ペーパードライバーとインターネットコミュニティの恐ろしさ GGA02757 さん 1990年頃から日本の製造業の体質が変化して来てます。 特に、機器の安全対策や初歩的な基本配置等についても、 我々ユーザ側からメーカーの若手技術者に具体的な改善対策の指示を 与えないと、機器や設備が危なくて使用できない状態になってました。 高名なブランド大学(失礼)の卒業生でも、企業では使い物になりません。 実戦経験が必要で、これが日本の社会を支えて来ました。 欧米の大学に設置されている程の安全マニュアルは、日本の大学では 皆無ですし、実戦経験のないかたがたが頭の中で教育されてます。 基本事項も知らない初歩的なミスで沢山の事故がありました。 ペーパードライバーの集団と言ったほうが正しい状態でした。 理科系の大学卒業と言うだけでは、社会に責任を負った対応はできません。 (ハトヤ○さん、カ○さんなどを見ればお分かりかと...) しかも今回TVに登場されている方々は殆ど文科系、東電や原子力安全委員に 至っては全く状況を把握しておらず、部下に丸投げ、部下は下請けに丸投げ状態。 副社長以下全員を、現場に常駐させてやりたいです。 (瓦礫の運搬位には使えるでしょう) 大学の先生方も、全員ではありませんがペーパードライバーが多いです。 「専門家」って、そんな状態の方々が多いことも事実です。 この掲示板で、「脳内旅行」という言葉にお目にかかりましたが これらの害毒は可愛いものですね。 現場を見ない「インターネットコミュニティ」の恐ろしさを痛感します。
サプレッションプール(圧力制御室)について 最近は企業内の職人を育てない(育てられない)で済ませていますね。 下請さんや協力会社さんのほうが現場での技術力が高いのも認めていますし。 物造り日本が危ういことになりはしないでしょうか。 福島第一の原子炉の特徴の一つに、炉心の下にサプレッションプールがあることを書かれているHPがありました。素人の私には興味深い記事でした。 http://60120837.at.webry.info/201103/article_25.html サプレッションプール(圧力制御室)について、東電のPDFの3ページ目。 http://tiikinokai.jp/meeting/PDF/8data_03.pdf EPRのECCSとは違う構造になっているようで、その理解が少し深まりました。
7号炉の原子炉圧力容器の再循環ポンプに亀裂! フレンチ☆☆ さん >http://tiikinokai.jp/meeting/PDF/8data_03.pdf 貴重な情報をありがとうございます。 これは職場の改善活動の報告ですが、これを拝見しますと、 平成15年(2003年)までには、既に色々な箇所に 亀裂や傷が入ったり、加工歪が入っている事が良くわかります。 (新しい7号炉でも、原子炉のシステムはボロボロです) 特に下記の2点はより具体的で深刻です。 1).原子炉冷却用給水ポンプが欠損している(P15) 2).原子炉圧力容器に連結された冷却水の再循環ポンプに H15年には既に亀裂が入っていたのですね!(P15) ここに亀裂が入っているという事は、原子炉全体に複雑で 大きな応力が加わっているという事です。 このような応力や圧力容器に加わる歪は、制御棒の挿入時に 燃料棒に損傷を加える可能性があり、燃料棒が損傷すれば この亀裂を通して、放射性物質が漏洩しているはずです。 それにしても、ポンプを破損するサプレッションプール内への 落下物や置忘れ物がこれほどあるとはあきれました。 完全に東京電力の管理上の瑕疵です。 >http://60120837.at.webry.info/201103/article_25.html これって、冷却できないと言うことを明確に示しているんです! 板違いなので、これ以上書き込みは致しませんが、 背筋が凍りました。 いつから日本はこんな状態になってしまったのでしょうか? こんな職場って聞いたことがありません。 日本は一体どうなるのでしょうか?
ジャンボ機の機長との違い May4 さん、まったく同感です。 ジャンボ機の機長は、空気力学から気象、サーボ理論、エンジンの 動作原理、管制システム等々について熟知しています。また、 多様なトラブルを想定してのシミュレーションを重ねています。 言ってみれば、機体は自分の体の一部のはずです。 ジャンボ機は古典力学で飛ぶので、まだ直感での理解がで きます。ところが、原子炉は古典力学の範疇を出ているの です。だから、原子炉のことを「体で」「直感的に」理解してい る人は非常に少ないはずです。なので、現場にいる技術者 たちは途方に暮れる・・・・ これは、もうフランス等のエキス パートの力に頼るよりほかないでしょう。 「ペーパードライバーとインターネットコミュニティの恐ろしさ」を 別の視点から見てみましょう。 かつては、放送局を選ぶのに バリコン と呼ばれる装置が 使われました。これは、空気を誘電体として使いながら 対向電極の面積を変化させて容量を変える、というきわ めて直感的な装置です。 この機能をシンセサイザーにゆだねて、デジタル同調をする ようにした途端、物理現象を直感的に理解できなくなりました。 しかし、原子炉の動作は、このような1つ1つの物理現象の 積み重ねです。 原子炉というシステムを物理現象の集合体として理解でき ない技術者ばかりになった >> 原子炉の状態が把握できない、という図式でしょう。