つまり、ブリュージュで最初に珈琲を店で提供した、現存する最古の居酒屋兼宿屋という言い方が正確だろう カフェとして開業したわけではなく、元々は居酒屋。 珈琲やカフェ文化が中東から流入してきて、他の欧州地域と 同様に店で出すようになった。 そういう店は多数あったが、現存する店としてはブリュージュでは最古。 客観的に見ればここまでの解釈が限界。 それを、「世界最古の」「カフェ」だと断定口調で流布するのは適切ではない。 店や観光局すらそんな断定はしていない。 それに、店や観光局が珈琲文化や歴史を詳細に学んでいるとも思えないわけで、 そういうのも鵜呑みにして自分の知見に固執するのは確かに滑稽だ。
結論:Café Vlissingheはブリュージュ最古のパブであってそれ以上でもそれ以下でもない いわんや、世界最古のカフェやパブでも、欧州最古のパブやカフェですらない。
中東はさておき、欧州最古のカフェ(珈琲専門店)ですらやはりブリュージュではないようだ 世界最古のカフェ=ブリュージュ説はますます怪しくなってきた。 どう考えても、イギリス→フランスの後だろう。 http://yomenainickname.blog.fc2.com/blog-entry-14.html ヨーロッパのコーヒーの歴史は意外に長くない。 17世紀前半にようやく、ヨーロッパにコーヒーハウスができる。 1650年、ユダヤ人によりオックスフォードで開業された店がイギリスで最初のコーヒー・ハウスとされる(ちなみに、オックスフォードでは、1654年に開業したクイーンズ・レイン・コーヒー・ハウスが現在も営業を続けている。三百六十年ぐらいの伝統) 1652年(英蘭戦争1652-54年の開始年)にはロンドンにもシチリア出身のロゼがコーヒー・ハウスを開店し、王政復古(1660年)、ロンドン大火(1666年)の時期を経て増加し、1683年には約3000店、1714年には約8000店にも達した。 パリでは1686年創業のフランスの現存最古のカフェ・プロコップ(プロコプ。プロコープ)は、パリ6区ランシエンヌ・コメディ通り(Rue de l'Ancienne Comédie) にあリ、今も営業している。 フランスのカフェ(café)は、18世紀に入るころには300軒ほどのカフェがあり、フランス革命前には700軒ほどになっていたらしい。
ブリュッヘで最初に珈琲をを店で提供したさえも 必ずしも正確とまで言えない「だろう」。