らないので、「いざと言うときどうなってもいいクレカ」(?)を登録することをお勧めする。)ということで、微信支付が使える環境は整った。
以下、知っている人にはばかみたいな話だが、微信支付の支払い方法には大きく二つあり、
1.コンビニみたいなところで「○○円」と会計が出る。そこで自分のスマホでQRコードを提示すると(この操作はすぐできる)コードを読み取り、自動的に自分の口座(これも種類があるが後述する)からその金額が引き去られる。
2.お店に貼っているバーコードを読み取る。(よく露店でも何でも決済可能、というのはこちらのやり方)すると、そのお店の口座に振り込む状態に自動的になるので、そこで金額を打ち込み、お店の人に金額の確認をしてもらってから6桁の暗証番号を打ち込む(中国のATMや銀聯端末のように6桁というのがミソのような気がする)すると、自分の口座から、相手のお店の口座にお金が移動して支払いが完了する。
自分の口座は2種類あり
1.クレカ源泉のもの。選ぶと支払いがクレジットカードにチャージされる。(=クレカ払いになる。)
2.微信支付自体の口座・・・微信自体にお金をチャージすることができて、そこから支払う。
1,2,は選んで設定することができるのだが、1で国内の加盟店(ドンキ等)で挑戦したブログはたくさんあるがことごとく失敗している。エラーは中国語で表示されるのでいまいちなのだが、外国では本人確認ができないとか何とか表示されるとのこと。
ところが2の微信の口座にチャージする方法は、日本国内では
1.中国の自分の銀行口座からチャージする。
2.他人から送金してもらう。
3.ポケットチェンジを使う。
くらいなのだが、埼京線に掃いて捨てるほど乗っている(?)中国人に声をかけて、手に100元札を握らせて送金してくれ(微信を使ってない中国人はまずいないだろう。)と頼むほど根性も無く、3の手段を使うことにした。
ポケットチェンジ自体は、空港に機械を置いたときに話題として聞いていたのだけど、
https://www.pocket-change.jp/ja/
この仕組みのミソは「出力側」を全て電子マネーにしたことから、キャッシュの用意をする必要が無い。これはアイデアだなあと思ってはいたが、こんな「外国の電子マネーにチャージする方法」として使うことは考えたことがなかった。渋谷のドンキの機械に行ったのだが、驚いたのは対象となる電子マネーの多さで、10カ国以上、数十種類あるのではないだろうか?外国のあの電子マネーにチャージしておきたい、というのがあれば、空港のこの機械をのぞくのもいいかもしれない。(成田、関空等にある。)
ただ、レートが悪い、と言うことだったが、最初は1000円入れると55元分のQRコードが出てきた。このQRコードをなくさなければ、あとでゆっくりスキャンできる。家で「入金スキャン」したのだが、確かに55元が口座に入った。そのときはレートの比較はしなかったのだが、幸いにも手元に赤い毛沢東が数枚ある。次の日、二枚ほど入れてみることにした・・・176元のQRコードになって返ってきたので、これだけで10%以上の手数料が取られている。まあ実験用でなければこんなディールは絶対(?)しないが・・・。