上海のタクシー事情

　初乗り14元（約200円）、市街地なら黄浦江（外灘の河）を渡らない限り20元前後、遠くても30元、七宝まで行っても50元もかかりません。それ以上の金額を言われたらぼったくりですが、私は一度も会ったことはありませんでした。（上海へは数度。）
　一度だけ、豫園から乗ろうとしたところ、黒塗りの屋根にランプのない車が「乗っていくか？」みたいなことを言っているような気がしました。試しにいくら？と聞くと「100元」と言うので「不要（ブーヤオ）」と言って離れました。それ一回きりで、あとは遠回りもなく、ふつうのタクシーとして便利に乗っています。

　ホテルで呼んでもらえば最も安心です。ドアボーイに「タクシー」と言えば呼んでくれます。行き先はドアボーイに地図を見せて「ここ」と言います。地図に○をつければより確実。
　道で止めるのは日本と同じく、手を挙げます。乗って、地図を見せて「ここ」と言います。有名観光地なら手帳に「豫園」とか書いて見せればＯＫです。ただ、混み合う場所ではなかなか乗れません。「我先に」がお国柄です。ちょっと離れた場所で待つとか、誰かが降りている最中に乗り込むとか、ちょっとコツが必要です。

　中国のタクシーは運転席に囲いがあり、乗客は一人なら助手席に乗ることが多いようです。そのほうが行き先も告げやすく、お金も払いやすいからでしょう。助手席に乗ると…浅草の花屋敷のジェットコースターに乗ったことがおありですか？あんなスリルが味わえますよ。

　助手席に座ったら、地図を広げて道を確認しているフリをしてください。ちょっとでも遠回りの危険が防げます。いや一度もありませんでしたが。

　もしも走り出してもメーターを倒さなければ、アヤシイです。すぐに指さして「メーター！」と言いましょう。助手席前に乗務員証がはってあるはずですから、写真をとりましょう。
　リニアの駅「龍陽路駅」でタクシーに乗ってはいけません。そこから乗る人はほとんどがおのぼりさんなので、ぼったくろうとするらしいです。それに地下鉄の方が安くて早いです。

　以上、安くて乗りやすいから競争率が高い中国タクシーについてでした。