プロテスタンティズムの倫理と粗食の精神 ルパン99世さんのコメントを読んで、納得しました。 大英帝国には世界の富が集まり、貴族社会もあって、美食文化が生まれる素地は十分あったのに、イギリス料理と言われるものが発達しなかったのは不思議だったのです。 確かに、勤勉や質素倹約を良しとするプロテスタントの考え方からすれば、美食を追及するなんてのはもっての他なのでしょうね。オランダ人がケチだと言われるのも、同じ原因からなのでしょうか。 考えてみれば至極当然のことなのに、「イギリスの食事は不味い」と言われることはあっても、その理由まで言及されることがないのは、世界の常識だからなのでしょうか?僕が無知なだけ?
Re: プロテスタンティズムの倫理と粗食の精神 こんにちは。 私の友人に言わせると、土地が豊かとはいえず、自然も厳しいところが プロテスタントになったのだ、ということです。 これも少し単純すぎる説とは思うのですが、それでも、 鶏と卵みたいですが、宗教的信条が、美食を阻んだというのは、 少し乱暴だと思います。 >勤勉や質素倹約を良しとする のは、初期のイタリヤやフランスの修道院活動ではそうでしたが、 おいしいワインがうまれたのも、修道院ですね。
Re^2: プロテスタンティズムの倫理と粗食の精神 えー 私も混ぜて下さい。 プロテスタンティズムがその国の料理がオイシクない根本理由・・・?と言う説 なんとなく納得できるような気もします。 プロテスタントは 今で言う原理主義の走り・・・いえ いつの時代でも宗教活動には基本に返れ・・という原理主義はツキモノですが・・。 初期のイタリアやフランスの修道院でも・・・おししいワインがうまれた・・・というのはこの地の修道院そのものが豊かな産物とそれに根ざした貴族社会を温床として あえてそれと離れた禁欲的な暮らし・・・とめざしているので もともと何にも取れない荒地の国とは 事情が異なるのでは・・・。 英国の場合は もともと農作物がとれず はやばやと耕作をあきらめて 初期産業資本に巻き込まれた牧羊で国土の大部分をはげ地にしています。 一握りの地主と ほとんどの小作人、後の産業労働者を支配した 中小地主たちは 支配者として彼らと遊離しない質素な生活を正に保守的な生活心情で守ってきたのですから 美食なんて入り込むのはとんでもない事だったのかもしれません。 いわゆるジェントルマンシップは 人々の生活の規範たれ・・・ですから。 しかも 保守こそわが身上とばかり 新しい生活文化は軽々しく取り入れないのが美学だったらしいので・・・。 いずれにしても イギリスって不思議な国・・・というのが改めての感想です。