途中下車が可能になりました

昨年までは日本で言う途中下車と言う考え方が認められていませんでしたが、昨年秋頃のルールの改定で、日本の概念で言う途中下車が認められました。

ただし、途中下車した場合、その途中下車駅で乗る前にその駅で刻印をすることが義務づけられました。

そのことは、SNCFのサイトからダウンロードできる料金ルールに記載されています。
http://www.voyages-sncf.com/ext/editorial/pdf/cgv/dispositions-generales-sncf.pdf
１１ページの「3.4 validation billet 、、、、」に続く次の12ページの左上に記載。


以前は、乗ったら目的地の駅まで途中で移動を意図的に止めることなく進めて、速やかに行程を終えるように要求されていましたが、それが変わったと考えていいでしょう。

タマゴタマゴさんのおっしゃるように、以前は、途中の駅で降りて観光したい場合、窓口で電車を選ぶときそれを言うと、必ず、観光時間を大体入れて切符を2枚作ってくれましたが、今後は乗り換えでなくて一回の乗車で目的地まで行く切符でも、途中下車して、その駅で刻印をすれば、残りの行程をその切符で乗れると言うことです。
この点は便利になりました。
以前の、途中下車して二枚になる切符の場合も、その日の乗車なら、一枚目には料金は記入されず、2枚目の最後に全体の連続で計算した料金が記入されていました。（何カ所で降りてもその日一日の行程が戻りのない一筆書きならこの方法でした。現在もこの方法は行われていると思います。←詳細にルールを読んではいませんが、乗り換えのある場合と同列に考えていいでしょう。）


フランスの国鉄では改札口がないので、一枚の切符で、検札に遭わなければ、以下のような不正が可能です。
Cannes～Antibes～Niceで考えると、
まずCannesから乗ってAntibesで降りる。
用事を済ませて別の切符で再度Cannesにとって返して（商人などが例えばAntibesから何かをCannesまで運んで用事を終えるなど）、Cannesから何食わぬ顔でニースまで乗ることが可能です。

ただし、Cannes～Antibesで車内検札に遭うと、そのようなことは難しくまります。

そのような不正ではなくて、普通にCannesからNiceに向かう際に、Antibesで途中下車して何時間も経過した場合、乗り換えの必要な列車でないなら、Antibesを通過した後に検札に来た車掌は、最初の検札時刻から何時間も経過している切符を見て、この切符はおかしいと言う可能性があります。無効だと言われても乗客は対抗できません。（途中下車の概念を導入していない。それで別の切符にして、再度刻印する仕組みにしていた。）


このほか、引用したルール集には、
複数の切符で一つの行程を構成する場合、最初に乗る駅で全ての切符に刻印することが可能、とされています。


今回、そのほかに変更されたところがないか読んでみたところ、変更点は、
１）刻印から２４時間有効　（以前は、刻印したその日の24時までに出る当該列車が、終着駅に着くまで、だったと思う）
２）座席指定のない切符の有効期間は、7日。券面に列車時刻記載のないオープンの切符は発売日から、券面に乗車する日付のある切符は券面に書かれた日付から数える。
（この点は大きく変わりました。以前は、61日でした。これは、2014年9月からの変更です。）


参考までに

途中下車は可能でしょうか？

日本(JR等の鉄道)でいう「途中下車」をお考えになっているのでしたら、可能です。
JR等でいう「途中下車」とは改札口の外に出ることを言いますが、フランス(ヨーロッパ)の鉄道のほとんどは
「改札口」というものがありませんから。
当たり前のことですが、指定された区間、経路上にあり順路で使っており有効期間内であることは必要です。

途中下車

なるほど！有効期限内ですね。カンヌで切符をニースまで買って刻印をして乗り、アンチーブで降りて２時間散歩してまたそのままの切符でニースに戻る。こんなイメージでいいのですね。ありがとうございます。値段もさることながら、いちいち切符を購入するのに時間がかかって面倒なのでこの方法をとりたいと思います。