緊急援助 が昨日でしたが、議会で承認されたので、直面する危機は一応避けられたようです。 ただし、直面です。非常に厳しい内容を国としては飲んだのですが、国民は当然 納得せず、今後、大規模な反対運動が起こるでしょう。これを暴動と言うのはいささか 乱暴な言い方だと思います。税が上がり、賃金は下げられ、解雇も頻繁に起こる。 社会保障は削られ、老後を含めた社会生活も悲観的。緊急援助の条件を飲んだと いうことは、国民の怒りが爆発するでしょう。 今後のことはわかりません。多くの人は三つのシナリオを描いている。 そのうちの最後が、ユーロ脱退。旧通貨に戻すこと。これは、従来はあり得ないと されていたのが、あながち非現実でもなくなってきたようです。ユーロ崩壊は、ギリシア 以外の懸念。ギリシアは多分、抜けたいのでしょう。足かせは、旧通貨に戻って切り下げれば、 借金が激増すること。 旧通貨になり、実質切り下げになれば、海外からの旅行者は、安く旅行ができます。 農産物も安くなり、買われる。最後が海運で、ギリシアはこの三本立て。 極めて単純化すれば、これで経済を回復できるのですが、失うものが余りに多い。 ドラクマになって、外国人には物価が安い国になるか、それともハイパーインフレに なるか、これも誰もわかりません。 経済危機で、やはり旅行者が減っているようです。最近は、地中海を隔てた国々の 政情不安で、バカンス客が若干戻ってきてはいるようですが・・。