プロヴァンス語とプロヴァンス訛り 大変お詳しい回答をして下さり、ありがとうございます。 プロヴァンス語の存在は知っています。プロヴァンス訛りのフランス語とは別個の言語として捉えていいのですね。現地の人にその使い方を知っているか、尋ねまわってみたいと思います。(中央線の謎さまはプロヴァンス語がお分かりになるのですか!?) また、パスティスは未経験ではないのですが、慣れるのには辛抱が要るなと思いました。確かにどこを旅しても、現地の人の郷土愛をくすぐるためにはその土地の名産を愛でることが欠かせませんね。 中央線の謎さまが自己紹介で書かれているように、私も土地や人々の生活の中に流れる空気を感じる旅を心掛けたいと思います。今後も参考にさせていただきたいと思いますので、宜しくお願いします。
言語と歴史と郷土愛 郷土愛ということを書かれましたが、土地の人の郷土愛に触れ、少しでも共有することが私の旅の目指すところであり、その点青空人さんの旅のスタンスと大いに似ているかもしれません。 その郷土愛に強く結びつく要素として、その土地固有の「言語」と「歴史」に関する知識は大きく資するものと思います。 プロヴァンス語はもはや日常言語ではありませんが、中央線の謎さんが書かれているように、限られた年代のプロヴァンサルが子供のころの記憶としてかろうじて保持しているのが現実です。 青空人さんが土地の人と交流をもたれるにあたり、プロヴァンス語が分からなくてもその艱難辛苦の歴史を知っている日本人だと知られたとき、おそらく相手の相好は崩れ、3回以上のビズをしてくれるでしょう。 私は学生時代プロヴァンス語の復興運動について勉強していたことがあり、この分野に関する知識は、プロヴァンスの地元の人たちとの会話を大いに弾ませるものとなっています。 かつてOrgon村出身のおじさんと酒場でそんな話になったとき、彼は目に涙を浮かべながら『Mireille』の中で歌われる有名な「マガリの歌」をプロヴァンス語で歌ってくれました。(そんな彼を見て、私の目にも涙が…。)
Mabou-lceさま コメントありがとうございます。だいぶコアな話になって恐縮してしまいそうですが、大変興味深く読ませていただきました。 「言語」に関しては自信がありませんが、「歴史」に関しては南フランスはとても好きなジャンルで、私の南仏志向の大きな原動力となっています。これを活用してプロヴァンスの人たちとのコミュニケーションを充実させたいと思います。 皆さまのプロヴァンスに関する造詣の深さに、ただ敬服するばかりです。 今後もご助言を賜りたく新たにトピックスを立てるかもしれませんので、その節はよろしくお願いいたします。
先日、Maillane へ行きました。 ノーベル文学賞受賞者のF.ミストラルゆかりの村です。サンレミから車を飛ばすなら10分ほど。 記念館にはご婦人が番をしていて、(滅多にこない)訪問者をていねいに案内してくれます。書斎、食堂、応接間、寝室など、当時のままに保存されています。ここにドーデなども集まって、フリブリージュ運動の拠点になったとか。 プロヴァンスの少女を翻訳した杉先生はこの村の名誉村民だそうで、調査のために、ひんぱんにやってきたそうです。 書庫には杉先生の著作が2冊ありました。 1冊目はもちろんプロヴァンスの少女。岩波文庫。 もう一つ、追憶とかいったでかい本がありました。Memoire の訳本だそうですが、15000円の定価がついていました。