レポート

トルコにて

公開日 : 2006年01月04日
最終更新 :

元々、今年末の旅行先の選択肢にトルコはありませんでした。

旅行においては芸術や建築を見てまわるのが好きなのですが、イコン等の宗教美術がどうにも好きになれず、旅先においてもどちらかというと敬遠していたジャンルでした。

しかし2年前旅行したロシアにおいて、正教教会を埋め尽くしていた色鮮やかなイコンに初めて感動。

体中ゾクッ、と来ました。

その後、幾つかの国で一級品の宗教画を見てきましたが、どうもロシアほどの感動が無く、いつも通りにしか見えませんでした。


「あの時の感動をもう一度味わいたい」


というわけで探した旅行先がバルト三国。
これらの国にいくつか残るロシア正教教会を見てまわる予定でした。
でも四ヶ月前の手配にもかかわらず、日程の合う航空券はオールキャンセル待ち状態。

旅行先選択が振り出しに戻り、トボトボと旅行会社をあとにする。

新しい旅行先を探そうと入った本屋で何気なく選んで見てみたトルコのガイドブック。カーリエ博物館を埋め尽くしていた黄金に輝くビザンツ美術。

体に悪寒が走るような衝撃。
すぐさま即決。
ここだ、ここしかない!

ガイドブックを買い、イスタンブール行きの航空券をゲットするべく再び旅行会社へ走る。

こちらの航空券も関空発着は軒並みキャンセル待ち。(おかしくない??)
成田発着もほとんど駄目で、正月休みを一日繰り上げるもったいない日程の、しかもお高いJALの航空券をようやく手配。


航空券を手配してしまえば、後は旅行ルートを決めてトルコの情報を調べるだけです。

どうやらビザンツ美術はロシアのイコンの元祖ともいうべき存在らしい。
全身に感じるものがあったのも、なんだか納得。


今回のトルコ旅行のルートは、JTBなどの大手旅行会社のトルコ周遊ツアー
のルートを元に、僕の独断と偏見でアレンジしたルート。
かいつまんでいえば、初心者でも行けるようなトルコにおけるほぼ定番のルートです。


トロイ→エフェス→パムッカレ→カッパドキア→アンカラ→イスタンブール

と、ほぼ輪の形に一周するいわばトルコ版黄金の輪。

久々のアジア方面寄りの国の旅行、ビビリつつ楽しんできました。


天井知らずに優しいトルコの人たち、何度助けていただいたことか。

手口バレバレな手を使う客引きや勧誘そして物売り、後半うっとおしくて「舌抜いたろか」と本気で思っていましたが、役に立った客引きもいくらかおり、いろんなトルコ人がいていろんな一面を見せてくれて、メチャ面白かったです。

トルコ楽しい!!
トルコの魅力にハマリそうな自分が恐い。

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  • 12月25日「カラハユットの温泉」

    僕がカラハユットで泊まったのはホテル・ヘラクレス。

    立地のよさと値段の手頃さ、温泉プールの存在がこのホテルに決めた理由です。

    一泊50リラ、テレビ、バストイレ付きで暖房も完備。
    今夜はイヤな事忘れていい夢見るぞ。

    地下の温泉プールは夜11時までの営業なので、さっそく温泉を楽しみに行くことに。水着を持ってロッカーで着替え、いざ温泉へ突撃!

    硫黄の匂いは全くなく、わずかに鉄サビみたいな匂いがして、砂鉄みたい泥が底に沈んでいます。お湯は熱めで源泉掛け流しの正真正銘の温泉です。

    これは最高!しかしバスタオルは貸してくれるものの体を洗う洗い場がなく、寝る前に部屋で入りなおしましたが。


    温泉の後のビールはかかせない。というわけでビールを求めて真夜中のカラハユットの街へ繰り出す。

    中心部、源泉の塔付近のこれぞトルコ、のような洒落た内装のカフェバーへ入る。

    丸太を組み上げた内装と絨毯の敷き詰められたほの暗いバーの中には、地元と思われる人が麻雀みたいな賭け事にはしゃぎながらハマってました。

    四人がテーブルに向かい合って座り、小さな木の棚を使って牌を並べるトルコ版麻雀みたいなもの。

    ある人は水タバコ吸いながら考え込んでるし、ある人はビールを飲みながら横で笑いながら見物。

    この雰囲気、悪くないです。


    ビールをジョッキで注文した後、飲みながらつまみをどうしようか考える。

    さっきの客引きとのやりとりで気分が悪く、重いものは食べたくない。

    客がリンゴやみかんなどのフルーツ皿を食べているのをみて、
    何かフルーツはないか聞いてみる。

    来ました、リンゴとみかんの盛り合わせ。

    温泉上がりのビールも観光地料金取らないしおいしいし、いいですねぇカラハユット。

    ここには客引きも呼びこみもいないようですし、ゆったりした時間が過ごせました。


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  • 12月25日「本当にしつこい!!デニズリの客引き」

    セルチュクからのバスは快調に走り、夜8時前にデニズリのオトガルに入る。

    観光の目的はパムッカレだったのですが、僕が調べた限りではパムッカレはどうも評判が芳しくない。

    そこでカラハユットに宿泊して、翌朝パムッカレの石灰棚と遺跡を観光する旅行プランを練っていました。

    で、バスを降りようとしますと、

    「パムッカレ?」

    と聞いてくる一人の男。

    セルヴィスでもあるのかな?などと思い、「カラハユット」と答えると、

    「カラハユット?オーケー、こっちですよ」

    なんか少し日本語ができるようです。
    英語も結構できるみたい。

    連れていかれたのはパムッカレーカラハユットと車体に書かれた市バス。
    この時点で、あぁ市バスの運転手ね、と疑いも持たず荷物をバスの後ろの荷物入れに入れてもらう。

    いざバスに乗り込もうとすると、突然パムッカレの「アルテミス」というペンションを勧めてきました。

    この時点においてもバスの運転手にも客引きがいるのか?とバスの運転手と完全に信じ込んでしまい、しつこい話を延々と聞かされる。

    僕「いやパムッカレに泊まる気はない。カラハユットに行くんだ」

    客引き「ノー、カラハユットは高い。このペンションは安くてとてもいい。
        ほら日本人の紹介文まである」

    手紙やパンフを見せてきて向こうも引き下がらない。

    こちらの話を全然聞かないのと、あまりのしつこさに僕のほうが先にキレてしまって、

    僕「もういい!!このバスはカラハユットに行くのか!?行かんのか!?」

    客引き「行かない」

    はっきり言いやがった。

    「もういい!バイバイ!」

    荷物を取り返し、去り際に客引きが

    「ここはとても危ない、あなたは危ない」

    日本語で連発してきて「ムカツク運転手だ」と腹の虫が収まりませんでした。



    しかしドネル・ケバブを買って食べながら店員に尋ねても、やはりカラハユットへはあのバスしかないようです。

    さぁ困った。

    カラハユットに行くには、あの客引き運転手のいないバスを待つしかない。

    しかしこのオトガルは客引きがやたらと多く、治安も悪そうで長居したくないし。

    タクシーと交渉してみるか。トボトボとオトガルの外へ出ようとすると、

    「どこに行くの?」

    また声をかけてきました、今度は初対面のおじさん。
    行く先言うだけだったらタダだし、カラハユット、と答えると、

    そしたらおじさんはトルコ語で何やら必死にオトガルを出ようとするバスを指差して喋ってきました。

    へ?あれさっきの市バスじゃん。
    でも運転手が別人だ。

    ここでやっと理解しました。

    あの男はバス関係者ではなく、ただの客引きだったのだと。

    「舌抜いてやりたい」と思っていたその時、おじさんが合図して停めてくれたバスから出てきて荷物を荷物入れに入れてくれたのはさっきの客引き。

    最悪のご対面。。。


    バスの中までしつこさは熾烈を極めました。

    「どうしてあなたは私を信じないのか?」
    「前の2人も日本人、日本人とてもよい、好き。あなたはあぶない。BAD」

    だったら前の二人にたかれや、思っていたら、終いには携帯を取り出して

    「日本人の友達、サチコ」

    僕にその人と話をしろ、と言ってくる。

    グルになって日本人を騙してるのか、それとも既に騙されたピエロかは知りませんが、話す事などないのでお断り。

    バスがパムッカレに着くと、その客引きは降りました。

    「ここがカラハユット」という去り際の嘘を残して。

    バスはようやくカラハユットに到着。

    いざホテルに向かおうとしますと、、、また来ましたあの客引き。
    今度は友人と思われる人の車に乗って「あなたは危ない」を連発。

    隣の男がどこへ行くのか尋ねてくる。

    目星をつけていたホテルの名を言うと、

    「こっち側にあるよ」

    最後の最後まで、しかも彼の友人も嘘を教えてくる嫌がらせ。

    もう帰れよ、お前等・・・


    トルコ人の優しさを利用したえげつない人種。
    これじゃあ本当に親切なトルコ人にまで疑いを持ってしまいそう。

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  • 12月25日「セルチュク一日観光③ 市内観光」

    幹線道路沿いに徒歩でセルチュク市内に戻る道すがら、アルテミス神殿を見学しました。

    ツアーバスが団体で観光していましたが、既に見学を終えて帰る所。
    アクセサリーや絵葉書を扱う物売りがバスに乗りこむ団体客に必死にセールス、誰も買わなかったようでしたが。

    その場に誰もいなくなってしまい、いやな予感。

    ゲッ!見つかっちゃった・・・


    断るのも嫌になり、無視して柱一本と基石を見学したり、左手の池のようになっている遺構を見学していましたが、そこで遊んでいた子供2人が、

    「フォト!フォト!」

    とこちらに走り寄ってきました。

    写真を撮らせて金やお菓子を要求する手口かも、と相手にしませんでしたが
    どうやらここの物売りの息子達のようでした。

    あんた子供に何教えとんねん。


    セルチュク市街に戻り、行き先を示す看板に従ってイーサベイ・ジャミィを見学。

    城壁のような高い壁に囲まれ、門をくぐると広々とした中庭。

    中庭にはエフェスからパチってきたような柱が立っていて、ジャミィという感じがあまりせず、豪邸の庭みたいに見えました。

    肝心のジャミィ内部は閉まっていて、内部見学は不可。
    窓に貼りついて中を見学。
    緑の絨毯が敷かれ、ジャミィらしく飾り気も無いし、見事に何もない。

    次はちょっと坂を登って、聖ヨハネ教会へ。

    ヨハネの墓、壁や柱などの状態も良好。

    聖母マリアの家で見たのと同じ鍵穴のような洗礼所の跡も見られました。

    特に印象深かったのは、礼拝堂に残るフレスコ画でしょうか。
    色も鮮明に残っていたようでしたが、光を当てると傷むという理由からか、照明はなし。入り口も鍵がかけられていて薄暗くてよく見えませんでしたが。


    エフェス博物館を見た後、オフシーズンのひっそり静まりかえった繁華街を通りぬけ、水道橋を見学。

    オールブラックスというチャイの店が、水道橋に飲み込まれているように建てられていたのが印象的でした。

    どこからとなくモスクからの礼拝を呼びかける歌が街に響き渡る中、オトガルのハキキ・コチュのバスオフィスまで戻ったら、僕が預けた時は2つしかなかった荷物がオフィス内に山と積まれていました。

    みんなこのおじさんに捕まったのか。
    クモみたいなおじさんだ。

    おじさんから予約分のデニズリ→ネヴシェヒルのバスの説明を受ける。
    デニズリのオトガルのハス・トゥリズム、というバス会社のオフィス
    まで行くように、とのこと。

    写真、撮っておこうか。と思っていましたがやめました。
    むしろおじさん自身が他の観光客の写真に積極的に写っていたので。

    結局全てのバスチケットは問題無く使えたので、おじさんが客引きの一種だったとしても、有益な客引きの一人には間違い無かったと思います。

    いや、やはりただの親切なおじさんかも?

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  • 12月25日「セルチュク一日観光②エフェスの遺跡&セブンスリーパーズ」

    エフェス遺跡の南側入り口でタクシーを降りると、土産物屋がすぐさま寄ってきてエフェス遺跡の図録を勧めてきました。

    手馴れたものです。

    図録の品質はお世辞にもいい物とは言えませんでしたが、日本語版が10リラと手ごろな値段に感じたので購入。

    エフェスの入場料は15リラ。
    前評判通りの高さですが、これも遺跡の修復に使われると思えば。

    入場してから地図を持っていない事に気付き、(ガイドブックを忘れた)
    慌てて入り口付近を見渡すも、無料はもちろん有料の地図さえなさそう。

    テレホンガイドの小屋があったので、パスポートを預けて20リラを払い(内12リラデポジット)テレホンガイドと簡単な地図を借りてエフェス観光スタート。


    遺跡の保存状態は入場料が高いだけあってか、さすがにいいです。
    ポンペイ遺跡に次ぐくらい、よく残っています。

    所々わずかに残っているフレスコ画やモザイクタイルが白眉。

    観光客も多く、ここでやっと日本人団体観光客に出会いました。
    日本人がウジャウジャいるのはさすがに引いてしまいますが、全くいないとなりますと辺境の地にいるようでなんだか寂しいものです。


    今回エフェスで最も見たかったテラスハウスは現在大掛かりな修復中のようで、屋根で覆われていて見学不可能でしたが、冬の日差しを浴びるケルスス図書館や石柱の並ぶ大通り、大劇場などを見ながら歩くのは世界史好きの僕には歴史のロマンに浸る事ができる至福のひとときです。



    北側出入り口に出る前に脇道にそれて聖マリア教会を見学、すると草刈りの男が寄ってきて、日本人は好きだ、とか話をしてきて人気のないところに連れていかれ、包みから数枚の砂まみれの銅貨を取り出し、

    「僕の父親は遺跡の発掘作業(掘る方)に携わっているんだ。
     そこで発掘された昔の貨幣を買わないか?」

    呆れてしまいました。

    まるっきりガイドブックに書いてある手口じゃん。
    買う奴がいるからこういう人が未だにいなくならないのかな?

    貨幣はもちろん偽者でしょうし、なによりも考古学的発掘品を無許可で国外に持ち出すのは良識のある国であるなら禁じているはずです。

    「駄目駄目、捕まっちゃうじゃないか」
    「大丈夫、20キロまでならノープロブレム」

    どういう理屈やねん。

    断固断り、北出入り口でテレホンガイドを返してパスポートとデポジット金を受け取り、エフェス遺跡を後にする。

    しかし道が北側と東側に分かれている。
    セブンスリーパーズはどっちの道だろう?

    物売りを捕まえて買うフリをして道を尋ね、「やっぱいらない」と斬り捨てる。普段観光客を騙してるような奴等に遠慮無用。

    道すがら、再び道が分かれていてグロッタ・セブンスリーパーズの方角を示す看板が目に付いたので、そっちに曲がってひたすら歩く。

    たいした距離じゃない、と信じこんでいたのですが、メチャクチャ遠いです。
    左手にみかん畑、右手に遺跡の残る山の斜面を眺めながら片道二十分以上は歩き、諦めて引き返そうと思ったところでようやく到着。

    洞窟の下にはカフェレストランがありましたが利用客は少ないようでした。
    へんぴな場所にあるマイナー観光地のカフェレストランははたして採算が取れるのか微妙。

    観光客はシンガポールからの夫婦の観光客がタクシーで観光に来ていました。

    見学可能なのは礼拝堂の跡みたいな所のみで、本命の洞窟の方は金網に鉄条網で見学不可。礼拝堂天井部分にはわずかに彩色された模様が残っていますが、遺跡大好き人間以外は往復何十分もかけて来るような観光地ではないでしょうね。


    帰り際、タクシー運転手にマリアハウスへ行かないか?と持ちかけられましたが、残念。もう行ったんだよね。


    セルチュクへ戻る幹線道路沿いまで2匹の犬にストーカーされつつ歩いて戻り、団体客が大勢食事していて賑やかなトゥサン・ホテル付属のレストランでビールと煮込み料理の昼食。

    午後1時30分、遅めの昼食になってしまいました。

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  • 12月25日「セルチュク一日観光① 聖母マリアの家」

    聖母マリアの家は山の中にあり、ジグザグの山道を進まなければなりません。

    自転車では多分無理でしょう。

    山中の道すがら、新しい時代に立てられた聖母マリアの銅像が。
    うーん、ツーリスティックでいいですね。

    で、聖母マリアの家の入場料もツーリスティックプライス。
    なんと11リラ!

    こちらは欧米からの団体の観光客がほとんどで、トルコ観光を始めてから
    未だに一人も日本人を一人も見かけず、ちょっとさびしい。

    ちょっとしたカフェレストランと土産物屋がありますが、見所は昔の遺構と小さな教会のみ。これで11リラはお高い気もしましたが、お布施と思えば。


    教会内部は薄暗く、熱心に祈る信者が2人。出口付近にはフレスコ画が少し残っていました。

    そのうち団体さんがゾロゾロやってきたので教会を出て土産物屋でロザリオを購入、ご利益がありそう。

    キリスト教徒でもないのに、高いアクセス代、11リラの入場料を払ってまでくるような場所ではないかな、とも思いましたが、聖母マリアの家に来た、という記憶は残ります。

    これは少なくとも僕の旅行において大事な事です。


    観光を終え、タクシーにエフェス遺跡南入り口へ行ってもらう。

    「日本人は好きだ。ロボットを作ったり機械を作ったりして頭がいいから」

    とは、この運転手の談。

    今回出会った日本人が好き、という人はこの理由を挙げる人が多かったです。
    ここにいますぞ、約一名学のない例外が。


    実際に今の本当の日本を見たら、みんなガッカリするんだろうな。

    こう思うと、こういった日本に対する間違った幻想は早い目に打ち砕いておかねば、とも考えましたが、悲しいかな、僕にはそこまで英語力がありませんでした。

    いいイメージはいいイメージのまま、そっとしておきましょうかね。

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  • 12月25日「バスの客引き?」

    客引きか、ただの親切なおじさんか、未だによくわからないのがセルチュク到着早々に捕まってしまったおじさん。

    セルチュクのオトガルにバスが到着したとたん、数人の客引きが出入り口に群がって来たのですが、一番馴れ馴れしく(悪い意味ではなく)押しが強かったのが、バス会社のおじさん。

    「ハキキ・コチュ」というバス会社のオフィスに必死に誘ってきました。

    セルチュクのオトガルにはこのオフィスの他には2~3つくらいしかバス会社のオフィスがない。

    ペンションの代わりはナンボでもありますが、バス会社の話をつっけんどんに断ると、後で選択肢が無かった時、非常にそのオフィスに行きにくい。

    とりあえずこの街に宿泊の予定は無いので、バスのおじさんの話を聞くことにする。


    「荷物はオフィスに置いてていいよ、フリーデポジット」
    正直、ちょっと嬉しかったです。

    「ジャポンヤ?ジャパンベリーナイス!」
    どうせ韓国やインドにも言っているんだろ。と思っていたら
    その通りでした。調子のいいおじさんだ。

    とりあえず話を聞いてみました。

    次の目的地の本日発デニズリまでのバス、16時発15リラ。
    及び翌26日夕方発のデニズリ→ネヴシェヒル18時30分発の
    バスの予約もしてくれて、こちらは30リラ。

    「本当はネヴシェヒルのほうは40リラなんだけど10リラディスカウントし ておくよ。クリスマスプレゼントだ」


    どーせ定価がそれやろ?

    と思っていましたが、悪い値段じゃないと思いました。
    むしろ安いと思いましたが。。。

    問題はデニズリ→ネヴシェヒルのバス。
    ホントに使えるのかなぁ~???と。

    後でおじさんと一緒に写真を撮って、証拠を残しておけばいいか。
    と、考えて購入を決断。


    「エフェスに行くならそこのクシャダス行きミニバスだ。
     マリアハウスはタクシーだよ。ハブ ア ナイストリップ!」


    まずはタクシーで聖母マリアの家を見学後、エフェス遺跡の南出入り口で降ろしてもらえるよう、オトガルのタクシー運転手と交渉をする。

    セルチュクは有名観光地だからか、タクシー運転手も英語が上手でした。
    チャナッカレのタクシーと同じような料金表を見せてくる。

    50リラだそうです。
    安くならないか交渉してみると、40リラに下げてくれました。
    このくらいかな。

    交渉成立、タクシーに乗りこみ一路南の聖母マリアの家へ。



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  • 12月24日「バスマネ・ハマム」

    ホテルの部屋に荷物を置いて、バスマネ広場のバスオフィスに翌日早朝のセルチュク行きバスのチケットを手配しに行きました。

    アイドゥン・トゥリズムの朝8時半発のバスを5リラで手配し、7時半にオフィス前から出るセルヴィスでオトガルまで行く事に。

    セルチュクまでの足を確保した後、地元の人で適度に混んでいる
    ロカンタでチョプ・シシの食事。ただしビールはないですが。


    とりあえず満腹になり、宿の近くのバスマネ・ハマムヘ行ってみる事に。
    やはり入ったとたん、ジロジロ見られてどことなく居づらい。

    石鹸付きサーデ・ハマム(サービス無し)で10リラ。

    設備はヤル・ハマムほどではなかったですが、完璧な地元のハマムみたいな感じでした。

    マッサージや垢すりのサービス受けてる人も居ましたが、傍から見てるとかなりカッコ悪い光景でした。

    とりあえず受け側はホントに何もせず、されるがまま。
    最後は洗面器の置いてあるカランの所に連れて行かれ、洗面器で顔めがけてお湯をかけてました。

    自分にはハマムののサービスは無理だ、やっぱり耐えられそうにない。
    ひたすら汗をかきつつ、お湯をかぶる。


    サッパリしてハマムから上がると1リラのコーラを勧められ、くつろぐ。
    ホテルでシャワー浴びるより、桁違いに気持ちいい。

    インぺリアル・ホテルやバスマネ・ハマムのあるバスマネ界隈は、暗い路地が多くて治安が悪そうでした。
    ホテルの客引きも多く、路地に引っ張り込まれたら何されるかわからない。

    商店で寝酒にエフェスビール2本買い、ホテルに戻る。
    久々の酒だぁ♪

    イズミール、バスマネの付近を見る限りは予想よりも
    いい街っぽく見えましたが。


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  • 12月24日「想定の範囲外のイズミール泊」

    タバコを吸いながらバスを待っていると、お客のおじさんとセルヴィスの運転手の言い争いが始まりました。
    他の人もガヤガヤとまわりに集まりましたが、誰も止めようとしない。
    何を言い争っているのか知りませんが、僕は関わらないでおこう。

    15時15分、ようやくバスが到着。

    しかしバスの名前が「キャミル・コチ」、僕のチケットは「イスタンブール・セヤハット」
    バス会社が違うじゃん。


    バスに荷物を預ける際、一応チケットを世話係に見せて間違いがないのか確認する。
    オーケー、セルチュクまで行く。とのことだったので乗りこむ。

    さよならチャナッカレ。
    セルチュク着は真夜中かなぁ。


    そのうち眠りこんでしまったようで休憩所でバスが止まった際、ふと目が覚める。
    ロカンタ形式の食堂でパックのチェリージュースと肉団子の煮込みとサーデ・ピラウの夕食。安いしうまいし最高。

    でもビールは置いて無い。
    置いてくれよ酒くらいは。


    再びバスが走りだし、イズミール着。
    客が皆降りてしまい、いぶかしむ。
    おかしいな?セルチュクに行くの僕だけ?

    お客の荷物を降ろしている世話係に尋ねようとすると、

    「降りろ!!」

    と言われる。

    は?なんですと?


    セルチュクには行かないのか?と聞くと、肝心なそこだけトルコ語で返ってくる。中を指差しているのでカウンターへ行け、ということか?

    バックパックを担いでイスタンブール・セヤハットのカウンターを探し、行ってみる。

    しかしチケットを見せると、「バスはない。パムッカレ・トゥリズムへ行け」
    で、パムッカレへ行くと「ない。アイドゥン・トゥリズム」
    バス会社数社をたらい廻しにされ、最後は

    「セルチュク行きはパムッカレ・トゥリズムだね」

    振り出しに戻ってしまいました。
    つまり今日はもうない、ということやね。

    カマされた!というよりはバスのチケット購入時に詳しく
    聞かなかった僕のミスでした。

    このミスが後のトルコ旅行のいい教訓になったと思います。
    ルートや乗り換えの有無、どこからバスに乗りこむかは
    チケット購入時にキッチリ詰めて聞かねば。


    想定の範囲外のイズミール足止め。
    この街に一泊して、翌朝にセルチュクを目指すことにしました。

    しかし、バスマネ行きのバス乗り場が見当たらない。
    もう夜の9時過ぎ、早く宿を探したかったのでタクシー利用を決断。

    しかし運転手が料金交渉に応じようとしない。

    バスマネまでは大体いくらか、と聞いても意味は通じている筈なのにトルコ語しか喋ってくれない。相手のほうが一枚上手でした。


    まさか命までは取らないだろう、と覚悟を決め、乗る事に。
    ボッタクリをしてこようモノなら、まわりに聞こえるよう
    わめき散らして抗議してやる。

    バスマネ鉄道駅までの運転中、運転手はしつこく

    「バスマネ、ホテル?」

    としつこく聞いてくる。
    ホテルは英語じゃないのか?


    タクシーメータが旧型なのか細工してるのか、桁7つくらいでメチャクチャ跳ね上がってる。恐い!

    そこで逆にこちらもしつこくバスマネまでいくらか、運転手にわかるようつたないトルコ語の組み合わせで聞いてみる。

    運転手は指2本だけ出してきました。
    20リラ?200リラ?

    前者ならなんとか許せますが、後者なら抗議コース。
    夜の街で騒ぎたくないなぁ・・・

    で、結局お値段25リラ。
    ビミョ~~な値段。

    バスマネ駅付近は暗く、もめると悪人が寄って来そうな雰囲気だったのでおとなしく25リラ払い、ホテルの客引きを無視しつつ近くの安宿、ホテル・インペリアルを探し出しチェックイン。

    シャワー、トイレ、テレビ、オイルヒーター付きシングルで25リラ。
    値段の割にいい部屋で安心。


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  • 12月24日「晴天のチャナッカレ、輝く海を眺めつつ」

    トロイ遺跡観光後、午前11時頃にオトガルに戻る。
    もう一ヶ所、観光に行けそう。

    戦争キライですけど、海事博物館とチメンリッキ城を見に行く事にしました。
    オトガルから徒歩圏内で行ける見所がここしかなかったので。


    時計塔を横目に港から快晴のガリポリ半島を眺める。

    ガリポリ作戦の激戦地とは思えないほどの穏やかな青い海、海を隔てたガリポリ半島には城砦のような建物や兵士の看板が目に付きます。

    海の匂いが心地よい。。


    海岸沿いのシーフードレストランが建ち並ぶ道を南下し、博物館や城砦の入った公園に辿り着く。

    いざ入ろうとすると、銃剣持った見張りがストップの合図で何か言ってくる。
    「はい?何?」と、聞こうと足を一歩前に踏み出すと、門の前の足元に反り返った低い鉄柵がズラリ。

    引っ掛かって危うく転びそうになりました。
    危ない!って教えてくれたのね・・ちょっぴり手遅れ。


    公園の方は、入場料はタダ。ただし海事博物館は本日クローズ、おまけにチメンリッキ城は13時と16時の限定入場に留めているようで。

    クリスマス・イヴの特別限定措置でしょうか。
    その割に、街中ではクリスマスらしい物は全く見かけないのですが。
    「我々イスラム教徒にとっては、キリストの誕生日なんぞ知らん。でも祝日だから休む」
    みたいな考えかも。


    13時からのチメンリッキ城に入場してたら、昼食が食べられ
    ないじゃないか。
    海岸縁にデン!と構えているヌスラット号だけ見てランチに行くことにしました。

    しかし中に入ろうとすると、コートを着た人がスッと現れて、「チケット」と言ってくる。

    えっ?お金いるんですか?

    チケットは公園入り口の小さい小屋で買うらしい。
    お一人様2.50リラ。

    機雷敷設艦ヌスラット号は、ガリポリ作戦において実際に使われた軍艦で内部はちょっとした軍事関連の展示を行っています。

    大きさは巨大軍艦ではなく、ちょっと大きめの漁船くらいのミニサイズ。
    この海峡において、漁船サイズの多くの船で戦っていた当時の戦争。

    想像をすれば、申し訳ないですがちょっとスケールが小さいような。


    大小様々な大砲巨大な錨が整然と並べられた公園内も一通り鑑賞し、チャナッカレ市内で昼食を食べに行くことに。

    メインストリート、Demircioglu通り沿いのイスケンデル・ケバブを看板に出している「パシャ・コナウ」というレストランで食事。

    イスケンデル・ケバブは貫禄のおいしさ、しかし悲しいかな、ビールがない。
    アイランをビールと思い、我慢しました。


    満腹になったところでオトガルに戻り、時間を確認、只今13時。

    エマネト裏のチャイの店でチャイでも飲もう、と入ると
    みんな普通のチャイではなく、オレンジ・チャイを飲ん
    でいる。
    名物なのかも。一つ注文して飲んでみました。

    砂糖を入れてみますと、無果汁のオレンジジュースを暖めただけみたいな味がします。おいしいですけど、紅茶って感覚がまるでしません。


    セルチュク行きバス発車時刻の20分前になり、ぼちぼち行くかぁ、とエマネトで荷物を返してもらい、バスターミナルへ。

    しかしイスタンブールセヤハットのバスがまったく見当たらず、ウロウロしていると一人のおじさんがバスの運転席から出てきて、追い払うような仕草で何か言いながら中に入るように、僕に指示を出してくる。

    オトガル内に戻るとバス会社の係員と思われる人が、どこに行くのか尋ねてきたので、このバスを探してるんです。と、バスのチケットを見せたところ、

    「オーケー、私に付いて来なさい」

    市内へ通じる出入り口に案内されると、今朝でもお世話になったスシ詰めセルヴィスバスが待っていました。

    お客と荷物を一杯に乗せて。

    まさかこのミニバンでセルチュクまで行くんじゃなかろうね?
    窒息死しちゃうぞ!

    当然座るスペースはもちろん、荷物を置くスペースもなし。
    バックパックを背負ったまま、他のお客の荷物に埋もれて立ちっぱなし。

    14時をまわり、「早く出発してくれぇ」と心の中で叫んでいると、再びお客が3人乗りこんできました。もちろん大きい荷物も一緒に。

    彼らも当然立ちっぱなし。お互いつらいっすね~。

    それからしばらくしてセルヴィスが出発し、こけない様必死にふんばる。

    20分くらい走ったところで、やっと到着。
    幹線道路沿いのガソリンスタンド。
    しかし肝心のバスが15時過ぎてもやってこない。

    トルコって時間にルーズなんやね。


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  • 12月24日「トロイの木馬②」

    トロイへ行くには、オトガルから南の川沿いにあるドルムシュ乗り場からドルムシュで行ける、と、どのガイドブックにもありましたが、時間が早かった為か「トゥルワ」(トロイのトルコ語名)と行き先の書かれたドルムシュが一台もなく、聞いた事ない行き先ばかりのドルムシュ数台があるのみ。

    しかも運転手達はヒマそうにタバコ吸ってダベってる。

    何時くらいにトロイ行きが出るのか聞いてみる。

    「ノーノーノーノー!」

    強烈な否定。

    道路を指差し「タクシー」とおっしゃる。


    ドルムシュ無いの?なんで?オフシーズンだから?

    スッパリとドルムシュを諦め、流しのタクシーを拾う。

    いくらぐらいするのか聞いてみると、紙を出して見せてくる。
    地名と料金らしき数字が。どうやら料金が決まっている、という事を見せたかったようです。

    トロイ往復はなんと125リラ!一万円近いじゃないですか。
    まけてくれないか交渉してみると、あっさり100リラに下がる。
    もっといけるか?と交渉するも、運転手が苛立っているようでオーノーのポーズで首を何度も横に振る。

    ここまでか。

    100リラでも高いなぁ、と思いつつ交渉成立。
    タクシーに乗ってトロイの遺跡へ。

    片道30分くらい、途中に見えるなだらかな丘陵や海峡を挟んだガリポリ半島が美しい。

    トロイ遺跡入り口は数人の観光客がいましたが、やはり閑散としてます。
    一時間ほどで戻る、と運転手に告げようとすると、

    「気にするな、ゆっくり見るといい」

    とのこと。ゆっくりもしていられないのですがね。

    入場料10リラ、入場してすぐのトロイの木馬。
    レプリカとはいえ、トロイの遺跡にはふさわしい粋な演出です。
    思わず見上げる。僕にとってもトロイは読み物で親しんだ世界。
    木馬を見ているとトロイ戦争の光景が目に浮かぶようで、思わず感動。

    木馬の中にも入れますが、落書きが酷いです。
    ムードぶち壊し。

    付近にはネコも数匹いました。
    トルコはどこでもかしこでも猫を見かける多ネコ国。

    他国の野良猫は歯をむいて威嚇されたり、触ろうとすると引掻かれたりしたものですが、トルコのネコは撫でてもゴロゴロ喉を鳴らして気持ちよさそうにしてくれます。

    今回出会った猫達は、いずれも人間を恐がりませんでした。
    トルコの人達に大事にされてるんだろうか。


    で、肝心のトロイの遺跡自体は、ほとんど石組みの基礎部分しか残っておらず、状態は最悪の部類に入りそう。

    遺跡を一周するようなルートで見て周りますが、綺麗に残っていたのは小劇場と、ランプと呼ばれる敷石の道くらいでしょうか。

    この保存状態で世界遺産ということは、ユネスコもロマンに弱いクチか?

    肝心の僕は充分楽しめました。
    このあたりでヘクトールとアキレスが一騎打ちをしたのかな?とか思い浮かべながら歩いていると、それなりに興味深く見る事ができました。
    オマケに人がいなくて、ほぼ貸し切り状態でしたしね。


    遺跡を吹き抜ける風が冷たい・・・

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  • 12月24日「トロイの木馬①」

    小学生時代、「トロイの木馬」の子供向けの絵本を読みました。

    その時の話ではトロイ側は悪役で書かれていましたが、数年前にブラット・ピットがアキレスを演じた「トロイ」という映画ではどちらかというとギリシャ側は野蛮な感じに見え、むしろトロイの方に個人的には好感が持てました。

    おとぎ話のような国の存在を信じて、本当に遺跡を発見してしまったシュリーマンはすごいですね。
    次はノアの箱舟か聖櫃か?


    チャナッカレはトロイを見るためだけに旅程に組み入れました。
    だってロマンじゃないですか。

    しかし観光の前に、このデカイバックパックを預けなければ。
    オトガルへテクテク歩いて戻る。

    朝8時半、真っ暗で閑散としていたオトガルはバス会社のカウンターも営業を開始しており、活気に溢れている。

    ん?活気に溢れている?オワッ!?

    オトガル入った所にある喫茶店付属の小さいエマネト(荷物預かり所)は人の行列。しかも預かり所に入りきらない荷物がシール貼られて外にはみだしてます。

    仕方なく列に並ぶも、どこが最後列かわからないくらい皆様きちんと並んでない。

    オロオロしてると若いお兄さんの団体が「ここに並ぶんだ」と助け舟を出してくれる。

    「日本人かい?荷物はこれ一つか?僕が助けてあげるよ」

    あまりの待遇のよさに一瞬疑いましたが、最終的には誘いに乗らなければいいだけの事。遠慮なく甘えることに。

    荷物を預けると、「バスの手配に来たの?どこに行くんだ?」
    「セルチュク」と答えると「セチュク?それはトルコの街か?」

    発音が悪かったようだ。「エフェス」と言うと、
    「あーエフェス!オーケーこのカウンターだよ」

    バス会社名「イスタンブール・セヤハット」本日14時発、28リラなり。
    無事にセルチュクまでのチケットを手配し、お兄さん方にお礼を言い、握手。

    客引きなどの類ではなかったようです。
    こんなに親切にされた国は、今までなかった。

    どちらかというと嫌われ者国家に属するであろう日本人に対しても、天井知らずに好意的。

    すごい国があったもんです。

    14時までにオトガルに戻れるよう、チャッチャとトロイに行っちゃおう♪

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  • Re: トルコにて

    こんにちは。
    私も今月の終わりごろから
    エジプトと併せてトルコ旅行を予定しています。

    駱駝シャンズさんの更新、
    参考&楽しみしてます☆

    時々質問させて頂くかもしれませんが、
    お付き合い頂けたら光栄です。

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    Re^2: トルコにて

    エジプトとトルコ!
    いいですねぇ~(^^)

    エジプトではバクシ-シ、トルコでは客引きに難儀した時もありましたが、それらを差し引いても魅力あふれるな国でした。
    安全に気をつけて是非楽しんできて下さい!


    もちろん質問は分かる範囲でお答えしますよ。
    ただ、レポートの方は今月一杯では書き終わらないかも・・・
    がんばりやっす(^^;


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  • 12月24日「ハマム初体験」

    チャナッカレの港広場付近でバスの旅終了。
    荷物を受け取り、地図で調べてとりあえずオトガルへ行こうとするとバスの世話係の人にクイクイと袖を引っ張られ、

    「セルヴィス○△×」

    とか言われ、「オトガル?」と尋ねると「乗れ乗れ」の合図。
    この荷物と乗客でスシ詰め状態のミニバンに乗れと?

    半ば無理矢理自分も詰めこまれミニバンが走り出す。
    ものの数分でチャナッカレのオトガル着。
    この時、朝の6時過ぎ。あたりはまだ暗いです。


    イスタンブールに比べると明らかに小さいオトガル。
    しかも入り口は開いているものの人の気配が無く、エマネト(荷物預かり所)も閉まってる。

    ガイドブックで確認すると、この時間帯に開いているハマムがあったので朝風呂に行くことにする。
    港広場まで戻り、歴史を感じさせる時計塔のある脇道に入った所にあるヤル・ハマム。

    夜が白む前ですが、煌煌と灯りが灯っていた光景はなんだか不気味です。
    登山用のバックパックを担いだまま入り口を入ると、主人らしき人がヒマそうにたむろっていました。

    「メルハバ!」

    挨拶すると、主人はびっくりしたようにこっちを見る。

    「日本人?」

    いきなりそれかい。

    そうです。と答えると、なんか知らないけどやたら嬉しそう。

    「ここには日本人のタレントもテレビの番組でここへ来たんだよ」

    と、写真を見せてくれましたが、誰だ髭生やしたこの人は?
    パパイヤ鈴木?と聞くと

    「ウガンダさんだよ」

    と教えてくれる。

    なるほど~。


    残念ながら僕としてはある意味そんな事はどうでもよかったので、風呂に入る手続きをする。
    石鹸、シャンプー付きサービス無しのハマムで9リラ。


    服を着替える部屋が面白いです。
    どのハマムも必ずタオルを敷いたベンチがあります。

    くつろぐ為の物に見えるのですが、どうやらズボンを履く時にこの上に乗って履くらしいです。
    脱いだり履いたりする時に、地面にズボンの裾が擦れるのがトルコ人は許せないそうで。
    このあたり、民族性を垣間見たような気がします。


    ヤル・ハマムの設備は値段の割に整った設備に見えます。
    シャワー、トイレも浴室の外の部屋にあり、浴室内には木の小屋のサウナまで
    あります。

    シャンプーがなんだかハチミツみたいないい匂いがします。

    貸し切り状態と思っていたら、トルコ人の客が2人朝っぱらから入ってきました。僕が珍しいのか、なんか変なものでも見るようにジロジロ見られる。
    やだなぁ、と思っていたら喋りかけてきた!しかもトルコ語で。

    何を言っているかさっぱり分からなかったので、会話は長続きしませんでしたが。


    頭を洗い、さっぱりして腰巻を新しい物に変えて浴室を出ると、頭にタオルを巻いてくれる。いたれりつくせりですなぁ。


    ハマムでリフレッシュし、外に出るとすっかり日が昇っていました。

    港広場まで戻り、アンザックハウスの向かいのロカンタで朝食を食べる事に。
    レストランに入るとやはりジロジロ変な視線を感じる。
    背負っている巨大バックパックが変なのかな?
    コンチネンタル式朝食みたいのもあったようですが、湯気を立てていたスープを注文。

    ちょっと酸味のある雑穀をすり潰したようなスープでしたが、山盛りのパンとの相性は抜群。

    これで2リラ、安いですねぇ。


    元気を回復し、オトガルへ戻る。

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  • 12月23日「エセンレル・オトガルで時間潰し」

    メトロ、オトガル駅まで戻り、チャイの店に入って時間を潰そうと試みる。
    僕は紅茶を大量に飲むと頭痛と吐き気がする体質なのですが、トルコのチャイは濃くて味はしっかりしてますけど後味がスッキリしていて、数杯飲んでも気分が悪くなりませんでした。

    トルコで早速おいしいもの1つ発見。

    一杯30クルシュ~50クルシュ位で飲めるチャイは、トルコでは一番お世話になる飲み物でしょう。

    店の看板に「24」と言う数字があったので24時間営業と思っていたのですが、10時半で「店じまいだよ」とおっしゃる。

    小腹がすいたので吹き抜けの軽食スタンドでドネルケバブとアイランの夜食。
    本場のドネルケバブは流石においしいのですが、ちとパンがでかすぎるような気がします。

    アイラン(塩味飲むヨーグルト)はこれといっておいしいモノでもなかったのですが、ロカンタなどでは酒を置いていなかったため、トルコ旅行ではよくお世話になった飲み物です。

    ここで1時間くらい粘りましたが、隙間風が寒い為、おとなしく暖房の効いたキャミルコチのオフィス内で睡魔と戦いつつ、ひたすら待つことに。

    一人旅で荷物を抱えているのでウッカリ眠れない。
    一人旅のデメリットの一つです。

    ベンチに座ってうっかりウトウト眠りかけていたところに、横の男性が、トルコ語と身振りで、

    「ちょっと荷物を見ていてくれ」(多分)

    と言って、オフィスを飛び出していく。トイレかな?
    何もしていないよりは、何か目的があったほうが起きていやすいものです。
    ジ-ッ、と荷物を見張る。

    戻って来た男性はお礼を言ってきて、ガムを一つくれました。
    新品の封を開けた物をくれたので、睡眠薬は入っていないだろうと確信し1つ頂く。ミント味、これは助かりました。スッキリして目が覚める。


    チャナッカレ行きのバスは午前1時発、とありますが、一体何分前から乗車可能なのか、そもそもどこからバスが出るのか、ふと気になりカウンターに行って訪ねる。

    15分前にオフィスの裏から出る、とのこと。
    ふと時計を見る。

    もうその15分前の時間じゃないか!!

    急いでオフィスの裏手のバス乗り場へ行きバスのチケットを見せてバックパックをトランクに預け乗車。

    しかし座席指定のチケットのはずなのに、肝心の座席番号が車内に見当たらない。困ってウロウロしていると座っていたおじさんが座席番号を指差して教えてくれました。助かったぁ。

    1時を3分過ぎていよいよバスが動き出す。

    発車してからしばらくして、お茶とお茶菓子のサービスが。
    コーヒーかチャイかを聞かれるも、コーヒーはインスタント、チャイはリプトン、お茶菓子はパック入りの市販のケーキ。
    ヴァランやウルソイなど、サービスがよいという一流バスではどんなのが出るのだろう。

    飲み食いが終わるとレモンの香りがするコロンヤを手にかけてくれました。
    個人的には好きな匂いなのですが、好みの分かれそうな香りです。


    一連のサービスが終わると、ようやく消灯。
    飛行機に10時間以上乗った後の長距離バス内一泊はキツイか、と思っていたら、不思議とぐっすり眠る事ができました。


    しかし、まだ日も昇っていない明け方にバスが急に止まる感じがして目が覚める。
    バスごと大型フェリーに乗りこむようです。
    ブルサ経由のルートかと思っていたら、ガリポリ半島からダーダネルス海峡を渡ってチャナッカレへ入るルートだったらしい。

    フェリーが動き出すと、思わずバスを降りる。
    周りには同じようなバスから大型トラックまで、フェリーでチャナッカレへ行くらしい。

    対岸にチャナッカレの町の灯が見える


    有名なダーダネルス海峡を船で渡っちゃったよ。
    なんだかすごい体験をしたような気がしました。


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  • 12月23日「チャナッカレへのバス」

    伊丹から成田へ向かう便に乗りこむ際の手荷物検査。
    「ライター、マッチの機内持ちこみは禁止」とあり、ライターを捨てるケースも置いてあって、クソ真面目に捨てました。

    「おかしいな、これってアメリカだけと思っていたけど」

    空港待合室には喫煙所もあり、みんなタバコを吸っている。

    僕も一服、と喫煙所内を見まわすも備え付けのライターが見当たらない。
    まわりの人はみんなライターを持っている。
    もちろん店にはライターは売っていない。

    インチキ!100円ライター損した。

    ライターを借りて一服すると、なんだか腹が立ってきました。

    成田空港着後、五万円ほどユーロに両替、しばらくしてチェックイン手続きを済ませ、出国審査へ。
    相変わらず、荷物、ボディチェックが厳しいです。

    しばらく風呂はお預けの予定ですので、シャワーを浴びる。
    帰り際、クリスマスだからとお菓子の詰め合わせを頂きましたが、これは困りましたね。僕は甘いものは大嫌いというほどではないのですが、普段食べないので体が欲さないのです。

    いよいよ乗りこんだトルコ航空のジャンボジェット。
    この前日、各地の大雪で飛行機が欠航などという不吉なニュースが流れていましたが、無事に飛んでくれました。


    JALとトルコ航空の共同運航便ですが、目玉はビジネスクラスの席にあるバーカウンターでしょうね。
    万年エコノミーの僕には利用を許されなさそうな施設ですが。
    洗顔セットとスリッパをくれるのがミソ。

    イスタンブール着が夜の8時くらい。
    簡単な入国審査と両替を済ませ、メトロでオトガル駅へ。
    夜行バス一泊でチャナッカレへ行く為です。

    オトガル駅で降りて外に出ると、まわり一面道路に沿ってバス会社の看板が。
    看板の会社の名前は読めますが、行き先など何が書いてあるのかさっぱりわからん。
    オマケに雪が降っており寒い。

    「アンカラ!アンカラ!」

    とバス会社の社員が叫んでいる。
    「アンカラ?」
    と僕に聞いてくる。

    チャナッカレ、と言うと、「キャミルコチ」とバス会社を指差して教えてくれました。
    キャミルコチ、大手じゃん。

    キャミルコチのカウンターに入り、チャナッカレ行きのバスの有無を聞く。

    「午前1時のバスがある」と言ってくる。
    「それでいいです」
    お値段25リラ。やはり大手だけあって高めの値段なのかも。


    ふと時計を見るとまだ夜9時半過ぎ、3時間以上の時間を潰さなければなりません。

    長い夜になりそう。。。

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    お帰りでしたか~

    日本だったんですね(遅)
    カッパドキアでの話は残念でしたねぇ、騙されたというか、ペンションの
    ご主人の単純に「心配」からの気遣いだと思いますがね~。
    最終的に行けたということでよかったですね。

    エジプシャンにいらしてたんすか?でも日本人観光客がすごい多くて
    驚きましたわ。あの中に、、、すれ違ってますね(^^;
    ランチにバザールの向かって右手にある有名な「Hamdi」レストランで
    久々にガラタ塔を眺めてケバブ食ってました、観光客なみ(笑)
    夜中のカウントダウン、ここのところ正月明けの1ヶ月間は必ずと言って
    いいほど、この話題でもちきりになるんすが。いつも被害者は女性。
    昨年はイギリス人観光客だったかな、今年はローカルのトルコ人女性が
    わしわしと尻をわし掴みされてる映像ばかりが放送されてます(^^;
    駱駝シアンズさん、男性でよかったっすね!(爆)

    チャナッカレ、のバス料金は普通ですよ。キャミリコチュは特に
    大手ではないんですよ、中級。25YTL以下のバス会社ってのは
    保険の掛金が少ないんで(もしくはゼロ)安いんです~。

    また、続きのレポートでも書き込んでくださいまし。
    余韻に浸るには書くことが一番でしょう~~!

  • 楽しんでますか~?

    駱駝シアンズさん、まだトルコですか?
    カッパドキアの観光は旅行会社との交渉うまくいきました???
    雪もあまりなく楽しい観光になってるようで幸いです~。
    またレポートしてくださいまし!

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    Re: 楽しんで欲しいな~

    駱駝シアンズさんには 超過手荷物の件で大迷惑かけてしまったので
    楽しい旅行しておられたら いいのにな~。

    じゃんくちゃん、またお会いしましたね。
    今年もよろしく♪

  • 参考にしたガイドブック

    「ロンリープラネット トルコ」

    流石に日本語版、読みやすいです。
    トルコ国内では1番使う機会が多かったガイドブックです。
    ゴルディオンやギュゼルユルトなど、どちらかというとマイナーな観光地情報もこの本を参考にしました。

    ただ、地図が不正確であったり、多少情報が古かったりと振り回された事もありました。
    旅行者には支持者の多そうなガイドブックですが、この本だけを信じきるのも不安な気が。
    情報量はやっぱり多いので、これ1冊でもトルコには行けると思います。


    「地球の歩き方」

    旅行前の事前調査にはかなりお世話になりましたが、実際に旅行中はあまり使わなかったガイドブックです。
    情報が少ない、とかではなくロンプラ等、他のガイドブックで現地では充分間に合った為。ルート組み立てには充分役に立ってくれました。
    掲載されているレストラン情報で、実際に行かれた旅行者の評判が悪かった店もありましたが。


    「魅惑の温泉巡り  トルコ」

    トルコの魅力にハマッてしまわれたカサイさんの著書。
    トルコ国内の温泉地を紹介する、一風変わったガイドブックです。

    「トルコで温泉~?」

    と思うなかれ。
    レストランの種類やマナー、交通手段、両替、安全、風習など旅行の実用情報に関しては他のガイドブックの追随を許さず多彩な情報で、しかも分かりやすく書かれています。

    トルコには行くけど温泉に興味無い、という方も一読してみると面白いでしょう。
    この本の元になったカサイさんのサイトも情報量が多く、秀逸です。


    「JTBワールドガイド」

    個人的に好きなガイドブックです。
    写真の撮り方といいますか、本の構成の仕方が好きです。

    安宿情報などは少なく中級旅行向けの本でしょうが、食事どころの情報はハズレが少ないと思います。(僕はまだないですが)

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