前はあったのだね

 フライヤーが消えてしまったので、なんとも言えないが、一年かぎりの話だったんだろうか。これらの町、とくに観光場所が広域に点在するハイデルベルクやマインツ・ウィスバーデンで、シティカードが無料なら、たしかにものすごく得だった。

 ドイツの交通網は、もともとDBと市内とが別で、DBが長距離に特化し、ローカル部分を切り離した結果、ジャーマンレイルパスが都市間移動にしか使えなくなってしまった。一方、市内交通の方が近隣他市と提携して広域交通会社(たとえば、ハイデルベルク・マンハイムが一体化、マインツ・ウィスバーデンなんかも州を越えて1つに)になり、トラムやバス、地下鉄はもちろん、さらにDBの近郊線までも取り込み、同じチケットの共用で、とても使いやすくなってきている。

 トピのような日曜でなければ、DBの方はジャーマンレイルパスを買わず、移動日の移動部分だけ、DBの格安値引きの特定切符で済まし、地元の広域パスを使う、という方が、観光や買い物にもお得。

 いま、それぞれの都市が観光に力を入れているが、ジャーマンレイルパスを使ってドイツ中を飛び回る都市間個人旅行者と、フェーリエンヴォヌンク(ウィークリーアパート)を使って一か所長期滞在の拠点観光客(カップルや家族)とは、まったく別の種類の連中。DBに主導権を渡しても、後者を誘引できないということがマーケティング的にはっきりしてしまったんだろう。

それはそれとして、最初から酔うほど飲みすぎないように。

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1件のコメント

  • ほんのほろ酔い程度ですっ!

    純丘先生こんばんは。

    >最初から酔うほど飲みすぎないように。

    ほろ酔いのい~い気分が一瞬にして醒めてしまったのですよ!

    >とくに観光場所が広域に点在するハイデルベルクやマインツ・ウィスバーデンで、シティカードが無料なら、たしかにものすごく得だった。

    そうですねー。私も最初DBのこの特典を見たとき、すごい!と思いました。
    州チケットはUバーンや路面電車など市内交通にも使えますが、ジャーマンレイルパスでは使えませんからね。
    シティーカードはそれが使える上に、入館料なども無料もしくは割引になるのですから魅力ありますよね。
    だけど、昨年ジャーマンレイルパスを使った人の中で、どれだけの人がこの特典を行使したのか?
    勿体ないことに、そんなにいなかったと思いますよ。

    フェーリエンヴォーヌンクもいいですね。
    安くて、結構便利なところにもあるし、長期滞在では重宝しますね。私も2度ほど使ったことがあります。
    でも、最近は、買い出しやお料理をするのが面倒で・・、年は取りたくないものです。

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