敢えて個人旅行を勧めます 誠実に応える学生さんなので、個人でも十分行けると思います（他人が無償で助けてくれる）。 はじめに提示されたプランをみても、心引かれるものではないばかりか、むしろアリバイ的に”観光”しているようで、質の低いパッケージだと思いました。やめても損はしません。 アクセスが大変とか、お国の事情で自由旅行も困難、宿がどうしても取れない、さらに、日本語以外全く駄目なら、パッケージもありですが、2月の終わりくらい（これが微妙で、3月になると廃れたとは言え、”卒業旅行”のピークになります）なら、まだチケットも安い。3月に入ると上がります。欧州行きの最安値は9-10万円です。ANAには18-23歳ようの割引きがあり、これを使えば、計98,000円です。Finairが95410 JPY、キャセイ航空でもJPY 95,800で、敢えて時間が掛かかり何かと問題の多い中国経由をしなくても、この程度です。 上記プランは15万円で、食費とかは含まれていませんね。ならば、後は宿代と交通費です。ですから、後、5万円の余裕が生まれます。部屋代は二名一部屋が基本なので（奇数になると少し面倒）、これで、宿代は半額です。宿代が一番高いヴェネチアはメストレにするとかで、これも クリアーできるはず。一泊100ユーロの部屋でも50ユーロで済みます。これで6泊して300ユーロ。まだ、余裕がありますね。 交通費ですが、今からなら安く済ませることができるはず。上記パッケージで行く都市だけを繋ぐ。大雑把にRoma-Firenze-Venezia-Milanoだけにします。 2月末は、まだ早いので1月中旬で。 //www.trenitalia.com/ Roma Termini-Firenze S. M. Novella がPrezzi a partire da 9. 00€です。時間の都合が付くので価格に合わせて移動しても良いのです。最低料金はSUPER ECONOMYの9ユーロで、その次が19ユーロ、ECONOMYの29ユーロ、普通料金、または窓口料金のBaseが43ユーロです。同じ割引き料金のなかにも料金差があります。 現地で変更をしない覚悟なら（短期間なら、まず変更はない）、最安値のSUPER ECONOMYをWEBで買ってしまいましょう。大学生の英語力があれば、問題無く購入できます。 Firenze S. M. Novella-Venezia S. LuciaもSUPER ECONOMYが9ユーロ、ECONOMYの29ユーロ、Baseが45ユーロ。 Venezia S. Lucia-Milano CentraleはSUPER ECONOMYの9ユーロは同じですが、ECONOMYが19ユーロ、Baseが36ユーロ。 要するに、大都市間移動だけなら、合計27ユーロで済んでしまうのです。後は、大都市内での1日か数日パス。Milanoで（//www.atm-mi.it/）Biglietto giornalieroという1日券が、4,50 €です。都市によって異なりますが、ミラノは24時間有効で、さらに、Biglietto bigiornalieroが8,25 €なので、これを握りしめれば、48時間の間、中心部の交通機関は自由に乗れるのです。他の都市もVeneziaは少し高いが、基本的には同じで、交通費などは安くおさえられているのです。 宿は、イタリアなら//www.venere.comでしょう。 ローマの2月末。 Inn Maria Luisa Via Venetoなので抜群の立地です。ここは安全でお洒落な通りで、観光にも便利。少し高いが、一泊130ユーロ。朝食付き、WiFi無料で、この立地なら安いと思います。 Hotel Romae stelle: 3 Stazione Termini これは90ユーロ。ただし、イタリアの星は水増しなので。朝食なしでも、バールに行って、地元の客と交わるのも面白い。 要するに、骨組みだけで、上記パッケージとほとんど変わりません。後は、自由にできるのなら、このほうが断然良いのでは。 おまけに。 個人で行って、今の欧州を自分の目で見ることも必要でしょう。 日本でも、多分、将来を左右する選挙になるはずですが、現在のイタリアを動かしているのは、選挙の洗礼を全く受けていないテクノクラート（政治家でない学者という意味でtecniciをこう言っているようです）。このため、取れることから取る。削減すべきは削減で、消費が低迷していると、イタリアで商売している人が言っていました。中間層が消滅し、ものが売れない。VATは軽く二割を越えているし。 これからの日本を担う世代が、世界の現実を知ることは極めて重要です。個人旅行程度では、その一端を垣間見ることができれば良いほうですが、やはり知っておいて欲しい。
