帰国は 便の関係で、超早起きを強いられたせいか、飛行機の座席に着いたら即、爆睡してしまいました。
で、一時間くらい眠っていたのか? 目が覚めて窓から外を見ると・・・アレッ? まだ飛び立っていないや!ん?なんで?
(この遅延は、表向きには天候不順ということで片付けられたけど、実際はファースト(ビジネス?)クラスの乗客が一時間以上遅れたのでそれを待っていたという話を、他社の添乗員から耳にしました。真偽はもう霧の中ですが、天候不順とも思えない普通の曇天だったことと、10人くらいの乗客が遅れて乗り込んですぐにフライトしたのは事実です)
で、当然乗り継ぎの飛行機に乗り遅れる羽目になったわけですが、次便だって席が空いているとは限らず、ゲートのところに必死で駆けつけて順番を並んでいたのです。 すると、見覚えのある某社の添乗員が、「K社のお客様(僕等)は、席でお座りになってお持ちくださ~い」と数回叫んで、自分とこのお客さんを機内に通し、そのまま彼女もゲート向こうのダクトの中に消えていきました。
・・・・・ん?もしかして、ハメられた??? と気づいたときには既に遅く、その添乗員の言葉に素直に従った僕等K社の9人を空港に残し、その日最後の次便は、空へ向けて飛び立ってしまいました。
すぐにカナダのK社出張所に電話して、最善の対処をしてもらうよう要請したのですが・・・・・・
帰ってきた回答は、ハルノート並みの受け入れがたい現実でありました。
1)本日、帰国は出来ない。でもどうしても帰国したいなら、日本円で約22万円払えば帰られる。
2)空港近くのホテルを当社で用意した。ただし費用負担は当社では一切持たない。
3)明日の便は押さえたけど、9人のうち8人は、成田でなく関西空港へ行く便しか空いていなかった。
4)関空から家まで(僕の場合は静岡)の費用は、すべて自己負担。
とんだ新年の始まりになってしまったけれど、これにメゲていてはあまりに不吉な年頭になってしまう。
で、現実をそのまま肯定して、ココロの位置を動かすことにしました。
★イエローナイフでオーロラが見えない確率は5%! 宝くじ並みである!
★暖冬のイエローナイフが体験できる確率は さらに稀少!
★明日一日くらい、おそらくたいした仕事は入っていないだろう。
★ホテル費用、万が一のために入っていた保険でまかなえそう。
★・・・ってことは、バンクーバー(中継地)で、タダで一泊できるということ。
★関空→静岡 も、成田Ep→東京→静岡 も費用的にはそう変わらない
こんな風に考えたら、なんだか得した気分になれました。
「笑うかどには福来る」と言うけれど、関西空港で出向かえてくれたエアーカナダの係りの女性が
『大変ご迷惑おかけしました。お宅までの交通費は当社で負担させていただきます』
と言ってくれ、生まれて初めて『のぞみ』を体験できるという、ナミダ混じりの大団円!となったのであります。