キームゼー

話は脱線しますがお許しください。

エーリヒ・ケストナーの「ふたりのロッテ」で離婚した父母にウィーンとミュンヘンで別々に育てられていた双子のシャルロッテとルイーゼが初めて出会うのが、このキームゼーの林間学校だと思いました。

HerrenChiemseeは第二次大戦後のドイツ連邦(旧西ドイツ)が成立するときに、各州の代表が集まって会議した場所でもあります。

湖の南岸に近いイーバーゼーのフェルドヴィースにエクスター記念館があって、そこに明治初期にミュンヘンに留学していた画家の原田直次郎の肖像画があります。エクスターの友人だった原田直次郎は若くしてなくなりましたが、森鴎外の初期三部作の一つ「うたかたの記」の主人公のモデルになったのが、原田です。

ラオス南部ののシーパンドンの島のゲストハウスでドイツ人家族と一緒になりましたが、話をしてみるとこのイーバーゼー村の人だったので、わたしのドイツ旅行の話をしたらこんな場所で出会ったことに驚いていました。