12月にスペイン北部のサンティアゴ巡礼路等を列車で旅行しました。その際に遭遇したトラブルについて報告します。
世界遺産に指定された大聖堂などがある、カスティーリャ・イ・レオンの主要都市ブルゴスには市街中心部から徒歩で10分から15分の場所に国鉄(RENFE)ブルゴス駅がありました。しかし、12月25日をもって閉鎖され、現在は市外から車で約15分の「Burgos Rosa de Lima」駅に列車が発着しています。駅周辺は開発が始まったばかりといった様子で文字通り何もありません。10分ほど歩くと高層アパートの並んだ新興住宅街が始まり、市内行きのバス停があります。
現地で購入した乗車券には駅名欄に「BURGOS R L」と記載されているのみで、何ら注意書き等はありません。車内ではおそらくアナウンスがあったものと思いますが、スペイン語がほとんどできない私は聞き流してしまいました。
その結果、ブルゴス到着時には、多少おかしいとは思ったものの、市街地中心部まで歩こうとして道に迷い、30分近く摂氏零度の新市街を彷徨した末、会話集片手に道を尋ねた現地の方にバス停まで案内してもらい、そこで初めて自分がどこにいるのか察知しました。しかも、その時点では以前の駅が閉鎖されたことまでは分からず、翌日、ブルゴスを出発しようとして旧駅まで歩き、出入り口に掲げられた張り紙を見てやっと事態を把握するという二重の失態を犯してしまいました。近くにいらした親切な御婦人がタクシーを呼んでくださらなかったら、旅行の継続が危ぶまれる事態になっていたと思います。
なお、旧駅の掲示で閉鎖の事実は確認できましたが、動転していたためその理由や今後市街地中心付近に新しい駅が開設されるか等は分かりませんでした。ブルゴスにご旅行なさる方は十分ご注意ください。そして、素晴らしい町並みとともに親切な人々との交流を楽しまれることを期待します。