青島のタクシー事情。青島の路地裏を歩く。

四方大酒店にタクシーで戻る。
途中道が混んでいたが、運転手が回り道をしてもいいかと聞く。
中国語である。
「漢語不明白」なのに、わかるみなみやまである。
確かに、納得した裏道ルート。
さすがだと感心した。
中国で珍しくタクシーを利用したみなみやまだった。
ホテルに着くとさすがにドアボーイが迎えてくれる。
部屋に戻り、シャワーを浴び、さっぱりとしてチェックアウト。
ここまでは順調だった。

歩道橋(珍しくホテルと向かいの長途汽車站を結ぶ)を渡り、
タクシーを拾うい客運站を告げる。
しかし運転手は、メーターを倒さない。

高い値段をふっかけてきた。(ようだ。)
「え!え!え!」。
そこで、このタクシーを降り、平行駐車しているタクシーに乗る。
女性の運転手だ。
同じく客運站を告げる。
発車。
しかし、これも同じくメーターを倒さない。
「ブ!ブ!ブ!」(みなみやま本人は「不要・ブーヤオ」を縮めたつもり)
するとなぜか通じてタクシーは止まる。
料金を払わずタダで降りる。
「たいした度胸。」だ。(笑)
道路でタクシーをしばらく待ったが、空車は来ない。
少し歩いて、やっとタクシーが捕まった。
客運站を告げる。
発車!
しかしこの運転手も、メーターを倒さない。
で、どうしたか?
みなみやま「そのまま乗りました。」
運転中に適当に運転手としゃべりました。
さっき乗ったータクシーは10元もしなかったと。言ったつもり。
運転手のおじさんははにやにや。
じゃ料金は?
みなみやま「10元=150円払いました。」
運転手はそれで何も言わなかったか?
みなみやま「OKでした。」
損はしていませんね。

おかげで、10時に售票処=威東海運に付くはずが、ずいぶん遅れてしまった。
案の定、着いてみると窓口に列が出来ている。
それで、なかなか順番が来ない。
若い兄ちゃんが、窓口とやりやっている。

それがすごい。
数人分のチケットを購入しているのだ。
身分証明書だとか、すごく時間がかかる。
おもしろいのは彼は、ハングルと中国語と少しの英語が出来るのだ。
若いお姉ちゃんとも仲良くなった。
みなみやまイライラ。
適当に窓口に向かって「シンヨンカー!」OK?
みなみやま外国人でああることをアピールする。
例の元気なブローカー風の兄ちゃん「NO!」
みなみやま窓口に向かって「USドル?」OK?
兄ちゃん「NO!キャッシュオンリー!」
こんなやりとり。
窓口の女性も、隙間にみなみやまのチケット発行をしてくれる。

このやりとり、説明が難しいのでわからない部分はご勘弁。
とにかく仁川行きのチケットをゲット。
「エコノミー」片道750元。

出国手続きは2時。
時間がある。外に出た。
タクシーはさすがに乗る気がしない。
バス停に行った。(バス停は「大港」)
すると、繁華街の中山路に直接行くバスがあるのだ。
帰りも間違いなく戻れる。
本数も多い。
即、来たバスに乗った。
これで、中国最後の昼ご飯を食べよう!!

さっきの青島タクシー事情を経験しながら、懲りないみなみやまだった。
これまで、中国の交渉制のタクシーの話は聞いたことがあったが、地方で乗ったタクシーは全てメーターだった。
青島でも最初は、メーターだったのに。
ここ、青島長途汽車站だけは、「従来の中国」だったわけだ。
いい経験をしたと思う。
しかし、一度乗ったタクシーを止めて、タダでおりることが出来るなんて。
すっかり中国に馴染んだ自分自身を改めて知って、おかしさがこみ上げてくるのだった。
























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1件のコメント

  • 青島最後の昼餐は水餃子。青島路地裏風景。

    公共汽車(市内バス1元)で、中山路へ。
    海岸の手前でバスを降りる。
    帰りのバス停を確認。
    生命線だ。
    食事は通りを入った「北方餃子」という小綺麗な店。
    「スイギョ」というと、色々あるらしい。
    10元で頼む。
    ビールも頼む。
    冷たいのと常温があるという。
    冷たいビールを頼む。
    水餃子は皿に大盛り。
    全部食べたが満腹。
    回りを余裕で観察。
    隣のはではで母娘。
    水餃子二皿ぱくぱく食べている。
    立派だ。
    店を出て、はらごなしに路地裏散策。
    久しぶりに写真を撮ることにした。
    昨年歩いた青島の住宅街とはずいぶん違う路地裏だ。
    表通りに出る。
    百貨店をぶらりとあるく。
    そして得意のデパ地下へ。
    何とクレジットカードが使えるという。
    何でもやってみたいみなみやま。
    緑茶を買う。
    8元。
    係の女性服務員は、それでもカード払いはいいという。
    彼女に連れられて、レジへ。
    そこで、支払いをした。
    調子に乗って、船での食料を買い込む。
    今度は食品レジへ。
    レジの子はカードを出すと、レジのゲートを閉めて
    対応してくれる。
    回りの服務員が様子をのぞきにくる。
    珍しいのだろう。
    まるで客寄せパンダだがなぜか目立つのが嬉しいみなみやまだった。
    帰りの公共汽車で間違いなく、青島港客運站に戻れた。
    さて、いよいよ中国出国である。

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    青島港客運站。そこは、コリアンワールド。

    大港の青島客運站。
    すぐ近くには、現在高層のツインタワーが建設中だ。
    これがフェリーターミナルのある大港の目印になるだろう。
    建物の中へはいる。
    高い天井。
    薄暗い構内。
    そこに乗客がずいぶん集まっていた。
    会話はハングルが飛び交っている。
    多いのは韓国の旅行者。
    そして、韓国へ渡る中国籍のコリアンだ。
    外国人は、見る限り白人が3人。
    一人はフランス人女性。
    一人旅。
    もう二人は韓国在住のアメリカ人男女。
    ソウル近郊の小さな町の学校で英会話を教えているという。
    中には、これから韓国の大学に留学するという女子学生も二人いたけど。
    とにかく中国は多民族国家。
    中国国籍のコリアンも200万人。
    多いのは東北地方だが、山東半島や遼東半島にも多く在住するという。
    従って、親戚や知り合いを訪ねての行き来も多いようだ。
    飛行機と違い、そこには庶民的なにおいがむんむんしている。
    韓国と中国はこんな形でも深く繋がっているということを実感できた。
    日本と中国との関係とはずいぶん違う深い関係があるのだと。

    そして、男女の運びやさんたち。
    荷物が多いのが特徴。
    そんな彼らに対して、客運站の服務員やイミグレーションの職員は冷たくうつる。
    列に並んで、チケットの半券を女性服務員がちぎるのだが、出国税の支払い事前に必要だ。
    みなみやまは、しっかり出国税を払っておいた。
    何人も改札で戻されるのだ。
    親切には教えない。
    そんな雰囲気が伝わってくる。
    イミグレも、中国籍のコリアンに対しては厳しい。
    かなり時間を取られるようだ。
    そんな雑踏の中を中国籍でもない、韓国籍でもない第三国の人間として
    見ていた。
    イミグレを出ると、バスが待っている。
    バスに乗って、威海フェリーの岸壁まで。
    そこからタラップで船内へ。
    エスカレーターで案内口へ。

    部屋は指定席だが、船のずっと後部。
    二段ベットの大部屋だ。
    エコノミーは、大部屋方式の広間の部屋もあったが小学生の団体が入っていた。
    その部屋には、あの運び屋のアガシもいて、さっそく相手をしてもらった。
    居場所も出来た。
    彼女たちは、荷物の片づけに忙しく立ち働いていた。
    一族でやっているようだ。
    やがて、床に食材をひろげて彼女らの夕食が始まった。
    完全な韓食だ。
    室内はキムチのにおいが広がる。

    あとは出航を待つだけ。
    やがて、出航の時間が来た。
    デッキに出て、出航の様子を大勢の船客と共にしばらく見ていた。