レポート
  • 女性
  • 50代
  • 元県庁職員
  • 香川県
  • 英検2級、ロシア語教員免許、ドイツ語4級

テロリストと間違えられた!

公開日 : 2023年01月09日
最終更新 :

あれは、2011年9月下旬だったと思う。
私は、2011年9月16日夜、トルコのイスタンブールのアタチュルク国際空港を、エジプト航空で出発し、翌17日早朝に、エジプトの首都カイロに着いた。
到着した日から、1週間後ぐらいだったと思う。
私は、カイロのザマレクの、外国の大使館が、林立している地域を歩いていた。
ブラジルかどこかの大使館の前で、私は、背負っていたリュックから、ガイドブックを出そうとして、
「よいしょ」
と、リュックを地面に下した。
それぞれの大使館の前には、小さな守衛用の小屋があり、中に、ひとり、長い銃を持った兵隊が立っている。
その大使館の前にいた兵隊は、なぜか、小屋の外にいて、私のほうに近づいて来た。
私が、リュックを、地面に置くと、兵隊は、銃口を、私に向けて、アラビア語で何か言った。
私に、アラビア語がわかるわけがない。
妙な緊張感があった。
私が、リュックのチャックを開けた瞬間、兵隊が、変な顔をした。
銃の引き金を引いたが、弾が出なかったようだ。
私は、リュックから、ガイドブックを出して、地図を見ながら、通りを指さして、方向確認し、また、歩き出した。
当時、エジプトでは、兵隊に、爆弾を投げつける、テロが、横行していたようだが、まさか、私(日本人女性)が、テロリストと間違えられるなんて、考えもしなかった。
エジプトは、当時、革命中だった。
外務省のホームページでは、「渡航の是非を検討してください」だった。
その兵隊の持っていた銃は、故障していたか、もともと、弾を込めていなかったんだろう。
エジプトの兵隊の持っている銃は、どれも、大変古い。
エジプトでは、大通りに面したショーウインドウに、銃や弾を飾って、売っている。
私は、合わせて、約1年間、エジプトに滞在したが、怖い思いをしたのは、この時だけだ。
革命中のエジプトには、外国人観光客は、ほとんどいなかった。


  • いいね! 0
  • コメント 2件

2件のコメント

  • 「変な顔」というより、「あれっ」という顔

    それで、「引き金を引いたんだけど、弾が出なかった」と思いました。

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • カイロのホテル

    私は、3つ目で、やっと、気に入るホテルに、たどり着いた。
    タラートハルブ・ストリートにある LUNA HOTELだ。
    1泊90ポンド。(日本円に直すと、約1,170円)
    ベッドが、いくつもあって、5人くらいは、泊れる。(1人で泊った)
    バスルーム(トイレとシャワー)付き。TVなし。
    6階で、ベランダがある。
    朝食も、付いていたが、断った。

    カイロの街並みは、世界遺産のように、古い。


    • いいね! 0
    • コメント 0件