RER-Bは空港行きのバスよりは、スリなどの危険はあるでしょうね

最近のフランスの報道から数例を紹介します。

１）2015年7月　中国系フランス人の歴史学者（女性）が空港からスーツケース持参でRER-Bに乗り、市内に向かったところ、パソコンや執筆用の原稿、カード、パスポートなどの入った手提げカバンをひったくられた。空港から乗車して6～7分の場所。（彼女は身長156cm、42kgで、フランス人から見れば小柄な女性ということになる.）
http://www.lexpress.fr/actualite/societe/agressee-dans-le-rer-b-cette-chercheuse-franco-chinoise-veut-retrouver-son-manuscrit_1690667.html


２）2014年9月のtripadvisorへのフランス人からの目撃情報の投稿
RER-Bを通勤に使っている人からの投稿。RER-B内で二人組のスリが、ターゲットとみた旅行客に、一人が足下に硬貨を落とし、ねらわれた人が注意をそらされた隙に、共犯者がハンドバッグから中身をスルのを見た。
数ヶ月後にも同じ二人組が、同様のことをしているのをRER-B内で見た。
旅行者はRER-B内では十分注意して欲しいと願って、この投稿をした、と書かれています。
https://www.tripadvisor.fr/ShowTopic-g187147-i14-k7841404-Attention_RER_B_vol-Paris_Ile_de_France.html


３）2014年5月、15歳の少年がRER-B内でスマートホンを奪って逃げたことで逮捕される
この少年は、取り調べの結果、何回も旅行者からスマートホンをひったくったことがわかった。
http://www.europe1.fr/faits-divers/rer-b-un-mineur-multirecidiviste-arrete-pour-vol-2130743
スマートホンは、フランスでは、持ち込めば簡単に現金になる裏の市場があり、ひったくりやスリの目標になりやすい状況があります。


検索でほかにもヒットしましたが、省略します。


スリかひったくりの被害があるので、金目の物を持っているオーラを出さないように、または、ねらわれても被害が最小で済む工夫が必要でしょう。
（スリは注意することで被害者になることを避けうるかもしれませんが、ひったくりに遭うと、大柄な犯人だと対処できません。仲間が電車のドアを閉めさせないようにボタンを押しながら犯行後、飛び降りて改札を飛び越えて逃げていくようなことが起こりえます。）


プロのスリは、素人に怪しい人であることがわかるようでは、商売にはなりません。
様子の怪しい人は、プロとしての商売でのスリではなく、出来心的にひったくりに走る恐れはあります。

RER-Bに数回乗ったことはありますが、見るからに怪しい人を見たことはないです。
乗るときは、出来るだけ、家族連れとか旅行者風のグループの近くに席を取るようにしています。