インドは、旅行者の間でも、「行ったことがある」だけで、箔が付きます。
それは、なぜか?
行った人にだけ、わかります。
私は、2007年3月から、2008年3月まで、約1年間、インド中を旅行しました。
ダージリン、コルカタ、チェンナイ、バンガロール、マイソール、ゴア、デリー、アーグラー、カジュラホ―、ブッダガヤ―、バナラシに、滞在しました。
インドでは、買い物等で、おつりをもらった時、よく、破れたお札を、混ぜてくることで、有名です。
この破れたお札は、使えず、インド人に、受け取って、もらえないので、お釣りをもらった時、いちいち、確認しなくてはいけません。
まず、金額を、確かめ、つぎに、お札を、一枚一枚、表、裏を返して、破れていないか、確認し、破れていたら、突き返して、破れていないお札と、交換させます。
私は、偽コインも、経験しました。
走って帰って、交換させました。
インド人は、もちろん、交換したがりませんが、交換させないといけません。
私は、1年間、インド中を旅行しましたが、一度も、泣き寝入りをしたことがなく、必ず、破れていないものと、交換させました。(「嘘だ!」と言われそうですが)
バンガロールでは、市場で、果物を買って、南国フルーツを、堪能しました。
パパイヤ、マンゴー、バナナ等、めちゃくちゃ、おいしいかったです。
畑で、採れたばかりのフルーツは、生あたたかいです。
現地の農民女性と、値段交渉して、買います。
「小学校しか、行っていない」と思われるけど、絶対、計算間違いしません。
(中国人と、インド人は、計算間違いしません)
でも、ありとあらゆることで、だましてきます。
はかり売りだけど、気が付くと、はかりに、手を載せて、重量をごまかしてきます。
「手をどけろ!」
財布を、のぞき込んでいる間に、買うはずの果物を、小さいものと、取り替えて、袋に入れようとします。
「それは、違う!取り換えるな!」
おつりも、いちいち、確認しないといけないし、大変です。
インド旅行は、大変なんです。
へとへとに、なります。
(「中国は、もっとすごい!」そうです)
バナラシでは、ホテルを探していると、男の子供が、大勢、ついてきました。
きっと、
「俺たちが、連れてきた。手数料をよこせ」
と言うつもりだ、と思ったので、
「彼らは、関係ない。手数料を、払う必要は、ない」
と、まず、言ってから、交渉に、入らなければ、いけませんでした。
次々と、襲いかかってくるトラブルは、
「たった10円のことで、そこまでするか?!」
という感じでした。
でも、絶対、だまされては、いけないんです。
「あの日本人は、簡単に、だませる」
と思われたら、インド人が、さらに、だましに来るでしょう。
1年経って、最後は、コルカタにいました。
「もう、すべてのだましを、経験した」
と思っていました。
レストランで、食べた後、テーブルで、支払いをしていると、ウェイトレス(インドで、初めて見た女性労働者)が、一度、帳場へ戻ってから、帰ってきて、
「あなたの払った、このお札は、にっせものだった」
と言い出しました。
私は、
「それは、私が、払ったお札では、ない」
と言いました。
ウェイトレスは、黙って、引き下がりました。
インド旅行で、私の価値観は、180度、変わりました。
インドは、意外と、凶悪犯罪が、少ないんです。
外国人旅行者も、多く、旅行しやすいところも、あります。
ただ、食事は、まずいです。
栄養失調にならないために、私は、薬局で、サプリメントを買って、飲んでいました。
(紙に、英語で、書いて、持って行くといいです)
インドは、まだ、英語が、よく、通じます。
中国は、英語も、通じないそうです。
東南アジアへ行くと、食べ物もおいしく、インドほど、消耗しません。
特に、仏教国は、日本人には、旅行しやすいです。