チーズに融け込んでいるから、暖めてもアルコールは飛ばないよ

 スイスの庶民は、鳥のエサを茹でたみたいなフスマ粥を食っていた。熟成に手間がかかるチーズは、かなりの贅沢品。白小麦の水団だって、貴族の食べ物なんだぞ。

 ケーゼフォンデュに限らず、観光立国スイスのレストランは、なんでもバカ高い。水団でも3000円という国だ。だが、スイス国内でも、材料を買ってきて自宅で作れば、大したことはない。地元のやつは、よほどのことでもないとレストランなんか行かない。ヨーロッパやアメリカの観光客でも旅行中は間食で済ます人が多い。旅行中でも三食をホテルやレストランで座って食べる日本人観光客の感覚の方がおかしいのだと思う。

 日本でもハイジのチーズフォンデュなど、融けやすく、食べやすいものが売られている。うまくアレンジされていると思う。が、本場スイスのチーズのおいしさは、すごいぞ。レストランなんかじゃなく、スーパーのチーズコーナー(肉コーナーより大きい!)で、あれこれをチョイスして食べ比べてみ。日本の魚料理と同じくらい、チーズの種類と食べ方があるんだ。これにワインとパンがあって、きれいな風景をながめるベンチをみつけられれば、観光客向けレストランなんか入りたいとは思わない。

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1件のコメント

  • なるほど、チーズは40℃付近で溶け、アルコールは78度で蒸発・・

    つう事ですな。

    了解です。

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