推測で言ってしまい申し訳ありません 健常者が医師から処方してもらったような言い方をしてしまい、申し訳 ありません。とは言え、それを一概に否定している訳ではないのですが。 日本人ほどインフルエンザに対し関心を持ち、それなりの知識もある 国民は少ないと思います。ピル解禁前でも、「高用量」(高であること は問題でしたが)ピルは比較的簡単に入手でき、役立っていたのですから。 日本でのタミフル使用が世界の7割以上(8割は正確に言うと過去のデータ です)であることの理由も、この関心の高さによるところが大きいのかも 知れません。 タミフルですが、作用点で糖分解酵素であり、H5N1のN型は人間のウィルス とも共通なので、阻害効果はあるはずです。しかし、東南アジアでの鶏か ら人間への直接感染における投与では、48時間以降であったため、効果を 検証することができていないと理解しています。もう一つ、疑問に思うの は、これも情報が少ないので良くわからないのですが、人間のウィルスと 異なり、鶏型は全身へ感染を拡げるということです。スペイン型のように、 鶏の体内で変異して人間への感染能を獲得した場合は、当然全身型になる でしょう。となると、気道上皮だけで抑えれば良いものと異なり、速やか にウィルスは全身にまわります。これを薬が抑えきれるか。例え可能だと しても、制限時間は48時間よりもかなり短縮されるのではないか。すると、 発症が確認された時点では手遅れになります。現在では、これを確認する 方法がないので、全くわかっていません。 ワクチンも人への感染能をどのようして持つようになるかによって異なる と思います。上記のような鶏単独ならば、全く効かないでしょう。しかし、 ブタでの変異なら、さらに人の同時感染の結果であるのならば、人型抗原 を持つ可能性もあるのではないかと思います。これも起きてからでないと 全くわからないと思います。 何より不思議なのは、政府の予測が、死亡率2%であること。これは現行 のインフルエンザよりは高いのですが、現在の鶏からの直接感染に比べた ら20-30分の1程度の数字です。確かに変異による「毒性」の低下は予想 されますが、どこに2%の根拠があるのか、過去の例があまりに少ないだけ に納得ができません。確かに3000万人が感染して、その2割が、、、とは 言えないでしょうが。 あくまで、上記は個人的な考えですので、鵜呑みにしないでください。 しかし、タイでは農家が「タイの鶏は大丈夫」とか、ベトナムでは鶏イン フルエンザワクチンを鶏に接種していて(これ自体変異を誘発する可能性 が指摘されている)、国民も「もう大丈夫」と言い切ってしまっている 姿に恐ろしさを感じてしまいます。そして何よりも、発展した上海とか北 京以外の地方の実態を、我々はほとんど知らないのですから。