4) 建築家、ル・コルビュジエの設計したマルセイユのアパルトマン ル・コルビュジエのアパルトマン(ユニテ・アビタシオンという。ここの4階にホテルがある。)のホテルの予約がようやく取れた。 (今まで何回か旅行に合わせて予約を試みたが、ことごとく満室だった。) 部屋は広めのステュディオを予約した。ベッドが4つ、方向を違えて置いてあるワンルームである。 部屋にはいると、天井までの高さは背伸びをして楽に指先が届くので、おそらく2.32~2.35mぐらいだろう。普通の日本の住宅は2.4mが多いが、それより低くても圧迫感がないのはなぜだろう? 天井が白いからか? 部屋の壁にニッチと呼ばれる縦横1mぐらい、奥行き25cmぐらいの切り込みが2箇所あって、棚になっている。本やオブジェを飾ったり出来るようになっている。これが落ち着きを感じさせる元なのか? ベランダの隣室との間の仕切りはコンクリートで、ここにもニッチが作ってある。これは、縦横40cmぐらいで、台が付属しているから、直径30cmぐらいの壺などが置ける。 コルビュジエさん、ニッチが好きなんだね。 ベランダの手すり柵は、奥行き20cmぐらいのコンクリートの格子で出来ているが、格子の穴は四角で手前が大きく奥が小さい傾斜穴で、部屋の中で多少左右に動いても、穴を通して見える外の景色の見え方は変わらない。 外の景色が、鉄板に四角い穴が空いているものから見ているような見え方をする。これ、コンクリート型枠の作り方が面倒だし、日本にあるような普通の格子じゃ、いけなかったのかな~。 この格子が、気分を和らげる一助になっているのだろうか? 全体として、気分が和らぐ感じの部屋だった。 床は古い木で、スリッパなど持って行くといいでしょう。 部屋は、一人部屋のワンルームというのもあり、普通のホテルのスイートのように作った部屋もあるということだった。 (元々住居用に建てたもので、内部は出来るだけ変えないように運営していると言うことだった。 入り口のドアは部屋毎に、緑や青、赤、黄などに塗られているが、内部はその色とは何ら関係なさそうだった。 入り口ドアのいろいろな色は他の町にあるコルビュジエのユニテアビタシオンと同じだ。色は自分の家に入るときの目安のためか、廊下をカラフルにするためだろう。