今回の中国旅行は「銀行口座は凍結され、鉄道の切符は買えず、ネットはつながらず・・・」で散々な目に遭ったのだけど、致命的なのは「公安の監視下に入った。」ことであった。ここの掲示板ではあまり話題にならないので騒いでいるのは、私だけ、なのかも知れないが・・・。
今回は一泊四日の旅行だったので、一泊したのだけど、南京西路の瑞泰靜安酒店に泊まった。定宿にしていた静安寺の百楽門酒店が豪華ホテルに変わってしまい、泊まれなくなったのが原因で、一時、中山公園のサービスアパートメントなどにも浮気したが、やはり安中華ビジネスホテルが良い。必死になって探してみた。
このホテルの口コミは「立地は最高」とみんな書いていて、わかりやすい。それ以外は全くだめである。私は窓なし部屋にしたのだが、窓がないのはいいのだが、服をかけるクローゼットがなく、次回は窓ありにしよう、と思った。朝食ビュッフェがあの百楽門を思い出させて懐かしい。決して国際標準に達していないのだけど、何とか洋食を出している、というあのパターンである。
が、ホテルの話では無く、チェックインの時の話。パスポートを出すのはいいのだけど、しばらくすると「カメラに向いてください。」東横インの会員になる時にフロントで写真撮影をするけど、あれと全く同じである。東横インは会員カードの顔写真になるのだけど、こちらは中国公安の監視システム「天網工程」のデータベースに蓄積される、のである。これなのか・・・と思ったが拒否すると泊まれない。これで私も氏名、パスポート番号、顔写真が登録され、今後は中国のどこかで「Free Tibet!」だの、「くまのプーさんは森へ帰れ」だのの集会やデモにでようものなら、それが山ほどある監視カメラの1つに捕らえられたなら、出国時に必ず止められることになる。・・・・・
おいおいと書いていくが、当局の監視はすさまじい。7年前の中国はまだ自由や抜け穴があったが・・・・。19回共産党大会が終わった直後というのもあるのだろうけど、上海書城は偉大な指導者プーさんの本が山積みになっていて、その昔、ホーネッカーの本が山積みになっていた東ベルリンの本屋とそっくりである。・・・ということで、うーんというお話でした。