日本のフレンチは個人サーヴィングだから 大皿料理というと、日本でももう、中華か、鍋、焼き肉、刺身の舟盛りくらいしかないじゃないかなぁ。まして、日本では、フレンチに、取り分け皿の概念が無いんだと思うよ。 だけど、フランスだと、Fruits de mer なんか、クラッシュドアイスの富士山みたいな山の上にテンコ盛りで出てくる。貝ガラだの、エビ足だのが出るから、取り分け皿をどんどん変える。カモの丸焼きのようなワイルドなグリル料理も、自分たちで好きに切れ、というところもある。もともとのフレンチは、そういう大皿料理だけで、取り分け皿もへったくれもなく、テーブルクロスの上に切り身をどがんと置いて、各人が素手でかぶりついた、だから、フィンガーボールやナプキンがあるのだ、と聞いている。 一人前用の、ごっついデザート、というのは、よくわからん。ふつうは、ケースつきのワゴンで持て来て、これとこれをアイスと生クリーム添えで、みたいに頼まんか? イタリアだと、ちっちゃなエスプレッソの横に、これがほんとうに一人前なのか、というような、おっそろしく素朴でまずい巨大デザートが各人に並ぶことも珍しくないな。
一人前用の、ごっついデザート ガラスの器にアイスクリームの球を3ついれて さらにいろんなスタッフを添えて・・・・ そういうやつでした。私は、お裾分けで十分。
アイスパーラーは恐ろしいな ヨーロッパには、けっこうアイスパーラーがある。日本でも、喫茶店なんかのショーウィンドウに冗談のような山盛りのアイスパフェが飾ってあって、こんなの、注文するやつ、絶対にいないよな、と笑うネタになっているが、ヨーロッパのアイスパーラーでは、ほんとうに一人一人で喰っていやがる。平気で7玉ぐらい入っていて、それにあれこれがぶっ差してある。まあ、1玉70セントとかだから、ぜんぶでも10オイロちょっとと、金額はたいしたことはないのだが、あれを食い尽くす感覚は、よくわからない。 どこにでもある定番は、スパゲティアイス。と言っても、スパゲティが入っているわけじゃない。ところてんみたいなの(本当はスペッツエレニョッキ用)にバニラアイスをつめこみ、にょろにょろと皿いっぱいにてんこ盛りにして、イチゴソースを大量にぶっかけ、フルーツその他を飾りつけたやつ。日本のお上品なイタリアンレストランのパスタみたいなのじゃなくて、学食のボロネーゼのように盛大に、バニラアイスのにょろにょろが皿いっぱい、のたうち回っている。ice ではなく、eis と綴るところをみると、ドイツ発祥らしい。 http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=Spaghetti+Eis&um=1&ie=UTF-8&tbm=isch&source=og&sa=N&tab=wi&ei=8N2jUNODEdHvmAWE34Eg&biw=1335&bih=1137&sei=A96jUML0PNHvmAWE34Eg