荷物について 荷物について、わかる範囲で、以下。 1)スーツケースに住所と名前のわかる札などをつける フランスの国鉄では、荷物に住所と名前のわかる何らかのものを付けることが義務づけられています。 (推奨ではありません。駅ではそのことが放送されています。ただし放送は仏語のみ。) 購入したスーツケースやキャリーバッグに名前を書く欄があれば、そこに住所と名前を書けば良い。 または、ガムテープなどをキャリーバッグの持ち手の端などに引っ掛けて両面を合わせて下げ(本体の側面に貼るのではなく、リボン状にぶら下がっているようにして)それにマジックインキ等で書けば良い。 もちろん、本人が構わなければ本体に書いてしまっても良い。 飛行機に荷物を載せるとき、名前札をくれる航空会社があるが、それに住所と名前を書いてぶら下げてもいい。 SNCFでこのような札を出しているのかどうか知りません。 (仏語で、このような名札を「エチケット」と言っています。 2)TGVの荷物置き場はどこを使っても良い。 誰がどこに置いたか、どれが誰の荷物かは他人にはわからない。 混み合うときは、車両の端にある荷物置き場の前は、区画からはみ出した荷物で一杯になっています。 始発駅から乗って途中で降りるときは、早めに行って自分の荷物を手前の方に出しておかないと、自分の荷物の前に、後から来た人の荷物が置かれて取り出すのに手間取ることがあります。 車両によっては、客席の真ん中に区画を設けて低い荷物置き場を設けているものもあります。途中から乗る場合は、この場所は、まず満杯です。 2階建て車両は、二階を使って隣の車両に行き来できる二階の通路が繋がっています。 ただし、TGVは10両が一つの編成で、それが2編成繋がって走るので、第一の編成と第二の編成の間は行き来が出来ません。列車番号は、第一編成が1~8号車、第二編成が11~18号車 のようになっています。 ホームに、何号車がどのあたりに止まるかを表示する機械があります。(横長での表示窓で、人の高さぐらいのもの。) 仏語で repere と言っています。ホームには、ホーム番号とは異なる黒い板に白抜きのアルファベットでPから後の文字を使って表示されています。(例えば、10号車はxのあたりと表示機械に示され、ホームにぶら下がっている表示のxのあたりに10号車が止まるという仕組みです。Terでは在来線特急が止まらない駅は、この装置がないホームが多いです。) 3)1等、2等の違い TGVは座席が1等は横で言うと1+2(日本の新幹線を同様に表すと、普通車自由席は2+3と表される)、2等は2+2です。 TGVの2階建て車両は後で出来た形式の車両で、1階建て車両はその前からある先頭が角張った形の車両です。1等はどこかの場所に1または2車両全体が1等となって連結されています。 Terは機関車が客車を引っ張る形式のものは1等は1+2、2等は2+2です。在来線特急は向かい合った席が少なく、同一方向を向いた形です(進行方向の向きと、進行方向と逆向きが半々の配置)。 Terで電車のような形式で動力がついている車両の組み合わせの編成(比較的新しい車両)は、1等と2等の座席の差はあまりありません。どちらも2+2です。この編成の列車は、1等は、2等とはガラスのドアで区切られた一つの車両の半分程度が1等になった状態です。この車両は、向かい合わせの4人席と同じ向きの席の混合が多いです。 4)Terの荷物の置き方 Terでは、荷物は自分のそばに置いて構いません。自転車が積める形式の車両以外は荷物置き場はありません。 時間帯により、混み合うことがあるので、自分の座席の横の通路に置いて、出来るだけ多くの人が座れるようにするのがマナーでしょう。見ていると、フランス人で荷物を持ってきた人たちは、何とか荷物をうまく置いてみんな座れるように協力し合っています。 よい旅を
あわてずに済みそうです 貴重な情報を教えていただきありがとうございます。わたしにとっては大変役立ちます。 名札は義務なのですね。ガムテープがインパクトがありそうです。飛行機に乗るときからそうすることを考えます。混んでいる場合の荷物を取り出す心構えもしておきます。 座席が1+2というのは、例えば通路を挟んで座席が1つのものと2つのものが横に並んでいる状態のことと理解しましたが、それで良いでしょうか? ホームと座席の位置関係のこともありがとうございました。函館や京都で見たことがありますが、あんなようなものなのかと頭の中でイメージしています。 Terでの荷物はフランス人を見習いたいと思います。
TGVの座席配置 一等では、一列が一人席(横に通路)、通路を挟んで、二人席または向かい合わせの4人席です。 向かい合わせの4人掛けの場合は、向かい合う席の間に小さなテーブルがあります。 TGVの座席配置のpdfを引用します。 (車両の型により、多少違ったものがあるかもしれません) 1階建て車両 http://u111u.info/kooS 2階建て車両 http://u111u.info/kooR 一等(1e classe)の一人座席で向かい合わせの座席は、背もたれのリクライニングを傾けたときに、体が傾いて脚が前の人に当たるので、親しい人と乗るとき以外は避けた方がいいでしょう。 仏語でネット予約するときの、一等の座席選択肢の文字の意味、 solo 単独の一人座席 duo vis a vis 単独座席の向かい合わせ(「顔を向きあわせて」と言う意味。小さなテーブルが向かい合わせの座席の間にある) duo cote a cote 普通の二人がけ(「横に並んで」という意味。) よい旅を
注意事項。 SNCFの名札なら2012年にRouen駅かLyon Part Dieu駅構内に利用者は勝手に持って行っていい方式で置いてありました。色は青系と赤紫系がありました。22cmx3.3cmと細い。取手に巻きつけるとqの字の形状になり13.5cmくらいに。それにはNom, Prénom, Téléphoneの3行しかないのです。1行あたり4.5cmくらいの記入スペース。それには住所を書くスペースはなかったです。 それから乗り降り回数の多いterなどでは特に離れた場所などに置く気にはなれないのでワイアー錠は持参します。私は。 荷物は頭上の置き場に上げた方がいいよなどと声をかけ、その間に相棒が座席の小荷物を置き引きなど隣国のイタリアではありますよ。