仏文の意味から、ただ1回の往復であり、何回も乗れる意味にはなりません 元の文(再掲)に従って説明します pour le prix d’une entrée, TCL vous offre le trajet aller-retour ! 前半の le prix d’une entrée, について 定冠詞の le は、先に言及しているミュージアムの「入場料」のことで、読者は話題の内容がが頭の中にインプットされているとの前提に立つので定冠詞が使われる、及び、後に d' (英語のof)で修飾されているので このようなケースでも前の名刺にはよく使われる定冠詞 le が来ています。(leは聞き手がどのことを言っているのかが,話し手に了解事項と思われたときに使われる) その後の une entrée は、1回の入場(または入場の権利)、または1回の入場券(日本語ではどちらであっても入場券と解釈されるるだろう) uneは数詞の1(英語で言えば one または母音で始まるので an)を意味する 続いて、後半の部分の目的語 le trajet aller-retour また定冠詞leが使われていますが、このケースでは、trajet(行程)が、先に話題にした une entrée (1回の入場)についてだと示すために、leが使われています。(ほかの行程じゃなく、すぐ前に言っている une entrée に関するものだと言いたい気持ちが込められます) trajetは行程と訳されますが、ある地点から目的地までの行程を言います。 aller-retour 行きと帰り(往復) 真ん中にハイフンを入れて一語として機能します。名詞です。 (往復では、aller et retour という言い方もあり、こちらの方が若干丁寧な語感があります) 名詞を続けて、往復の行程という意味を表します。 以上なので、決して「一日券」の意味はありません。「1回の入場に対する往復乗車」なので、市内どこからでも行きに1回、帰りに1回乗車できるとお考えください。(どこからでもというのは、市内均一料金だから) フランスの美術館などで入場券を窓口で買うとき、フランス人は、 une entrée, s'il vous plaît.(ユヌアントレ、シルヴプレ) と言いますね。 フランス語習いたての頃は、 un ticket, s'il vous plaît. (アンチケ、シルヴプレ) でも通じますが、慣れてきたら、une entrée の方がいいでしょうね。 国鉄駅窓口で,切符を買うとき(例えば Lyonまでの切符の場合、国鉄切符はbillet)、 un billet pour Lyon, s'il vous plaît. というと、窓口係員は、必ず、 un aller-simple ou un aller-retour? (片道ですか、往復ですか? -ouは英語のorの意) と聞きますね。 (フランスで英語で切符を買ったことがないので、駅員が英語でどう言うかは知りません) 参考までに
RE: aller-retour 丁寧なご説明有難うございます。 納得致しました。リヨン観光の最後に本券を購入してMusée Lumièreを見学後、 ホテルに帰るようにします。 ご回答頂いた皆様、有難うございます。