今回4回目の中国で初めて家族(夫と娘1歳)と訪問しました。天気は3日間とも良く(9月16から18日)、30度前後で半袖で十分でした。
前回来たのは3年前でわずか3年間でも北京の発展は目を見張るもがありましたが、大気汚染のひどさで空気はよどみ、鼻の中は真っ黒になりました。
今回はホテルと航空券のみ手配し、あとはフリーで廻ったので現地の中国の方とたくさんのふれあいを楽しむことができました。初めはスリや物取りとかが多いという情報があったので緊張し、お金や貴重品に最大の注意を払っていたのですが、日本人はあまりに日本で無防備すぎるので海外で注意が必要であるが、必要以上に構えるほどのことはない様に感じました。
まず空港からリムジン(16元)で西単のバス停まで向かったのですが、リムジンバスは分かりやすく、数字と漢字で行き先が書かれているため間違えることもなくスムーズに行けました。しかし、市街に入ってからの渋滞のすごさに驚きました。その後一時間ほどでバス停に着き、西単のショッピングセンターを見て、地下鉄で王府井まで向かい、そこから徒歩でホテルへ向かいました。
土日の地下鉄は比較的込み合っていて、日本のさしずめ通勤ラッシュ並でしたが、子連れの私たちを見ると、若者でも中年の方でも皆さん席を譲ってくれたり、本当に親切でした。周りを見ると老人の方に皆席を譲っていて、老人や子供を大切にする心を多くの人が持ち合わせていることに感心しました。
実質一日しか観光の時間が取れなかったのですが、翌日の朝ホテルで朝食をとり(24時間営業との事、朝食は6時前から食べれた)、八達嶺へ向かった。徳勝門まではタクシーで向かったが、行きのタクシーで長城までタクシーに乗らないかとしつこく勧誘されたがことわった。そして919のバス(7元)で一時間半で長城へ到着した。バスの中では周りを見渡すと乗っているの中国人ばかりで、外国人はおらず不安が募ったが、バスの券を売る女性は親切で気にかけてくれた。八達嶺で下車し、ロープウェーに乗ったがこの時も周りは中国の方ばかりで外国人の人はいなかった。どこに行っても、子供づれなので話しかけてきてくれたが、中国語があまり出来なかったのでまともに会話できなくてとても残念だった。長城付近では子供づれの家族が結構いて、子供を抱きかかえて登っていて、私も抱っこ紐を付け、娘を抱いて100メートルほど登り、写真だけ撮って戻ってきました。帰りは快速バス(14元)で一時間ほどで徳勝門へ戻り、地下鉄で故宮へ向かいました。
故宮は工事中で残念ながら門を入ってすぐのところから囲いがされており、メインの太和殿には入れず、また乾清宮の中も見れず、臨時の展示施設もあったのですが、あまり興味をそそる展示物はなく少し拍子抜けしました。ただ、故宮の広さを実感し、内廷の庭などゆっくり見ることができたので満足しました。
北側から出て、景山公園の展望塔から故宮を眺めようとして入園したのですが、工事中で塔には登れず、せっかく山を登っても景色を見ることも出来ませんでした。しかし、景山公園もとても広く若者から老夫婦まで沢山の市民でにぎわっていて、同い年ぐらいの子供を連れた祖父母が子供を遊ばせており、娘も一緒に遊ぶことができ、子供の息抜きに役立ちました。
夕食は大三元酒家でいただき、どれもこれも美味しく値段は日本と変わらないほど払いましたが、帰りに月餅を購入し満足でした。娘はここでも結構暴れて、おとなしくご飯を食べてくれなかったのですが、ウエイトレスの若いお姉さんは娘を一生懸命あやしてくれて、一緒に遊んでくれたり、おかげでゆっくり味わっていただくことが出来本当に感謝しました。
帰り、空港へはタクシーを利用したのですが、観光ではほとんど路線バス(2元)と地下鉄(3元)を利用していたので不安だった。ガイド本には100元+高速代10元と書かれていたし、乗る前に値段交渉をすると100元ぐらいと言ったが、全部で140元請求された。高いのではないかと運転手に交渉したがそんなことはないの一点張りで、5つ星のホテルだったので高級タクシーに乗ってしまったので高かったのか、タクシー代が若干上がったのがそう考えざるをえなかった。こんな時は旅慣れた人ならどうするのだろうか。
なんだか最後に予想外に払わされた気がして、納得いかない気持ちになったが、また是非訪れてみたいと思ったし、人の温かさや優しさを実感できて日本人が忘れていた何かを思い起こさせてくれる人間味を味わうことが出来てとても嬉しかった。本やテレビニュースで見る中国人の印象と実際の印象は全く違い、中国が大好きになりました。