おっさんひとり,とぼとぼイタリア見聞録 その6 Milano --> Napoli 11/08 朝からお墓参り?ではなく,6000 以上もの故人への追悼で建てられた彫像の並ぶ ミラノの共同墓地へ。 1866 年に造られた Cimitero Monumentale には現在に至るまで銅像や石像,それも職人による 優れたものが林立している。 敷地の中には見取り図やその写真看板が立ち,ブックショップまであり,今日もガイドに連れられた ツアーにも会う。古い物から前衛的な物まで 25 万平方メートルの敷地におびただしい数のそれらが 並ぶ。 次は 17 世紀創設の Santuario di SanBernardino の礼拝堂 Cappella Ossari 。 頭蓋骨と大腿骨で飾られた十字架とまわりの壁面。 死生観が異なるのか異様とも不気味とも取れる一室。さすがに長居は出来ず,早々に出る。 スフォルフェスコ城奥のサンプローネ公園の一角に位置するトリエンナーレ・ミラノでは Collezione Permanente del Design Italiano として " Vespa in Viaggio " 展開催中。12月 18 日まで。 " Vespa in Viaggio "の Viaggio は「旅」だが,社名の Piaggio とかけた言葉遊びか? 1946 年からの Vespa を実物とともに時代の流れ,その時々の出来事も併せ, 実写同様ユニークな展示。映像も透過パネルや床に引いた白砂に投影。 モデル説明のカーペットも斬新。 同館では「キース・ヘリング」や前衛イタリア造形家「ジョー・コロンボ」展も併催。 ちなみにコロンボは,コロンブスと日本では誤表記されている あの大陸発見イタリア人と同じ綴り。 時間が来たので荷物を引き取り,バスでミラノ・リナーテ空港へと向かう。 観光客らしからぬ日本女性に空港内で会う。聞けばバーリ近くにお住みとのこと。 ヴォラーレ航空 A320-200 でナポリまで。 再建後も機内販売は今まで通りで,CA が売り子がわりに客席を廻る。 携帯電話普及が昨年には人口以上になったそうで,到着後のナポリ空港から駅へ向かう ALI バス車内では,ほとんどの客が電話を競い合うように掛け,ただでさえうるさいイタリアンの うるさいったらありゃしない。 ここまでのフィレンツェからミラノまでは無精をしてガイドブックも持たず,現地案内所での 情報とそこで貰った地図のみの旅。 明日からのナポリ,ローマ分は持参しているので少しは楽になるかな?