スイス国境からドイツに向かっていた夕方のことです。
わたしが乗車していたのは11月11日チューリッヒからのシュトゥトガルト行ICE186列車です。
国際列車ですがECでなく、ICEを名乗っているのは高速走行可能なICE車両で運用しているからでしょうか。
それまでの6分ほどの遅れを少しでも回復する勢いで走行していた列車がホルプ手前の単線区間で突然スピードが落ち停止してしまいました。
車内放送によれば、列車後部の車両から煙が発生したようです。
当初は40分から1時間くらいで修理が可能のようでした。
給電系の故障のようで、その後車内は非常電源による照明のみになり暖房が止まりました。
しかし、運転打ち切りが決定し、駅からの応援が到着し、バッテリーに充電して自力走行を試みました。それはうまくいかず救援機関車の到着を待つことになりました。
ホルプ駅手前2キロくらいとの案内がありました。飛行機に乗り継ぐ予定の旅行者は車掌と交渉していました。
結局2時間40分遅れでホルプに牽引され運転打ち切り。
車両故障が単線区間で発生したため周辺の車両運用に大きな乱れが出たようで、チュービンゲン方面の列車も1本運休となりました。その後の列車でチュービンゲンへ。結局3時間30分近くの遅れになりました。
ホルプ駅は旅行者でいっぱいで駅のカウンターは対応できかねていました。宿には遅れの連絡をいれましたが、公衆電話は硬貨ではうまくつながらず、近くの女の子が携帯電話をかけてくれました。
以前、フランクフルト(M)からハンブルグ行ICEに乗車したときも、車両故障でスピードが上がらず、フルダで運行打ち切りになったことがあります。
日本の新幹線と比べ、わたしの中ではとても信頼性が低くなりました。
イギリスの鉄道並みに到着時間が遅れても旅行に影響のでないよう配慮した日程が必要に思います。
ICEは特急扱いなので遅れ分の料金は運賃の20%が払い戻しになります。
当日のホルプ駅では対応できそうもなく、翌日チュービンゲン中央駅で払い戻してもらいました。