写真を撮らせる商売

ローマのコロッセウム前なんかだと、古代ローマ兵の格好をしていて、いっしょに写真を撮ろう、と観光客に寄ってきて、撮ったら最後、モデル代を寄こせ、とごねまくる商売があるよ。

モンマルトルだと怪しいが、ポンピドゥーセンターのあたりだと、どうしても絵に東洋人の子を書き入れる必要があって、モデルを探しているということはありうる気がするな。公共の場所の現代画だと、昨今、白人だけはダメ。黒人や東洋人も入っていないと、まずい。かといって、偏見っぽい、ダンゴ鼻だの、ツリ目だのなんか描いたら、それこそ思いっきり怒られる。東洋系でかわいい子だったから、ぜひ、と思ったのかも知れない。

時間に余裕があるかどうかにもよるが、旅は縁。そういうなら、じゃあ、１０ユーロでちょっと描いてみてくれ、と、こちらから頼んでみるのも、おもしろいかもしれない。まあ、その程度なら、ダメもとでしょ。ポンピドゥーセンターのあたりにいるとなると、もしかすると、ものすごい著名な現代作家の可能性も無いでは無い。