国境駅間の料金

辺境伯さん、こんにちは。トピ主様、ちょっとお借りします。

最近は連邦鉄道(Bundesbahn)と言う人をあまり見なくなったので、多分私と同じかさらに上の世代の方ですね。

私が初めてストラスブールに行ったときは、パリでテロが頻発し、フランスが日本人に対してビザを義務付けていた時で、ライン川を渡るだけでフランスのビザをわざわざとる必要があるか悩んだのですけど、大阪神戸領事館で何とかビザを入手したこともあって、色々と思い出があります。その一つに「鉄道で国境の駅間だけを乗る場合は、厳密にはお金を払わなくていい。」という話がありました。

一応理屈があって、自国内(自社内)の路線は、当然のことながら実際に乗った分だけ支払うように輸送約款(タリフと書きますが)にあるので、もちろん支払う必要がある。欧州の場合はそれにさらに「国際運送約款」というのを各国鉄が持っているが、それは他国内(他社内)の路線を利用する場合に適用されるタリフであって、例えばドイツ側からストラスブールに行く場合は、SNCFの路線を利用する訳ではない・・・ストラスブールから一つでも先の駅に行くと「国際タリフ適用」となりますが・・・・よって、ケール-ストラスブールだけを乗るなら、厳密には料金はいらないんだよ。としたり顔で説明してくれる人がいて、どうなんだろう。と謎のままストラスブールに向かいました。

ケール駅前からストラスブール市街地まで歩くという無謀な方法(?)で行ったのですが、ケールの駅のホームにはSNCFと表示のある乗務員の詰め所みたいなところがあり、ストラスブール側もDBの似たような施設がありました。線路の保守だってどっちかがやってるはずだし、ぱっと考えても、ライン右岸まではSNCF、左岸まではDBの持ち物じゃなかろうかとかいろいろと考えたのですが、帰るときになって、ストラスブール駅でケールまで行きたいと言ったら・・・もちろん、有料の切符を発行してくれました。確か20フラン前後だったかと思いますが、DMでも表記があったので、DMで支払いました。ただ、検札は回ってこなかった覚えがあります。この区間は車掌も関心を持たない、とも言われましたが・・・・・タリフ上は多分特別な規定を設けているのではと思いますが、例えばパスの場合、パスが有効なのはケールまで(明文化している?)だとしても、その先を払う根拠については、私的には今一つ釈然としない(?)ところがあります。前に書いたように、一駅先でもSNCFを利用すれば「全線にわたって」国際タリフ適用になり、何も問題はないのですけどね。

この時のストラスブール駅のSNCFの職員がすごくて、並んでいる人がしゃべることばは独仏語がほぼ半々なのに、どちらの言語も完璧に話していて、私が英語で聞いても、もちろん英語で答えてくれました。ストラスブールにはそんなバイリンガルは掃いて捨てるほどいるでしょうが、すごくびっくりしたことがあります。私に今まで感動したバイリンガル(英語-日本語は除く。)はこの人と関釜フェリーの売店のお姉さん(日韓)、マンハッタンのベストウエスタンのフロントのお兄さん(英西)の三人です・・・話がそれました。この辺で。

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2件のコメント

  • ケール~ストラスブール間の列車はSNCFの線路を通ると思います

    トピ主さんは中〆をされましたが、あとの雑談は自由と思いますので

    まずは間違いを指摘させていただきます。

    >ライン右岸まではSNCF、左岸まではDB

    ライン川は北に流れていますので、左岸がSNCF、右岸がDBです。

    ストラスブール~ケールの切符は当時の金額で20フラン(€切り替え時で300円)といわれたように無料ではありません。
    むしろ国境駅(ストラスブール)と国境駅(ケール)間のたった1駅の運賃としては割高です。
    ここに、限らず、どこも国境駅と国境駅の間は割高です。
    そのため、この区間は歩いて、A国内切符とB国内切符を別に買い、高い国際タリフ適用を避けるのが、安く列車を利用するテクニックになっていました。
    過去形にしたのは、以前は出入国審査があり、列車に乗ったままでも時間がかかり、国境間を歩いても同じ列車に乗れる可能性が大きかったからです。
    1列車遅れてもいいなら、今もこの方法は安上がりためには有用かと。

    >ドイツ側からストラスブールに行く場合は、SNCFの路線を利用する訳ではない・

    相手国駅に詰め所があったということは国境駅間の線路は両国の共同管理になっているのでしょう。DBの線路でもあり、SNCFの線路でもあります。

    よって、SNCF(兼DB)の線路を利用することになります。
    厳密には国境駅間の中間地点(橋の上)で西がSNCFとなっているかも知れません。
    完全共有にしろ、どちらにしてもSNCFの線路を利用します。

    よって、この国境駅間の運賃扱いなどに関しては辺境伯さんの意見が正しいと思います。

    バイリンガルに関しては短い間に5度も国籍が変わったのですから、駅員だけでなく、市民の多くが世界一バイリンガルだと思います。

    メラーノやボルツアーノなどの南チロルのバス・ドライバーも挨拶に至るまで乗客ごとに伊、独語をみごとに使い分けていましたが。



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  • Re: 国境駅間の料金(運賃)

    トピ主さんはもう了解されたことと思いますので旅の雑談です。

    「鉄道で国境の駅間だけを乗る場合は、厳密にはお金を払わなくていい。」

    一応理屈を引用されていますが・・・
    >ドイツ側からストラスブールに行く場合は、SNCFの路線を利用する訳ではない・
    これは間違えですね。おそらくラインにかかる鉄橋の真ん中から西側は仏国鉄のものですから間違えなくSNCFの線路を使います。
    問題は、この区間のように独仏双方の鉄道を利用する場合の運賃がどのようにきめられているか、でありこのような場合は運賃を必要としないなどと一方的にいうこと自体がしたり顔で説明した人がの根拠のない「知ったかぶり」でしょう。こういうことを言う人は世の中いくらでもおり、本トピでも『出典を明らかにして・・・」などという回答がありましたね。とやかく言う必要はないと思いますが、少なくとも指摘されたら訂正または説明責任はあると思います。

    本レスの表題に戻り決まりは次のようになっていると思います(思いますというのは根拠となる原典を確認していないからでたぶん間違えはないと思っています。)

    鉄道会社(仏だけでなく他の国のものも同じでしょう。独について正確に理解してれば仏についても理解できるものです。独について知っているが仏については知らなかった、などということはあり得ないと思います)は約款及びそれに基づく規則、料金表等に基づき、運賃料金を決めることになっている。(JRの場合約款は「営業規則」と呼んでいます。)

    約款の中で、国際線の扱いについては国際鉄道協約(約款といってもよいでしょう)の定めによると規定している。

    運賃は、世界ほとんど共通なのだが原則乗車した区間の距離に対応して決められている。1キロについて3ユーロというように。細かく言えば初乗り運賃、長距離低減方式があるがそれはさておく。
    区切りの単位、額はそれぞれの会社が独自に決める
    国際区間については国際鉄道協約で包括的あるいは個別的に決められており各国の鉄道会社はこれに基づき運賃を計算する。
    すなわちパリ/ストラスブール/ケール/フランクフルトの運賃は
    パリ/ストラスブール---仏sncfの運賃表タリフにより算出する
    ストラスブール/ケール---国際鉄道協約の運賃表タリフにより算出する
    ケール/フランクフルト---独DBの運賃表タリフにより算出する
    ということです。
    つまり運賃に限って言うと国際区間を利用する場合、国際鉄道協約の運賃表タリフにが全面的に適用されるのではなく狭義の国際区間ストラスブール/ケールについてのみ適用されるものだということです。
    我が国の場合、制度上この狭義の国際区間(国際ではなく鉄道会社際となりますが)に相当する区間がないのでわかりづらいのかと思います。外国の鉄道等の話において制度が違うため日本語にするとわかりづらくなることが少なくありません。また別の機会にゆっくり意見交換をしたいと思います。(先日の常磐線の特急料金改定に関するトピもそのうちの一つかと思いましたが、レスをつける時期を失してしまったようなので。気になったのは「ヨーロッパ方式に・・・という部分なのですが。)

    余談の余談です

    小生は、バスで国境を越えた経験は何度かあったのですが歩いて超えたいという願望を持っていました。
    リタイア後するある程度は余裕ができましたのでつれあいへの罪滅ぼしを兼ねて旅行をしております。家内の好きなフランスが中心となのですがパリ以外にもという話になったときこの願望を果たすため仏東への旅行を計画し
    ました。ストラスブール3泊、その中でヨーロッパ橋を歩いて渡ることができました。それだけのことなので特に大きな感銘を受けたというわけでははありませんが、自分自身は大変満足でした。こういったことも旅行の目的として十分あり得るものなのでしょうね。「あそこに行かなければ旅行じゃない」的な意見を見ると、違和感を感じる次第です。
    なお、この時はストラスブールでレンタカーを借りて回ったので鉄道を使うことはありませんでした。鉄道を利用するのは好きなのですが、ラインを渡るためだけに利用する気は起らないというのが小生の感覚です。

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    国境駅間の料金(運賃)、ストラスブール

    辺境伯さん、こんにちは。

    引き続き横レスですが、ケール、ストラスブールの話ならば、トピ主さんも許してくれるでしょう。長文のご返事、ありがとうございました。

    後日談というほどではないのですけど、そのしたり顔で説明した人に「きちんと料金を取られましたよ。」と報告すると、「それは二つの駅で適当に決めて客から金を取ってるだけだよ。はっはっは。」という感じでとりつくしまもなし。ですが、こちらとしてもきちんと反証する証跡を持ってない。おっしゃるとおり、私も個別にタリフの中で決めているだろう、というのが事実に近いと思うのですけど(ただ、それが「国際輸送」のどのようなものなのかは、どこかでお話を聞かせてください。)、いつか、どこかでもう少し突っ込んで調べたいと思います。

    「ヨーロッパ式指定席」は日経の記事の表現で、それを見て初めてJR東のウエブサイトを見ました。今はJRのウエブサイトにかなり細かく「仕組み」が載っているのですけど、いずれにしろこのやり方では、前にも書きましたが、「全席指定」そんなに変わらないのでは、と思うのですが、「論評」は運用が実際に始まってからでしょうね。

    前のレスのケール駅からストラスブール市街地まで歩いた、というのは、実はこの時の最大の目的である「オイローパ・ブリュッケ」を徒歩で歩くためでした。行く直前に「NHK特集」でこの橋をやっていて、フランスから西ドイツに(ちなみにマニアな世界になりますが、ドイツと西ドイツはドイツ語名は同じでも、全然別の国というのが私の解釈です。)通勤で歩いている人をアップで映して終わったのですが、それを逆方向でやってみたのですが、ライン川からストラスブール市街地まで実は遠い、ということについて全くの調査不足で、橋を渡ってからまあ、歩きました。排気ガスと大型トラックがすごくて、いまいち・・・でしたが、独仏の和解の象徴として良く語られる橋なので、歩いたりたちどまったりしつつ渡りました。

    その時はストラスブールに日帰りして、翌日、ストラスブール経由でザールブリュッケンに向かったのですが、今だと北のほうではなくて、南のほうですね。別トピでも書いてますが、ストラスブールに住んでいて、アルザスのワインからワインにはまっていった人から、さんざん聞かされていて次回行くときは必ずワイン三昧で行こうと考えています。また、いろんな話を聞かせてください。