ロンシャンの礼拝堂に行くなら、ベルフォール（Belfort）宿泊も考えられる

バスの路線など、少し調べてみました。

１）Belfortからの礼拝堂近くまでのバス路線
Belfortからの礼拝堂近くまでのバス路線は見つかりませんでした。
先のレスで紹介した方がおいでになったのは7月末頃の夏休み期間で、当時は夏休み期間の季節限定バスだったのかもしれません。(BelfortとRonchampのある県は別で、フランスのバス運行は県単位がほとんどなので、BelfortからでるバスがRonchampの町に行くものはありませんでした。）

行くなら、Belfortから国鉄でRonchamp（同名の駅）まで行って、徒歩で2km程度です。
Belfortからの電車乗車時間は20分程度です。Ronchamp駅に着く少し前に、進行方向右手の山の上に礼拝堂が30秒ぐらい見えます。

行き方は、先のレスで引用した、私が帰りに徒歩でRonchamp駅まで降りた（行きは緩い登りです。）コースを逆にたどれば、行けます。単純な道です。
具体的には、
駅を降りたら、左（東の方）へ通りに沿って500mぐらい行くと、左に「Chapelle de Ronchamp le Corbuser」と書いた矢印標識がでています。そこを左に行き、緩い登りになりますが、ほぼ一本道で1.5km程度です。中腹に右へ行く脇道がありますが、未舗装なので、舗装道路をたどれば着くでしょう。

この交差点の右側には観光案内所があるので、そこでタクシーを呼んでもらうことも可能でしょう。
フランスでは、近距離でも、タクシー最低料金6.5ユーロ程度はかかります。
田舎なので、タクシーが来るまで20分ぐらい待つことがあります。どちらかというと、待つより、歩けば着いてしまう程度でしょう。


2)宿泊場所としてBelfortもよさそうです
翌日、Ronchampへ行く電車を調べたりすることも可能だし。
また、チューリッヒへ行くには、この町の近くのBelfort-Montbelisrd TGV駅から夕方TGVに乗れば、乗り換えなしでチューリッヒに行くTGVがあります。（乗車時間1時間54分の列車があります。TGV駅まではBelfort駅からバスで15分ぐらいです。）

Belfortの町について
このあたりは、ドイツからパリの周囲を通らずにフランスの中央部であるディジョンを中心とするブルゴーニュ地方や、その南のリヨン市などに行く地形的な、山の間を抜けていく回廊地区となっていて、軍事的な重要地帯となっているので、昔から要塞が多く築かれてきた地域です。

1870年に起きた普仏戦争（ドイツのプロイセン国とフランスの間で起こった戦争、ドイツの諸王国はプロイセン側に着いたので、実質的にはフランスとドイツとの戦争といえる）で、アルザス方面を突破したプロイセン軍はこの町を取り囲み攻め立てましたが、戦争終結まで、この町は城塞や要塞があって陥落しなかったそうです。（この町の防衛戦で戦死したフランス兵4700人、民間人300人、一方攻めたドイツ側も2000人の戦死者を出したそうです。）

普仏戦争自体は、仏軍主要部隊が北フランスで大敗し、フランスの敗戦で終わったが、その後20年ぐらいして、戦死者を悼むために巨大なライオンの石像が、要塞の崖下に造られたそうです。石像の作者は、ニューヨークにある自由の女神像を作ったフランス人彫刻家のバリトルディです。像の全長は20m、高さ11m程度だそうです。
（この町は、私は、電車の乗り換え待ちで1時間ぐらい駅付近を散策しましたが、ライオン像までは行っていません。Belfort駅からライオン像のある要塞まで1.5km程度です。）
http://belfort.ingenie.fr/documents/documentation/documentation-PLAN-FR.pdf

この戦争の後、講和条件として、ドイツ側はアルザス地方とBelfortを中心とする地方（今はフランシュコンテ地方という）の割譲を要求しましたが、この地方の人はフランシュコンテ地方がドイツ領になることに強硬に反対し、フランス全土の人も軍事上重要なフランシュコンテ地方の割譲に反対したため、フランス政府はこの地方に換えてロレーヌ地方のメッス市を中心とする県を割譲することでドイツ政府と折り合いを付けたとのことです。


参考までに