西九龍は新空港プロジェクトの名残

市中心と空港を結ぶエアポートエキスプレスと高速道路建設のために九龍半島の西部を埋め立てた場所が「西九龍」で、特に尖沙咀の西側を長年「西九龍文娛藝術區」と呼び、現在は「西九文化區」と呼んでいます。

高速鉄道駅はその「西九文化區」に位置するので「西九龍駅」と名付けられたのです。

ちなみにエアポートエキスプレスの駅名は海外からの旅行者に分かりやすくするということで、香港島の駅は「香港」、九龍半島の駅は「九龍」とかなり大まかなネーミングになっているので、その名前を基準として他の駅名を考えるのには無理があります。

考えようによっては、かつての旧「九龍駅」がエアポートエキスプレスにその名を譲り、「ホンハム駅」に改名したように、高速鉄道を「九龍駅」、エアポートエキスプレスを「西九龍」とすることも可能だったかもしれませんが、今回はしませんでしたね。

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1件のコメント

  • Re: 西九龍は新空港プロジェクトの名残

    離島民さん、こんにちは。

    詳細な説明、ありがとうございました。私の持っている2008年版の香港の地図では廣東道と佐敦道の交差するところに「九龍西站」という「南線」の駅名が記載されているのですが、これは今の柯士甸站のことなんですかね。・・・MTRでも○○北站式は「荃湾西」くらいのような気がしますが、やはり、英国式がそれとなくはびこっている(?)のですかね。

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    基本的に東西南北は地名の後に付くのが基本です。

    そうですね。九龍西站は柯士甸站の仮名称として名付けられていました。これはやはり九龍駅との位置関係が紛らわしいというのが変更の理由かなと。九龍駅にはエアポートエクスプレスだけでなく、通常のMTR路線もあるので、旅行者向けの高速鉄道駅の名付け方とは基準が異なるのでしょう。

    基本的に東西南北は地名の後に付くのが基本です。行政でも新界東、新界西といった表現が多いのです。西九龍と対照させてか、最近「東九龍」という言い方もされていますが、以前は「九龍東」の方が一般的でしたので、西九龍、東九龍は例外と言っていいかもしれません。

    駅名では荃湾西のほかには旺角東や尖東がありますが、日本と違って、あまり方角は使わない傾向にあります。面白いのはMong Kok EastとEast Tsim Sha Tsuiという英語表記の方でしょうかね。

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