レポート

ドイツのお酒と食事その6・・・・ミュンヘンその1

公開日 : 2015年03月19日
最終更新 :

 ベルリン・テーゲル空港を9時過ぎに出発し、ミュンヘン空港には10時半頃到着。一面が銀世界である。フランクフルト→ベルリン→ミュンヘンとだんだん寒くなる。・・・明日の東京行きは15時発なので、28時間のミュンヘン滞在で何ができるか・・・弾丸に残された時間もあと少しである。昼ご飯時でもあるので、まずはWeihenstephanの醸造所付属レストランに行くことにした。

http://www.braeustueberl-weihenstephan.de/

S1の終点のFreising・・・ミュンヘンの地に降りたのは20世紀以来だが、だんだんと思い出してきた。フライジングという地名を思い出したのと、昔は近くに空港がなかった。・・・路線図を見ると、空港から近いように見えるが、Sバーンは日中は大体20分おきで空港とフライジングにそれぞれ走っているため、案外乗り継ぎが良くない。小一時間かかったような気がする。もっと悪いのは、フライジングにはコインロッカーがなく、荷物を預けるところがない。・・・で、荷物を担いでレストランに向かった。

 駅前にWeihenstephanという行先看板が立っていて、それに従って歩いたのだが・・・・私は途中で道に迷い、今回の旅行で、唯一道を聞く羽目になった。グーグル先生もいまいち役立たなかったのは、醸造所が山の上にあることが分からなかったため、である。そのちょっとした山を登ると、遠くに醸造所の煙突が見えるので、それを目標に行くと、駐車場の裏口みたいなところから敷地に入る。(山梨のワイナリーにこんなパターンがよくある。)車(=正門経由)だと遠回りになるが、正攻法かも知れない。20分くらい歩いただろうか。

 レストランの場所はすぐ分かったのだけど、月曜日というのに向うから数十人の団体客が来た。こんな人たちといっしょになると・・・とややダッシュで店に入って一人と言うと、個人客用の部屋に案内された。イスもふかふかで八人がけのテーブルを2~4人ずつで使っている。ビアレストランの割にはこじゃれているのね。と思いつつ、窓際のほぼベストの席に案内された。外は雪が降っていて、とにかく寒かったが、ソファ式のイスにどかっと座ると、無性に喉が渇いてきた。はるばるベルリンからやってきたヤパーナーなのよ、と言うそぶりを見せると、英語のメニューを持ってきた。
http://www.braeustueberl-weihenstephan.de/download/Speisekarte_ab_10_2014_en.pdf

この時、私は軽く飲んで、本格的な昼ご飯はミュンヘンで、と思っていたので、なぜ、ソーセージだのミートボールだの内容の分かる軽いつまみ、にしなかったのか分からない。メインディッシュ、を探していた。で、「二分の一」ということばに魅かれて、1/2 broiled knuckle of pork~をオーダーした。ちなみにこの時、ボイルドとブロイルドを勘違いしていた。さらにナックルの意味が暖味で関節近辺のお肉か、くらいに思っていた。出てきたのは、いわゆる「シュパインハクセ」(私はレシートを見るまで分からなかった)で、昨日のアイスバインと同じ大きさであった。

 何で同じような大きさ、骨の付き方(?)なのに、こっちはハーフでアイスバインは特にフルとかハーフとか書いてないのか、今でもよく分からないが、とにかく、本格的な昼食になってしまった。付け合わせのポテトは軟式テニスボールのような形とふわふわさで食感もおもしろい、がジャガイモである。キャベツのサラダが別の皿で出てきて、千切りよりやや大きく切ったものに、お酢がかかっている。ザウワークラウトのできかけみたいな感じだがおいしい、がキャベツである。本体は昨日のアイスバインより好きで、皮がかりってとしているところがいい、でも、豚である。・・・

 ビールについては、
http://www.braeustueberl-weihenstephan.de/download/Biere_en.pdf

一番上の、Original Hell、では何のことか分からないが、恐らくへレスであろう、ということで注文、出てきたのは明るい透明な色で、へレスだろうと思ったら、レシートもそうなっていた。とにかく冷えた体には、すみずみまで届くような・・・おいしい。ちょうど一杯飲み終わった時に、料理がきたので、二杯目は文字通りピルスナー、ようやく、理解した飲みたいと思ったものが出てきた。最後の締めは、ここの主力ビールと言われる「ヘーフェヴァイス」(これだけはドイツ語を覚えていて、そのまま言ったら通じた。)いわゆる白ビールである。へえ、なるほどねえ。ブラインドテストで上記の三つを出されたら、うまくあてられるだろうか、と思いつつ飲み終えた。

 今日の夜はバレエが待っているので、酔っ払い、になるのは避けたかったのと、昨日と同じで1.5リットルでもうお腹一杯というところで、お勘定にした。22.30ユーロ。ベルリンより、気持ち安いような気がする。25ユーロ払って店をでた。

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5件のコメント

  • ヴァイエンシュテファンは現存する世界最古の醸造所

    読み手の興味を引く重要な情報にもかかわらず書いていないのは、単に知らなかっただけなのかな? と思わざる得ない。
    (知っているのならやはり書くべきだろう。私なら書きます。)

    もしボトルビールの写真をお持ちなら、ラベルに「ÄLTESTE BRAUEREI DER WELT」と書かれているのが見えるはずです。


    ヴァイエンシュテファンについてはビール関連図書をお読み頂ければ詳しく載っております。
    (当方、いうまでもなく所有しています。)

    ・もっと知りたい!ドイツビールの愉しみ (岩波アクティブ新書)
    出版社: 岩波書店
    ISBN: 978-4007000249
    発売日: 2002/4/5
    1~12ページに「世界最古のビール醸造所-ヴァイエンシュテファン」の項があります。

    ・ビールの図鑑
    一般社団法人 日本ビール文化研究会 (監修), 日本ビアジャーナリスト協会 (監修)
    出版社: マイナビ (2013/5/22)
    ISBN: 978-4839946227
    発売日: 2013/5/22
    37ページに「ヴァイエンシュテファン クリスタルヴァイスビア」の項があります。


    ミュンヘン編の続きも楽しみにしています。
    (旅の最後のビールはMUCのエアブロイですかね?多分そうであることを期待!)

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  • 15/03/22 20:28

    続きを・・

    高島たいらさん 初めまして。

    一連のドイツ旅行記楽しませていただいております。かなり忙しいスケジュールで移動されていらっしゃるご様子にもかかわらずとても面白い記述内容で感服しきりです。ムスカウ公園とポーランド国境の風景のお話などもいかにも散文的な雰囲気が伝わってきてその地のリアルな状況を感じることが出来ました。

    お酒の良く飲める人はあっちこっちその土地の酒を楽しむことが出来ていいですね。私は殆ど下戸なのでとても
    羨ましい。もっとも色んな酒の種類、歴史、作り方、飲まれ方などの話を聞くことは大好きですし、愉快な酒飲みと付き合うのも楽しいもんです。ただ時々、酒を人に強要したりからんだりする奴はごめんですけどね。

    アイスバインを二日続けてとはちょっと大変だったんじゃないでしょうか?かって一人ではとてものこと完食できなかったので身につまされると言うか思わず笑ってしまいました。

    ミュンヘンその2を期待しております。失礼しました。N.N.

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    Re:続きを・・

    N.N.さん、こんにちは。

     アイスバイン、シュバイネハクセについては、あちらの基準では一人用なのでしょうけど、正直なところ、もうちょい軽い料理をもう一品とって、二人で食べる、くらいが、適当(?)と思われます。でも、今度、二人以上でミュンヘンに行く機会があれば、1/2ではなく、fullで頼んだらどんなものが出てくるのか、ぜひ、注文したいと考えています。・・・

     飲み物メニューを見てお気づきかも知れませんが、ヴァイエンシュテファンにしても、私が最後に行ったホフブロイハウスにしても「アルコール・フリー」のビールが(メニューのかなり上の方に)あるんですね。これって、帰ってきてから、飲めば良かった、と思いました。日本のビールメーカーのノンアルコールビールは今一つおいしくないのですが、ドイツのビールメーカーのノンアルコールビールがジョッキで出てきたら、どんな味なんだろう、というのは、謎になってしまいました。欧州の場合、ノンアルコールの飲み物で、食事に合わせられる甘くない飲み物となると、ウーロン茶みたいな都合のいいものがなく、炭酸入りのミネラルウォーターになってしまうことが多いので、おいしいノンアルコールビールであれば、選択肢が増えますしね。・・・・

     今の時代、大きなレストランのメニューはウエブで見られるので、やはり調査不足が響いています。もうちょい調べてから行くべきだったというのが、一番の反省です。

     

  • へレス、ピルス、ヘフェヴァイツェンをブラインドで区別できない?

    へレス、ピルス、ヘフェヴァイツェンをブラインドで区別できない?

    これであなたのビール知識はわかりました。浅深はあえて述べませんが。
    私の頭の中でははっきりとわかってしまいました。


    ミュンヘナーヘルと言えばミュンヘンのへレス。
    当たり前の話。
    オリジナルヘルと言えばその醸造所のオリジナルのへレスと思うが。
    何の疑問もなく。

    へレス、ピルス、ヘフェヴァイツェンをブラインドで区別できないなら、ドイツビールの薀蓄を語るのは、なんというか貧弱この上ない。旨味が無い。
    貴殿のことではなく、一般論として。
    とビールマニアの私は思う。

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    追記

    追記。

    勘違いしないでいただきたいのは、
    たとえ発言者さまがビールの知識が深くなくてもビールについて語るな(笑)。
    とは私は言っていない、ということ。

    タカシマ トピ主様にはビール薀蓄を大いに語っていただきたい。ビール好きからすると、貴殿のビール論評を私も(ある意味衝撃的な感情をもって)娯しみにしています。

    ケルシュの醸造種類誤り(無知勘違い)の書き込みについて、

    ははーん、
    ケルシュはピルスに外見が似ているというわかりやすく間違いやすい落とし穴に見事はまったな、
    無理もない、ケルシュの色見れば。
    ということを私個人は思うだけですから。ただ不正確情報は正さないといけませんので、貴殿の訂正が一切ないので変わって訂正内容を書かせてもらっています。

    ご理解お願いします。
    また一回の食事で(1日じゃない!)ビールを5リットル飲んだ体験談を心待ちにしています。

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  • ビール5リットルは飲んだのですか?飲んだんですよね?

    >今回ドイツを回るにあたり、(略)、お酒は一食事につき、ビールだったら5リットル、ワインは1リットルまで(日本ではお酒の量を考えたりはしないが(そもそも量が示されないので分からない)、外国では飲みすぎると危険なため。大体、新宿から家に普通に帰れる上限くらい、と決めている)、
    http://bbs.arukikata.co.jp/bbs/tree.php/id/438120/-/parent_contribution_id/438120/

    このようにご自分で書いていていったい何時になったらビール5リットル飲むのでしょうか?
    さすがにミュンヘンにいて、一回にビール5リットル飲まなかったら後々までに話盛ってたのか、おい、てことになりますね。

    まあ可能性上限なんて誰にでも言えるって話ですけど。

    飲むとは言っていない(笑)と。

    一回にビール5リットルの噺、期待しています。

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  • ザウワークラウトのできかけみたいな感じだがおいしい、がキャベツである

    これジャーマンコールスローだ!
    わたしは普通のマヨネーズのはいったあまいコールスローではなくこっちがすき。

    https://www.google.com/search?q=german+coleslaw&biw=1219&bih=846&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=DO4KVebrEZPjoASyrIHoCg&sqi=2&ved=0CAcQ_AUoAg

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    Re:ザウワークラウトのできかけみたいな感じだがおいしい、がキャベツである

    ポチとミケさん、こんにちは。

    確かにこの写真の通りで、「甘くないコールスロー」と言われたら、その通りです。cabbage saladとしか書いてないのによく分かりますねえ。・・・・私も普通のコールスローは嫌い(特にリンゴやレーズンが入っていると最悪・・・)なのですが、これは美味しかったです。

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