欧州加圧水型炉(EPR:European Pressurized Water Reactor)の規模 フレンチ☆☆ さん >この原子炉一機の発電容量は大きいのでしょうか? 中小型の原子炉用だそうです。 詳細のデータは勿論公開されておりませんで、理由は メーカーの一部の技術者しか知らないと思います。 ただし簡単に理解できることは、受動的安全炉ですので 事故時に受動的ECCSを動作させるために、大容量の 冷却水を貯蔵する必要があります。 この重量だけでも支えるタンクや建屋は相当量の強度を 必要としますので、それらの自重をも支えられる構造が 不可欠です。(地盤も相当堅固な地盤が必要です) ですから大きな物は建築できません。 >日本の原発は年月を掛けて数機の原子炉を追加作成して >いますが、これは日本が特殊事情なのでしょうか。 はい、福島原子力発電所は異常だと思います。 一箇所に建設しすぎではないでしょうか? (だから海外の方々も大きな関心を示しているのです) >外国で見た原発は大規模でしたが、精々2機ほどの >原子炉みたいだったので疑問に思っています。 炉そのものは小さくても、防護用の建屋等の付帯設備が 大きいのではないでしょうか? 福島原発は建屋や安全用の付帯設備が小さすぎます。 >なお、私は原発を否定するものではありません。 はい、良く理解しております。 たとえ否定されるご意見をお持ちの方でも、「できないことや 架空の事を述べ無い限り」原理原則に反しない議論は もっと進めるべきと思います。 色々な観点から色々な議論をして初めて客観的で妥当な 結論を出すという事が「科学的な考え方」です。 たとえば爆発した建屋の空間容積と水素ガスの爆発濃度限界から 発生した水素ガスの量が算出でき、これから反応したジルコニウム の量も算出できます。すると燃料棒の被覆の破損量も高校の 化学程度で概算できます。 その他かなりの事柄がわかってしまうのです。 原子力関連の会社や団体のHPを覗いてみると、どこかの 宗教団体のような表現が目に付きます。 将来の日本を滅亡させないためにも、良く考えてリスク管理を 進めて欲しいですね。
Re: 欧州加圧水型炉(EPR:European Pressurized Water Reactor)の規模 May4さん、更なる返信を有難うございます。 うーん、その >受動的安全炉ですので >事故時に受動的ECCSを動作させるために、大容量の >冷却水を貯蔵する必要があります。 冷却水の考え方は、炉心を冷やすのに難儀した福島にあると良かったですねえと、 この返信で再び強く考えさせられました。 海水を注入するのは大丈夫かと私も思いましたが、急がねばならない状況で仕方なかったとは言え、たかが水でも、一番重要な水なんですね。 ECCSを良い意味で真似て、大きな貯水槽のようなものを追加するのは有効かもしれません。 面積を大きく取れれば地盤が受ける重量は比較的少なく済ませられますし、と素人考え。